【埼玉県内】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

埼玉県は「医師不足、看護師不足、医療施設の不足」が顕著で、医療にまつわる多くの問題点を抱えています。

東京や神奈川など給与水準の高い大都市へもアクセスが良好なため、あえて県内の病院を選ばずに、県外へ転職してしまう看護師も多くいます。

しかし、家庭の事情や地元への愛着から「県外に出たくない、県内でいい転職先を探したい」という方も多いのではないでしょうか？

もちろん埼玉県内にも「給料や待遇が良い」「高度な経験が積める」「教育体制がしっかり整っている」病院は多くあります。

そこでこの記事では、これから転職を考えている看護師に向けて、地雷病院に引っかからない為にも、埼玉県内の人気病院をランキング付けして紹介します。

埼玉県の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

埼玉県内にある全343病院を「経営力・病床の稼働数・離職率・年収給料・サービス残業の有無・看護師の口コミ」などを元に総合的に分析しました。

病院規模が小さければ小さいほど離職率が高く給与水準も低いので、診療所や個人クリニックはランキング外としています。

１位：埼玉医科大学総合医療センター

 
県内の救急・周産期医療における貴重な基幹病院

同院は埼玉医科大学が運営する三つの附属病院のうちの一つです。

県内で唯一「高度救命救急センターと総合周産期母子医療センター」を備えているのが特徴です。

救急医療および周産期医療の受け皿が不足しがちな埼玉県における重要な基幹病院となっています。

ドクターヘリ基地病院、小児救命救急センターとしての指定も受けており、地域の基幹病院および24時間対応の災害拠点病院として専門性の高い医療を展開しています。

入職してからも学びたい意欲を持つ人を全面支援

同院の魅力は、大学の附属病院である強みを生かし、キャリアアップの選択肢と支援体制を豊富に用意している点にあります。

入職後に保健師・助産師の資格を取得したい場合は、埼玉医科大学や埼玉医科大学短期大学への編入が可能で、さらに、働きながら埼玉医科大学大学院へ進学することも可能です。

大卒資格無しで出願できる制度もあり、向上意欲のある看護師をバックアップする体制が整っています。

埼玉医科大学総合医療センターの基本情報

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２位：上尾中央総合病院

 
地域医療の中心として50年以上活躍する病院

1964年に上尾市立病院を引き継ぐ形で生まれた同院は、地域に根差した総合病院として発展を続けてきました。

現在では「地域医療支援病院・搬送困難事案受入医療機関・埼玉県がん診療指定病院」などに指定され、地域医療ネットワークの推進や、がんの集学的治療に重点を置いています。

2014年に完成した新棟B館は、清潔感と落ち着きのあるホテルのような内装となっており、1日約1,500人の外来患者を受け入れています。

得られる経験・教育の充実・福利厚生のバランスの良さが人気の理由

同院では1ヶ月あたり約650件の手術を行っており、1年間でほぼ全ての領域の手術が経験できます。

また、中途入職者研修ではジョブローテーションを取り入れた新卒並みに手厚い教育を行っているほか、ストーマや感染管理など18コースの専門分野研修が受けられる継続教育制度も充実しています。

年間休日数120日、年に1回約1週間の長期休暇が取れるなど、ワークライフバランスもしっかりしていることから総合的な評価が高い病院となっています。

上尾中央総合病院の基本情報

上尾中央総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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３位：さいたま市立病院

