【愛知・名古屋】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

愛知県は、看護師の就業者数が全国で5番目に多く、規模の大きい総合病院も多いことから医療レベルの高い県と言えます。

ただし、県内にある323件の病院のうち、全体の39％である126件が名古屋市に集中しています。

そのため、転職先の候補に上がるのは自然と名古屋市内の病院になってきます。

しかし、転職の候補となる病院が多いと、どの病院に絞るべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか？

そこで、これから転職を考えている看護師に向けて、あらかじめ情報を入手し、失敗しない転職活動を行う為にも、名古屋市を中心に愛知県内の人気病院をランキング付けして紹介します。

愛知県の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

愛知県内にある全323病院を「経営力・病床の稼働数・離職率・年収給料・サービス残業の有無・看護師の口コミ」などを元に総合的に分析しました。

病院規模が小さければ小さいほど離職率が高く給与水準も低いので、診療所や個人クリニックはランキング外としています。

１位：藤田保健衛生大学病院

 
国内外から患者が集まる急性期総合病院

「災害拠点病院、総合周産期母子医療センター、がんゲノム医療連携病院」の指定を受け、急性期から回復期まで幅広い病期に対応している特定機能病院です。

また、外国人患者や渡航受診者を積極的に受け入れていることから、「外国人患者受入れの拠点病院」および「ジャパンインターナショナルホスピタルズ」推奨病院にも選ばれています。

2018年1月に新棟がオープンし、MFICUや回復期リハビリテーション病棟が整備されたことで、より高度な医療と療養環境の提供が可能になりました。

休みの確保と看護師の負担軽減に力を尽くしてくれる病院

同院は1983年からいち早く2交替制を採用し、休日数の確保に努めてきました。

日曜・祝日は休み、月2回の指定休日があるほか、四季休暇などの特別休暇も多く設けられています。

そのため、1,435床という単一病院としては国内一の規模の病院でありながら、しっかり休みを取ることができます。

また、所定外労働時間も月平均5時間と少ないため、身体に負担をかけずに働き続けられる病院です。

藤田保健衛生大学病院の基本情報

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２位：名古屋掖済会病院

 
救急から緩和ケアまでを支える地域密着型の3次救急病院

同院は救急医療を中心とした地域医療に取り組み、1978年に東海地方で初めて救命救急センターを開設した病院です。

24時間365日「断らない救急」を実践し、年間8,000件以上の救急搬送があります。

急性期だけでなく緩和ケアや地域のかかりつけ医と連携した回復期医療も幅広く展開しており、地域を支える重要な中核病院となっています。

妊娠・出産を経ても働き続けられる病院

同院では、子どもの育児制度を充実させているので、多くのママパパ看護師が在籍しています。

妊娠中は時差通勤や休憩時間を柔軟に取れる配慮がされ、復帰後1年間は夜勤が免除されます。

また、残業時間も週に2〜3時間と少ない上、希望に応じて勤務時間も調整できるので育休を取得した職員のほとんどが職場復帰をしています。

さらに、新卒看護師の多くが入職を決めた理由として「雰囲気の良さ」を挙げるほど、アットホームな雰囲気に定評があります。

名古屋掖済会病院の基本情報

名古屋掖済会病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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３位：名古屋大学医学部附属病院

 
手術の効率化でより多くの救急患者に対応する病院

150年近い歴史を持ち、藤田保健衛生大学病院に次いで県内で2番目に病床数の多い大学病院です。

年間8,000件近い手術を行っており、2018年から手術部門を含む新棟が稼働を開始しました。

ICU、内視鏡室、化学療法室などが拡充され、手術の待機時間削減と機能の再分配による効率化が図られています。

また、心不全治療で高い実績を上げていることから、2016年12月には中部圏初の心臓移植実施施設の認定を受けました。

中途入職者でも新卒に劣らない手厚い教育が受けられる

同院の看護部では固定チーム継続受け持ち制とPNSを併用する方式を取っており、一貫した安全性の高い看護の提供に努めています。

新卒に限らず中途にも教育が手厚く、5段階のクリニカルラダーによる基礎教育を実施しています。

また、院内独自の教育コースを設け「スペシャリストコース、臨床看護教育者コース、管理者コース」を自分のなりたい看護師像を元に選択することができます。

名古屋大学医学部附属病院の基本情報

名古屋大学医学部附属病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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４位：愛知医科大学病院

