看護師は他業種の女性に比べて離職率が低い職業です。その低い中でも退職をした理由の上位には、妊娠出産、育児、結婚があります。女性にとって結婚後の仕事と家庭の両立は大きな課題となっています。
看護師は95%が女性です。病院によっては保育所の併設がある、産休や育児休暇などの制度が充実しているなどのハード面、夜勤や日曜出勤などのスケジュール面で相談がしやすなどのソフト面の両方のフォロー体制が整っているところも女性が働きやすい環境と言えます。
看護師が結婚を機に変化する環境
女性が結婚することで起こる変化には次のようなことがあります。
- 妊娠、出産
- 引っ越し
- 仕事と家庭の両立
パートナーと一緒に住むために引っ越しをするという方は多くいますし、独身時代は自分の意思で仕事のスケジュールを決めることが可能でしたが、結婚後はパートナーと相談しながら夜勤をするのか、週末の過ごし方をどうするのか、そもそも仕事すること自体をどうするのかなどを相談する必要もでてきます。
また子供が欲しい場合はそれらを視野に入れた環境を考えるため、さらにライフスタイルも変化していきます。
今までは自分のペースで使ってきた時間も、結婚後はパートナーとの時間、家事の時間などの確保もしなくてはいけません。
イクメンという言葉がありますが、結婚による離職理由や結婚後の変化の理由をみると女性の家庭での役割はやはり多いと言えます。
看護師として働き続きるか、辞めるべきか
結婚を機に仕事を続けるのか辞めるのか悩む場合もあると思います。
悩む理由としては上記に挙げた変化もありますが、その他には経済的な問題や看護師を辞めて後悔しないかということもあります。
たくさんの時間をかけて勉強し、就職してからも何年もかけて築いた経験が無駄になってしまうのではないかと不安になることもあるでしょう。
パートナーや家族が看護師を続けることに対してどのような考えを持っているのか、自分自身はどうしたいのかをゆっくりと考える必要があります。
続けるとした時に今の職場で働くのか、転職をして仕事を継続するのか、常勤勤務なのか、短時間勤務にするのかなど、働く場所と雇用形態についての選択肢は様々あります。
子育てと看護師の仕事を両立させるためには
結婚後出産をし、子育ての時期になると時間の使い方にさらに変化が出てきます。
保育園の確保と送り迎えなどを誰がどのように行うか、急な発熱等の病気時の対応も考えなくてはいけませんが、シフト制で動いている看護師が仕事時間の途中で抜けるということはできませんし、急なスケジュール変更もしにくいという状況です。
子育てを理由に職場内でお願いをすることで人間関係が悪くなるという例もありますので、注意が必要にもなります。ですが、子育てとの両立をするには周囲の協力と理解がやはり不可欠です。
家族、パートナー、職場それぞれの協力がなければ看護師を続けながらの子育ては負担が大きくなっていきます。
託児環境が整っている職場を探す、家事の分担の相談、雇用形態を変える(パートや短時間勤務)などの自分でできる工夫も必要になってきます。
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看護師が子育てと両立しやすい職場や条件
- 託児・保育施設が整っている
- 夜勤が少ない
- 残業が少ない
- 育児に対する制度が充実している
- 人間関係が良い
大規模な病院では託児所や保育所を院内に設置していたり、独自に持っていることも多く、子供の体調が悪くなってもすぐに自分の病院に受診することができ、仕事を抜けたり早退する必要がないところもあります。
育児時間を取ることができる、行事に参加しやすいシフトの調整など育児に協力的な病院も人気です。
まだ全国に2割ほどしかありませんが、短時間制職員制度を取っている病院も働きやすいと言えます。
子供がまだ小さい時は突発的な出来事や病気により、急に休まなくてはならずシフト変更を余儀なくされることもあります。その時にお願いしやすい人間関係の良さも職場の条件としては大切です。
夜勤や時間外がなく、日曜日も休みというところが多い介護施設での就業も30代前半から増えてきています。病院以外にも視野を広げることも必要かもしれませんね。
【まとめ】看護師を続けるために必要なものは協力と環境作り
看護師が結婚後も仕事を続けるためには大きく2つの側面から考えることが大切です。
- パートナーの理解と協力
- ライフスタイルに合った仕事
家庭側と職場側の両方の体制を整える必要があります。パートナーや家族の理解がなくては仕事ができませんし、協力がなければ負担が大きくなり仕事を続けることが困難になります。
そしてどういう生活スタイルが希望なのかを考えた上で職場や勤務体制を選んでいきます。
冒頭でも紹介しましたが看護師は95%が女性ですので、女性が働きやすい職場と言えます。安心して家庭と仕事を両立させるために自分で環境を整えることも可能です。