 
安定した経営を続ける、市内にある唯一の市立病院

JR北浦和駅からバスで15分ほどの場所にある同院は、さいたま市内で唯一の市立病院です。

急性期医療、救急医療、周産期医療、がん診療、病診連携および優秀な医療人の育成に重点を置き、公立の基幹病院として50余年にわたり地域を支えています。

地域医療への貢献度が高く、経営の健全性（安定した黒字）が確保されていることから「自治体立優良病院総務大臣表彰」を受賞したこともあります。

2種類の福利厚生サービスで余暇やライフイベントをサポート

同院の職員は、福利厚生として「埼玉県市町村職員共済組合」と「さいたま市職員互助会」の2つから様々な助成を受けることができます。

例えば、保養施設の利用助成や遊園地・映画館などレジャー施設の利用費の一部補助、入学・出産の際の祝金給付や人間ドックなどの検査に対する助成金支給など。

また、「えらべる倶楽部」も利用できるため、ショッピングや習い事、資産形成にも役立てることができます。

さいたま市立病院の基本情報

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４位：自治医科大学附属さいたま医療センター

 
高度先進医療で地域医療を支える私立大学病院

大宮駅からバスで10分ほどの好立地にある同院は、自然環境保護地域に指定された緑豊かな場所にあります。

「地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、エイズ拠点病院」などの指定を受けており、外来には1日約1,300人の患者が訪れます。

2017年12月にはドクターカーの運用も開始。手術支援ロボットやハイブリッド手術室も備え、先進的な医療体制の強化に力を入れている病院です。

特定行為について学びたい人は必見

入職者アンケートで「教育体制がしっかりしていること」や「インターンシップで感じた雰囲気が良かったこと」が多く挙げられている同院は、新卒者だけでなく中途入職者からの人気も高い病院となっています。

スペシャリストが多く在籍しているのも特徴の一つで、同院には専門・認定看護師だけでなく、7分野の特定行為看護師が在籍しています。

特定行為の指定研修機関として認定されているため、e-ラーニングで基礎講座を学び、働きながら研修を受けることができます。

自治医科大学附属さいたま医療センターの基本情報

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５位：戸田中央総合病院

 
埼玉県南部の急性期医療を支え続けてきた2次救急病院

同院は、「トータル・ヘルスケアグループ」を目指し、1都4県下で病院や老人保険施設など115施設を運営している戸田中央医科グループ（TMG）の基幹病院です。

市民病院が不足していた戸田市において、50年以上にわたり埼玉県南部の中核病院として地域の急性期医療を支えてきました。

2015年には地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、手術支援ロボットを使用した内視鏡手術や緩和ケア病棟の開設など、がん診療体制の充実に取り組んでいます。

法人本部の看護局が看護師を総合的に支援

戸田中央医科グループでは本部内に看護局を設置しており、そこで看護師の採用活動や能力開発、キャリアアップ支援などを行っています。

グループのスケールメリットを活かして個人のキャリアプランに応じた職場の提案を行ってくれるほか、結婚や家族の転勤などライフスタイルに変化が生じた場合は、キャリアや給与を継続したままグループ内で移動することも可能です。

また、カウンセラーによるメンタルヘルスサポートも月に1〜2回受けることができ、グループ病院で働く看護師をトータルでサポートしてくれます。

戸田中央総合病院の基本情報

戸田中央総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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６位：JCHO埼玉メディカルセンター

 
三位一体のトータルケアで地域包括ケアの中心として活躍する病院

同院は1948年に社会保険病院として設立されて以来、最新の医療設備を整え高度な医療と介護サービスを提供し続けてきました。

2014年4月に埼玉社会保険病院から名称を変更し、同時にJCHOの運営病院として生まれ変わりました。

「予防・医療・介護」が三位一体となったトータルケアサービスと地域医療に重点を置き、地域包括ケアの要として進化を続けている病院です。

急性期病院なのに年間休日数125日！ゆとりを持った多様な働き方を後押し

同院に訪れる外来患者は1日平均1,300人、年間の手術件数も4,500件近くにのぼります。

このような忙しい環境の中でも同院は4週9休以上、完全週休2日制、年間休日数125日と看護職員の休みが多く、オンオフのバランスがつけやすい点がメリットとなっています。

また、自己啓発休業や研究休職などの制度もあり、看護師としての多様な働き方、生き方を全面的に支援してくれる福利厚生が整っています。

埼玉メディカルセンターの基本情報

埼玉メディカルセンターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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７位：彩の国東大宮メディカルセンター