 
機能的な病院で更なる高度医療、先進治療を実現

同院は「高度救命救急センター、愛知県がん診療拠点病院、愛知県難病診療連携拠点病院」などの指定を受ける高度急性期病院です。

中庭にはヘリポートがあり、全国で4番目にドクターヘリを導入した病院でもあります。

2014年5月に新病院がオープン、手術室や重症系の病床を増やし、高精度放射線治療装置などの高度な最先端医療機器も導入して救急医療機能が更に充実しました。

大学病院でも学歴の差を気にせず働ける

同院の看護部には愛知医科大学だけでなく、中部地方や関東の大学、そして様々な短大・専門学校の卒業生が集っています。

看護実践研究センターと連携したきめ細かなキャリア開発システムが構築されているため、学歴を気にせず自己の看護スキルを伸ばしていくことができる環境です。

また、21万冊の蔵書を備えた医学情報センターは平日22時まで開館しており、継続学習や調べものにも便利です。

愛知医科大学病院の基本情報

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５位：名古屋記念病院

 
「総合的に患者を診る」ことに重点を置いた病院

同院では「がんと免疫」を中心とした医療を展開しており、愛知県がん診療拠点病院、地域医療支援病院などの指定を受けています。

地区内でいち早く総合内科を設立した病院でもあり、全身観察とトータルケアに基づいた丁寧で的確な診療には定評があります。

看護部においても、そうした全人的ケアを実践するための豊かな人間性と優しさを磨く教育に力を入れており、臨床実践能力の高い看護師が次々育成されています。

キャリア支援を行うことで質の高い看護と「おもてなし」を実現

「Hospitality＋Happy＝ホスピー」を合言葉にしている同院の看護部では、「おもてなしの心」を大切にした看護を行っています。

看護補助者やクラークと連携しながら質の高い看護に取り組み、専門・認定看護師だけでなく日本糖尿病療養指導士、日本透析療法指導看護師などの資格取得支援も行っています。

また、同院では災害支援ナース派遣病院に登録しているため、希望があれば災害支援ナースとして災害時に現地に赴くこともできます。

名古屋記念病院の基本情報

名古屋記念病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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６位：名古屋第一赤十字病院

 
赤十字病院としての責務実現のため発展を続ける病院

2009年に全面建て替えを行い、その後も最新医療機器の導入や部署の拡充などを行いながら発展を続けてきた病院です。

「災害医療、救急医療、周産期・小児医療」などに重点を置き、地域の診療所等と連携して地域完結型の医療を進めています。

2013年にはバースセンター棟および緩和ケアセンターが完成し、更に広範囲の医療が行えるようになりました。

赤十字ならではの質の高い教育下でスペシャリストを目指せる

同院では赤十字病院共通の「赤十字医療施設キャリア開発ラダー」による教育が行われています。

最終的に看護管理者、看護教員、国際活動要員として成長できる5段階ラダーは、赤十字病院にふさわしい質の高い看護師の育成につながっています。

また、同院には認定看護師だけでなくマタニティヨガのインストラクターや国際認定ラクテーションコンサルタントなど、様々な資格を持った看護師が在籍しているため、特定分野のエキスパートに囲まれた刺激の多い中で仕事ができます。

名古屋第一赤十字病院の基本情報

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７位：トヨタ記念病院

 
工場内の診療所から地域を代表する拠点へ姿を変えた病院

1938年にトヨタ自動車によって設立された企業立病院です。工場内の診療所からスタートし、1987年には513床の大規模病院へと生まれ変わりました。

現在では高度な救命救急センターを備え、災害拠点病院、愛知県がん診療拠点病院などの指定も受けています。

「サイバーナイフM6」や「ダビンチXi」など最新の医療機器も次々導入しており、地域の医療ニーズに応えて絶え間なく進化を続けている病院です。

トヨタ自動車の抜群の福利厚生が一番の魅力

同院に入職した場合は、トヨタ自動車株式会社の正社員となります。

賞与は2018年実績で6.3ヶ月、年間休日121日（勤務年数に応じて増加する年次有給休暇もあり）、年間最大9万円が補助される選択型福利厚生制度があるなど、県内トップクラスの福利厚生です。

また、0歳〜小学校入学前まで利用できる院内託児所は300人規模の受け入れ態勢を整えているため、定員から溢れてしまわないかという心配もありません。

トヨタ記念病院の基本情報

トヨタ記念病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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８位：JCHO中京病院

 
かかりつけ医と共に高齢社会の地域医療を支える病院

JCHOが運営する同院は、名古屋市南部、知多半島一部の医療圏を支える急性期総合病院です。

熱傷センターや透析センターなどの特殊診療部門も備えており、「災害拠点病院、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院」に指定されています。