看護師をどのような形で続けたいのか、まずは自分の気持ちをしっかりと持って周囲の協力を仰ぎましょう。
看護師として子育てと両立させながら働き続けるには、派遣看護師も選択肢の1つです。単発バイトやイベントナースと違い、社会保険に加入することもできるため安心して働くことができます。
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看護師というと「モテそう!」と言われがちですが、実際働いてみると想像以上に出会いがないと思った人も多いと思います。
結婚、出産をして家庭を持つママさんナースも沢山いますよね。仕事に家庭にプライベートに…と忙しくも楽しそうな様子に憧れる人もいるのではないでしょうか。
結婚願望まではいかなくても、「恋がしたい!」「出会いがほしい!」と思っている看護師も多いです。
気付くと、独身看護師同士の話が「出会いがない」「彼氏ほしい」なんてなっていませんか?
ここでは、看護師のリアルな恋活・婚活事情を紹介していきます。
モテ職なのに、未婚率が高い?看護師の結婚事情はどうなっているの?
看護師はモテ職だと言われませんか?でも実際は出会いとかないし、仕事は忙しいし、休みの日は寝ていたい…なんていう独身女性も多いのでは?
看護師は優しいという白衣の天使のイメージや、看護師の彼女がいたら病気やケガの時に優しく看病してくれそういうイメージから看護師はモテると言われます。
しかしながら、看護師の未婚率が高いという事実を知っているでしょうか。
職場に「綺麗だけど独身の先輩」とかいませんか。モテる=結婚に繋がるわけではありません。
看護師は優しいから、一緒にいてお世話してくれそうという理由で看護師に憧れていたけれど、付き合ってみたら違ったということもあります。
未婚率が高い理由は大きく分けて3つです。
ひとつ目は、年収がいいので1人で生きていくことができるからです。
看護師の初任給は一般会社員よりも約100万円高いと言われています。もちろん夜勤をやっているから高いというのもありますが、基本給だけで見ても一般会社員よりも高いのは事実です。
年収が高いと、1人でも生きていけるため「一生独身でいいや」と思うことがあります。
管理職クラスまで独身で、「もう結婚することもないだろうし…」と一軒家やマンションを購入したという話もあります。
さらに、自分の年収が高いと相手の年収も気にしてしまいがちなのも未婚率を高める原因の一つでしょう。
それに、年収が高いと自分磨きや趣味への投資という余裕が出てきます。
エステに行ったことがある人なら知っているかもしれませんが、エステで職業を伝えると、「看護師さんのお客さん多いんですよ」と言われます。
夜勤明けでエステに行ったり、休みの日にはゆっくりマッサージに行ったり…と自分磨きへの投資をするだけの金銭的余裕があるのが看護師です。
エステに興味ないという人でも、休みの日には旅行にいったりショッピングに行ったり、あるいはイベントに行ったりと趣味を楽しむ人も多いと思います。
シフト制の場合は平日休みが多くなります。そのため、休日には混んでいて行くのが億劫なスポットや平日限定で安いツアーに参加することができます。
そうこうしているうちに、出会いの場から遠ざかってしまうことがあるのです。
2つ目は、本当に出会いがないからです。
一般企業では会社内に男性がたくさんいて出会いもあるかもしれません。しかし、看護師は入職してみると周りはほとんど女性です。
「医者と出会いはないの?」と聞かれることもあるかもしれません。
大学病院や規模の大きい総合病院なら研修医や若い医師もいますが、病棟によってはなかなか接点がないことが多いです。
病院内にサークル活動があれば参加することも手です。
地域のサークル活動に参加する人もいるでしょうが、そういったものに参加しないと本当に病院内でしか活動していないということに陥ってしまいます。
3つめは、不規則勤務でなかなかスケジュールが合わないという、看護師でいる限り切って離せない理由です。
職場によってシフトの決め方も異なるでしょうが、連休がなかったり、独身だからと休日の勤務が多くなりがちだったりと、土日休みの相手とはスケジュールを合わせにくくなります。
それでも、数年経てば大抵の人は不規則勤務に慣れ自分の生活リズムを確立できるようになります。
そうすれば、シフト制を使って上手くスケジュールを立てられるようになりますよ。
夜勤明けでそのまま遊びに行くというタフな人もいますが、多くの人は働き始めは不規則勤務の生活に慣れることに精いっぱいになってしまいます。
そのため、家と病院の行き来しかしていないなんていう人もいます。
日勤であっても1日働くとクタクタになっていまいます。看護師は不規則勤務で忙しく、病院の中での活動がメインになりがちという面で、出会いがないといえます。
婚活したい看護師なら同種の医療関係が相性がいい?