 
2015年に新築移転。緩和ケア病棟を備えた「がん」に強い病院

同院は上尾中央総合病院と同じ上尾中央医科グループの系列病院です。

2015年7月に東大宮総合病院から名称を変更して新病院へと移転を行い、全面的に新しく生まれ変わりました。

新病院では救急受入体制の強化、急性期医療体制の充実、そして継続したがん診療の機能強化を3本柱として、ICUの新設やPET-CTなどの最新医療機器の新規導入を行っています。

高いノウハウに基づいた教育とワークライフバランスの良さが魅力

同院は大学、専門学校、準看護学校といった様々な教育機関から実習生や研修生を受け入れており、看護部全体が「人を教える」ことに長けています。

その教育スタイルが離職防止にもつながり、全体的な看護部の団結力を高めています。

夜勤明けを休みにカウントせず年間休日数120日、4週10休と休みが多い点、病院研修会を勤務扱いにしてくれる点も評価が高く、がん看護や急性期看護に携わりながら私生活も大切にしたい転職者から人気を集めています。

彩の国東大宮メディカルセンターの基本情報

彩の国東大宮メディカルセンターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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８位：川口市立医療センター

 
診療科の新設が続く3次救急病院

29科の幅広い診療科を備え「地域周産期母子医療センター・地域がん診療連携拠点病院・災害拠点病院」などの指定を受ける地域の基幹病院です。

2014年には消化器外科、2015年には消化器内科、血液内科など10科、そして2017年には心臓外科を新設しました。

小規模な病院が多い川口市において年々診療機能を充実させ、川口市の医療体制整備に貢献しています。

PNSと専門性の高い教育プログラムでステップアップ

同院ではPNSを採用しており、二人三脚で仕事にあたることで、安全かつ視野の広い看護を行っています。

また、院内留学制度や海外研修制度、外部講師や専門・認定看護師による専門教育など、キャリアアップのための機会も豊富に用意されており、3次救急病院で働く看護師として申し分のない経験を着実に積むことができます。

川口市立医療センターの基本情報

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９位：大宮共立病院

 
高齢者医療に特化したケアミックス病院

同院は高齢者を対象とした専門的かつ統合的な医療を提供している病院です。

「一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、療養病棟、介護病棟」の4病棟で構成されており、居宅介護支援センターや介護老人保健施設も併設しています。

そのため、地域に密着した療養病院ならではの落ち着いた環境の中で、高度慢性期から在宅や看取りまでの高齢者看護をトータルに学ぶことができます。

プライベートと両立したい人、密度の高い高齢者看護がしたい人に

同院は療養型病院のため、慢性期の高齢者看護と人間ドックなどの健診が業務の大半を占めています。

救急搬送はないため急性期病院に比べると病棟も外来も落ち着いているので、目の前の患者にじっくり向き合って看護をしたい人には適した環境となっています。

ブランクがある看護師への復職支援も行っており、実務経験が浅い人へのサポートも充実しているので、残業の少ない病院で復帰を目指す人や転職を機に療養病院で働きたい人に人気の病院となっています。

大宮共立病院の基本情報

大宮共立病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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まとめ：看護師不足の改善が課題、東京へ人材が流失傾向

埼玉県における「人口10万人に対する就業看護師数」は全国で最も少なく、ベッドタウンとしての人口の爆発的な増加に医療人の数が追い付いていないのが現状です。

また、先にも述べたように東京や神奈川など他県へのアクセスが簡単なことから県外へ流出してしまう人材が多いことも深刻な問題となっています。

【東京都内】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較
【神奈川・横浜】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

県内で育成した人材を他県に流出させてしまわないこと、県内に看護師の育成機関を多く誘致することが行政には求められており、同時に、賃金を現在就業中の看護師が満足できるような水準まで高めることも必要視されています。

埼玉で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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