初めて転職する看護師にとって、退職時の対応はどうすべきか悩んでしまいますよね。
受け持ち患者や委員会などの引き継ぎは重要な案件なので、病院に迷惑をかけないように行動しなければ、円満な退職はできません。
なお、しっかりと引き継ぎができていれば、退職後に前の病院から連絡がくることもなく、安心して新しい環境に集中できます。
そこでこの記事では、看護師が退職時にトラブルを防ぐために、引き継ぎのポイントを解説します。
看護師みき
看護師めぐみ
ジョブス
丁寧な引き継ぎがトラブルを防ぐ
退職日が正式に決まり、通常業務を行いつつ引き継ぎ作業も兼任するのは、少し面倒だと思う方も多いのではないでしょうか?
引き継ぎは後任や患者を不安にさせないための退職前の大仕事です。
丁寧な引き継ぎを行うことで後々のトラブルを防ぐことができるので、できる限りしっかり行いましょう。
引き継ぎを疎かにすると起きる可能性があるトラブル例は以下の3つです。
- 退職金を減らされる
- 退職後にも連絡される
- 訴えられる
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引き継ぎをしないと訴えられる?
引き継ぎを十分にしなかった看護師に対して、損害賠償請求をしたい相談が弁護士事務所にたまにあるようですが、現実的には、引き継ぎしなかった事による損害を測る事は難しいため訴訟となることはまずないようです。
しかしながら、不誠実な対応をしてしまうと退職金を支給されない事も可能性としてなきにしもあらずなので、自分に降りかかるマイナス面をなくすためにもしっかりと対応すべきでしょう。
退職金は、労働法規で義務付けられているものではありません。雇用契約書に詳細が明記されていない限り、病院の考え方や経営状態次第で有無が変わります。
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看護師の引き継ぎ内容と注意点
具体的な引き継ぎ内容は主に以下の5点あります。
基本的には看護師長から引き継ぎで行って欲しいことを指示されますが、放置されることもありますので後任が困らないよう率先して準備を行いましょう。
- 業務の流れ
- 受け持ち患者の情報
- トラブルの対処法
- 書類の保管先
- 委員会の活動内容や役割
受け持ち患者に関する情報は特に詳細に!
後任は日々の看護記録で患者の状態の変化や状況を確認できますが、それとは別に、患者ごとに確認しておくべき「要点」をまとめておくとベストです。
特に患者が嫌がる振る舞いや今までクレームを言ってきたことは、注意点としてまとめておきましょう。
また、患者だけでなく患者家族の要点なども盛り込むとトラブルを防ぐことができます。
退職日の3〜5日前には終わるようスケジューリング
通常業務に疲弊してしまい、引き継ぎ業務を行わないと、あっという間に退職日になってしまいます。
当たり前ですが誰しも自分の業務で手一杯なので、引き継ぎが完了しないのは自己責任になります。
そのため、少なくとも退職日の3日前には引き継ぎが全て完了しているようにスケジュールを組んでおきましょう。
退職するからと言って、他の看護師が自分の仕事を一部お願いしてきますが、引き継ぎが終わっていないようであれば、断る勇気を持つことも大切です。
なお、受け持ち患者に関する引き継ぎを第一優先にしておくとトラブルを防ぎやすいでしょう。
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まとめ:良い引き継ぎは良い退職に繋がる!
新天地での業務に集中するためにも、良い引き継ぎを行い良い退職を心がけましょう。
ただし、在職中に引き継ぎ完了の了承を得たとしても、職場の情報共有が機能していないと転職後1ヶ月たっても連絡がくるケースもあります。
いくら丁寧に引き継ぎを行なっていたとしても、このような事態に陥ることはありますので寛大な心で対応しましょう。