地域の福祉機関と連携した切れ目のない継続ケアに力を入れており、高齢社会を支える地域の重要な中核病院です。

個性と働きやすさを大切にした教育・労働環境を整備

同院の看護部では一人ひとりの個性を大切にした看護師の育成に力を入れています。

勤務体制もスタッフの働きやすさを考慮し、一般病棟は全て2交替制、準夜勤は8時間勤務などの配慮がなされています。

また、院内保育所では毎週金曜日に24時間保育、土曜日の昼間保育に対応するなど、子育て支援も手厚くすることでママ看護師の早期離職を防いでいます。

JCHO中京病院の基本情報

JCHO中京病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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９位：中部ろうさい病院

 
労災、糖尿病治療に強みを持つ名古屋市南部の中核病院

「病院らしくない病院」「心の癒される病院」「受診しやすく働きやすい病院」の3つを掲げる地域中核病院です。

元々は労働災害・職業病治療を目的として創設され、現在では災害・救急医療、がん医療、周産期医療などもカバーしています。

東海地区で初めて糖尿病センターを設置した病院でもあり、糖尿病の予防から治療まで一貫した管理を行うことで高い成果を上げています。

個人の「学びたい」気持ちを費用面でサポート

労災病院は同院を含め全国に33病院あります。それぞれが地域に密着した高度な医療を行っており、中にはリハビリテーションセンターやせき損センターなど特殊な病院もあります。

同院には、そうした系列病院でキャリアを積みたい人を短期・長期で派遣する派遣交流制度を設けており、多彩なステージでキャリアアップできる機会を提供しています。

また、学会や院外研修への参加も積極的に支援しており、交通費・参加費・宿泊費補助などのサポート体制も整っています。

中部ろうさい病院の基本情報

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ランキング外の公的病院

あま市立病院の医師不足・経営難による指定管理者制度導入、春日井市民病院による違法な時間外労働など、愛知県内だけでも公的病院における問題は多く発生しています。

名古屋市には約20件の公的病院が集中していますが、「公立だから」「公務員だから安心」といった通念は、こと病院で働く場合には取り払った方が得策です。

下記で紹介している名古屋医療センター、愛知県がんセンター中央病院も看護師に人気のある病院の一つですが、毎年赤字経常をしているため転職先の候補として考えていた方は控えた方が良いでしょう。

名古屋市立大学病院（808床）

経常利益148,143,000（H29）

特定機能病院、肝疾患診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センターなどの指定を受ける3次救急病院です。

大学病院として国内でいち早く電子カルテを導入し、業務の効率化・安全化を進めてきました。

小児看護、がん看護、褥瘡管理など様々な分野の院内セミナーが開催されており、個人の成長段階に応じて受講する講座を選ぶことができます。

参加できなかったセミナーや講習会はe-ラーニングシステムを通じて受講することも可能です。

名古屋医療センター（740床）

経常損失△174,126,690（H29）
当期純損失△243,508,256（H29）

国立病院機構の運営病院です。総合内科、血液内科、小児科、乳腺外科、緩和ケア科など幅広い診療科を構え、急性期から回復期まで多様な活躍の場があります。

国立病院機構では全国143病院で共通の教育プログラムが実施されており、他病院の様々な職種との合同研修などもあります。

一つの病院内で働くだけでは決して得られない、チーム医療を深めるための貴重な経験を積める場です。

愛知県がんセンター中央病院（500床）

当期純損失△1,323,641,102（H29）

地方自治体として初めて開設された、研究所一体型のがん専門病院です。

時代の流れに沿い、胸腔鏡・腹腔鏡や手術用ロボットを使用した、できるだけ低侵襲のがん治療に取り組んでいます。

11領域の専門・認定看護師が在籍しており、がん看護の分野で長年経験を積んできた先輩看護師も大勢います。

県内随一の環境下で、がん看護のエキスパートを目指すことができる病院です。

まとめ：病院全体の30％が名古屋市に集中！公的機関への転職も視野に入れておこう

名古屋市には公的病院が集中し、病床数の多い民間の総合病院は多くはありません。

病院規模（病床数の多さ）と年収と離職率には相関関係があります。つまり、病床数が多い病院ほど、年収が高く離職率が低いのです。

そのため、名古屋市周辺で転職先を探している看護師は、規模の大きい公的機関への転職も視野に入れておく方がよいでしょう。

愛知県で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院内部の詳細情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院に直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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