看護師がトラブルなく円満退職する方法とは?基礎知識とマナーまとめ

「就職したら定年まで働く」という意識が少しずつ薄れている時代でもあり、転職することが珍しいことではなくなってきています。

特に看護師は一般企業と違い資格を持っているため転職も有利だといえます。その時に最初の難関は退職です。

これは転職以外の理由でも同じですが、トラブルなくスムーズに退職できることが理想ですね。その時になって困らないように知っておきたい円満退職までの道のりを考えましょう。

看護師が退職届けを出すタイミング

看護師06

退職の意を伝えるタイミングを間違ってはトラブルの元になりかねません。法律的には2週間前までに伝えると問題がないのですが、看護師はシフト制のところが多いためそれでは迷惑をかけてしまう結果になりますので、 1.5~2ヶ月くらいの余裕を持って届け出を出すと良いでしょう。

また、シフトが出てすぐの場合はシフト変更などが必要になる場合もありますので、避けた方がよいタイミングです。

病院によっては退職についてマニュアルのようなもので規定されているところもありますので、あればそれに沿って行動します。

「退職願」は自分の意思を伝えるものですので取り消しができますが、「退職届」は決定事項ですので取り消しができない場合もありますので、自分の意思がしっかり決まってから提出します。

届け出は直属の上司に行うのが一般的です。稀ですが就業規則に誰に提出するか書いてあるケースもありますので、就業規則のチェックは必須です。

退職理由の説明

辞める理由をどこまで伝えるかは悩むところです。
辞めざるを得ない理由ですと引き留められにくいですしそのまま伝えても良いですが、待遇面や人間関係などの場合は正直に伝えると波風が立ったりわだかまりを残してしまう可能性もありますし、引き留められる可能性も高くなります。

ひとつだけの理由ではない場合もあると思いますし、場合によっては建前の理由を用意する必要があります。

<辞めざるを得ない理由例>

  • 親の介護
  • 転居
  • 自分の体調不良
  • 結婚
  • 出産
  • 子育て
  • 配偶者の転勤などの都合
  • スキルアップ

辞めた経験のある方に話を聞いて相談することも良いですし、スムーズに退職までの道のりを進むために退職理由は念入りに考える必要があります。

退職日の決め方

看護師クリニック04

退職時期も円満を目指すには大切な問題になります。
配偶者や家族の都合の場合は退職日を選んでいられない場合もありますが、それ以外の理由の時は辞める方である程度決めることができます。

その際は忙しい時期や人手不足になる時期は避けた方が良いです。
4月は新人が入ってきたり配置転換があるなど移動の時期ですし、5月はGWがあり、12月末から1月上旬は年末年始でただでさえ人手不足の看護業界でさらに人材を必要としている時期です。

引き留めにあう、有給を使わせてもらえないなどの状況になる可能性が高くなります。お正月時期の忙しさがひと段落する1月下旬~3月は比較的辞めやすい時期と言えます。

可能であれば同じ部署に他に辞める人がいないかをリサーチして決めるのも方法のひとつです。同じ時期に辞めるのか、時期をずらすのかは辞める人数にもよりますので、状況を見てということになります。

退職に納得してくれない、引き止められたら

慢性的な人材不足の看護業界では優秀な人材を手放したくないという思いはどの病院や施設でもあります。退職の意を伝えても引き留められる可能性が高いです。

ここでトラブルになってはこれまで根回しや準備をしてきたことが台無しになってしまうことにもなります。

<引き留められやすい状況・環境は次のような場合です>

  • 常勤看護師が不足している病院(看護比率が保てないため)
  • 他に退職希望者がいる場合
  • 産休や育休者がいる
  • 教育担当をしている場合
  • 年度末以外の退職

このような状況の中で「次の人が見つかるまで待って」「せめて年度末までいてもらえないかしら」「今の状況を見たら辞められるかどうかわかるでしょう?」「お給料を上げるから」「残業しなくていいから」「体調が良くなるまでお休みしてみては?」などの言葉で引き留められます。

その時に情に流されずに、さらに円満退職に向かうために必要なことは以下のようなことです。

  • 病院や待遇の不平不満を言わない
  • 就業規則を確認しておく
  • 自分の意思をしっかり持つ
  • 話が進まない場合は日を改めてもう一度話をする

弱い退職理由と曖昧な態度は、説得したらどうにかなるかもという期待を持たせてしまいます。そうしないためにも意思を固めてから退職に向けて行動することが大切です。

【まとめ】看護師が円満退職のためには根回しと準備が必要】

円満退職するためには次の3つがポイントになります。

  • 辞めざるを得ない退職理由~場合によっては建前の理由を準備することも必要
  • 退職時期のタイミング:GWや年末年始、入れ替わりの時期などの繁忙期を避ける
  • 引き留め対策~退職の意思を持ち、情に流されない

トラブルや問題に巻き込まれないようにゆっくりと余裕を持って退職へのプロセスを進みましょう。そして退職日当日も気を抜かずに、お世話になった皆様にお礼と感謝を伝えて職場を後にすると円満退職がうまくいくでしょう。

看護師の場合、お礼奉公中の退職はトラブルを引き起こす一つの要因になります。転職を考えている場合は、金銭的なトラブルに巻き込まれないようキャリアアドバイザーに相談しながら転職を行うことがお勧めです。