病院で働いていて出会いを求めるとなると、相手は自ずと医療関係者になります。そうなると、看護師と医療関係者の相性ってどうなのか気になりますよね。
意見は2つに分かれます。
「同種だから話が合う、相談しやすい、仕事への理解がある」という肯定意見。そして「プライベートまで仕事のことを考えたくない」という否定意見です。
まずは肯定意見から説明します。
医療職だと仕事の愚痴や面白話、相談をする時に専門用語を使うことや、状況説明が必要なことがありますよね。
医療職以外の彼氏がいたことがある人なら経験したことがあるかもしれませんが、医療職は未知の世界で相談やシフトの愚痴を言っても
「何でそういうことが起こるのか」
「3日勤がなぜ辛いのかわからない。会社員は5連勤だ」
と言われてしまいます。
話を聞いてほしいのに、話をしながら勤務について説明したり自分の仕事について説明したりするのは億劫になってしまいます。
それを考えると、同職種の方が楽と思うでしょう。
次に否定意見を説明します。
否定派の人は、同じ医療職だとプライベートでの会話も医療の話になってしまうことを嫌がります。
お互いに話が分かるので、その分相手の愚痴に腹が立つこともあります。
そして、話が分かるからこそ意見を言われることがあります。
女性の特性ですが、ただ話を聞いてほしいだけなのに
「こうすべきだ」
「こう言い返せばいい」
とアドバイスされることを嫌がる傾向があります。
同職種だと状況や話が理解できるからこそ、的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。
否定派の人は、「ただ話を聞いてほしい時に、アドバイスはいらない」と思っている人もいます。
もちろん相手は良かれと思ってアドバイスしていますし、アドバイスがほしいと思う女性もいますよ。
リハビリスタッフだと夜勤はないですが、看護師だと夜勤は付きものです。
看護師同士の結婚でのメリットは、夜勤を被らないようにすることで仕事と子育ての両立ができるということでしょう。
シフト制のメリットでもあります。子供がいるとどうしてもお迎えの時間を気にしたり、夜は家にいないと、となって夜勤をやめてパートになったりと仕事に制限が出てきます。
そんな時に相手が看護師だとお互いのシフトを調整して、夜勤をやりながら夫婦で子育てを協力して行うことができます。
職場で出会いを求めるとしたら、必然と相手は同種になります。
好きになった人がたまたま同種だったという場合もありますが、同種と恋愛・結婚するとどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておくといいでしょう。
看護師の出会いの場は大きく分けて5つ
看護師は出会いが少ないと言っても、実際に恋人がいたり結婚している人は沢山います。
皆、どこで出会っているのでしょうか。
看護師の出会いの場に関する調査では、1位紹介、2位職場、3位合コン、4位ネット、5位友達、6位趣味となっています。
ここでは、看護師の出会いの場について紹介します。
看護師の出会いの場は大きく分けて5つです。5つあると、なんとなく出会いがあるかも・・・と希望を持つことができる気がしませんか。
紹介
最近多いのがこの紹介ですね。
結婚式のなれそめ紹介でも、「共通の知人を通して」や「友人の紹介で」などとよく聞きませんか。
看護師の場合、紹介といっても2種類あります。
ひとつ目は、学生時代の友人といった看護師という職業とは関係のないところでの紹介です。
この場合、相手の職業は医療職に限らず様々であることが多いです。
ふたつ目は、職場の同僚や先輩・後輩の紹介です。
この場合は、ひとつ目と比べて相手が医療職になる可能性があります。
職場関係の紹介のメリットは、あらかじめ看護師という職業を伝えてくれることでしょう。
職場
職場内でも出会いを望むことは出来ます。
多くはないですが病棟内で付き合うこともあります。
病院では看護師に限らず他職種での研修を行うことがあります。そういった研修での出会いって意外とあるんですよ。
例えば、就職してからしばらくは続く説明会や研修。
グループワークで同じグループになり、連絡先を交換することがあります。
1年目の研修での出会いがきっかけで結婚したという人が実際にいます。
研修で出会いがなくてもがっかりする必要はありません。
同期会を催してそこで知り合うという方法もあります。研修や同期会で仲良くなり、そこから異性を紹介してもらうという方法もあります。
合コン・婚活パーティー・お見合い
看護師の合コン相手で意外と多いのが公務員です。
公立病院だとそのつながりで市役所職員との合コンがセッティングされることがあるようです。
それよりも多いのが、警察官や消防士です。警察官や消防士も夜勤のある不規則勤務なので、勤務形態の大変さとしては看護師と気が合うのかもしれませんね。
最近いろいろな地域で催されている街コンや婚活パーティーは、休日だけでなく平日も開催されています。
平日は残業が多いという看護師が多いため、街コンや婚活パーティーへの出没は休日が多い傾向にあるようです。
1人で行くのは恥ずかしいという人も多いので、友達と勤務が合う時に行くパターンがほとんどでしょう。
お酒が苦手という人もいるでしょう。
最近は料理教室で知り合う料理合コンや、男女混合でサバイバルゲームを行うサバイバル合コンなど、何かの作業をしながら交流するスタイルの合コンも増えています。
楽しみながら出会いを探すのも面白そうですね。
本気で婚活をする人は結婚相談所などを使ってお見合いをするのも手です。
職業が看護師であれば「手に職がある」「きちんとした職業に就いている」ということで印象がいいかもしれませんね。
同窓会
中学や高校の同級生で、同窓会で再会したことがきっかけで交際に発展するということがあります。
久々に会った同級生と昔の話で盛り上がったり、昔は話したこともなかったけど話してみたら気が合った、などどいうことがあります。
同窓会に出席するにもシフトがネックになるかもしれません。
「仕事で疲れているし行くのやめようかな」と思わずに参加してみると、いい出会い・再会があるかもしれませんよ。
趣味
趣味の世界でも出会いはあります。同じ趣味を持った人たちの交流会や、イベントに参加してみると気の合う人との出会いがあるかもしれません。
SNSが普及した現代では、SNSを通じて交流会を開催しています。趣味はあるけれど、どうやって交流会に参加すればいいのかわからないという人はSNSをチェックするのもいいでしょう。
まとめ【看護師の恋活/婚活は不規則勤務を上手く活用!出会いの場を大切に!】
看護師の未婚率が高いのは年収が高いことが理由でもありますが、不規則勤務も原因のひとつです。
不規則勤務で疲れているから家と病院の行き来のみ、遊びや合コンの誘いがあっても仕事で行けないなど不規則勤務がネックになって出会いの場に出向けないことがあります。
しかし、不規則勤務だからこそ平日に活動できるというメリットもあります。
希望を出せば連休をつくることもできます。そうした勤務形態を上手く利用して出会いの場に出向いてみましょう。
看護師は優しそうだから看護師と結婚したいという憧れをもっている人には注意が必要です。
付き合ってみたら想像と違った・・・となりがちです。もちろん看護師という職業を理解してくれる人がいいですけどね。
交際中も休みが合わずになかなか会えないということもありますから。
結婚や出産・子育てを視野にいれて、残業の少ない施設や夜勤のないクリニックへの転職を考えるのもいいですね。
その時のライフスタイルに合わせて職場を検討できるのも看護師の強みですよ。