【愛媛・松山】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

愛媛県は山間部や大小さまざまな島が多くあり、少子高齢化による限界集落の増加が深刻な問題となっています。

およそ136万人の人口の多くは、商業的ににぎわい、仕事も多い松山市や今治市に集中しており、特に松山市には4割近くの人が住んでいます。

そのため医療施設も松山市に集中している傾向にあり、県内に約140件ある病院のうち、規模の大きいものや県の拠点的役割をもつ病院はほとんど松山市にあるのが現状です。

そこで今回は愛媛県内で転職を考えている看護師に向けて、働き口も多く、住みやすさの面からも転職人気の高い松山市周辺を中心に人気病院をランキング付けして紹介します。

病院ごとの待遇の違いや専門分野に注目して、自分に合った転職先を探してくださいね。

愛媛・松山の看護師が転職したい人気病院ランキング４院

愛媛県内にある全１４３病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：愛媛大学医学部附属病院

 
3次救急の中核を担う唯一の大学病院

1976年に開院した愛媛大学医学部附属病院は、特定機能病院かつ県内唯一の大学病院。県内で初めて肥満治療のための腹腔鏡下スリーブ胃切除術を実施したり、手術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃切除術を行ったりするなど高度かつ先進的な医療の提供と研究に邁進しています。

今後起こる可能性が高いとされている南海トラフ地震などの大規模災害時でも医療活動の拠点となるべく、災害訓練や医薬品の備蓄などを実施。

松山医療圏の災害拠点病院、愛媛県原子力災害拠点病院としても指定を受けています。

より高次のチーム医療に一メンバーとして参画できる

同院は国内で初めて「総合診療サポートセンター」を組織・導入した病院でもあります。

入院中のQOL向上だけでなく、退院後の生活を見据えた入退院計画の提案などシームレスに患者を支援するこの試みは全国的にも高く評価されており、チーム医療の質の高さを窺い知ることができます。

肝臓・胆のう・膵臓・移植外科や漢方外来、海外旅行感染症外来など他院にはなかなか無い診療科、外来も多く、3次救急の病院で幅広い経験を積みたい場合は同院を選ぶことをお勧めします。

愛媛大学医学部附属病院の基本情報

マイナビ看護師で内部情報を確認する

２位：松山市民病院

 
施設・設備を整え、高度急性期病院として更に飛躍

松山市の中心部、JR松山駅から徒歩5分ほどの場所にある松山市民病院は、1956年に設立された地域密着型の急性期病院。

2014年に新病棟オープン、2016年に救急科新設、2017年にはHCUと院内保育所を新設。更に2019年には最新鋭の3テスラMRI装置の追加設置とSPECT装置を更新予定で、ハード面の改善・充実が進められています。

ハード面に続きソフト面の充実も目指して

同院ではプリセプター制を採用しており、中途入職者にもプリセプターがついてくれるためブランクのある人でも安心して入職できます。またスタート時から希望した診療科で勤務できるのもプラスポイント。

eラーニングは日頃の不安な手技の確認や自己学習から部署勉強会、産休・育休時の自宅学習にも使用することができ、職場復帰の心理的不安解消に役立っています。

松山市民病院の基本情報

松山市民病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

３位：住友別子病院

 
2018年3月リニューアル完了予定の2次救急病院

新居浜市の北部に位置する住友別子病院は、がんセンター、リハビリセンターなどを併設する29科360床の総合病院。

救急病院、生活保護法指定医療機関、地域がん診療連携拠点病院などの認定を受け、地域の急性期医療を担う基幹病院として市民からの支持を受けています。

新病院建設計画に伴い2016年10月から新病院棟での診療が開始。2018年3月には全ての工事が終わりグランドオープンとなる予定です。

育児・介護をしながらでも働ける病院づくり

同院の看護部ではワークライフバランスの推進に力を入れており、時短勤務の削減や労働環境改善に取り組んでいます。

2017年10月には待望の院内保育所が開園し、また育児中の人だけに限られていた時短勤務が介護中でも適用されるようになりました。

ブランクのある人を対象にした復職支援や電子カルテを操作したことのない人へのサポート教育も積極的に行っています。

住友別子病院の基本情報

住友別子病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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４位：HITO病院

 
新時代を象徴する”病院らしくない”病院

2013年に開院したHITO病院は、カフェのようにも空港ラウンジのようにも、あるいは美術館のようにも見える、スタイリッシュで“病院らしくない”病院。

「HITOを中心に考え、社会に貢献する」を経営理念に、地域住民が住み慣れた土地で高度かつ専門的な医療が受けられるよう、センター化の推進や病床再編を行ってきました。ICTを活用した予防医療や業務効率化も進めており、その先進的な取り組みは数々の雑誌やTVでも紹介されています。

患者だけでなく職員にとっても居心地の良い病院に

同院が力を入れているのは設備面や患者にとっての利便性だけではありません。ICTによる業務改革はカルテの自動入力やテレビ会議としても実現されており、多様な働き方推進に役立てられています。

また夕食時には院内レストランで職員が無料バイキングを利用でき、毎年連続3日間の休暇を取得できる「HITOいきホリデー」や記念日に休暇を取得できる「メモリアル休暇」などが設けられているなど、待遇面でも先進的で職員全体のことを考えた制度づくりが成されています。

HITO病院の基本情報

HITO病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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ランキング外だが合わせてチェックしておくとよい病院

民間総合病院

愛媛県内では100床未満の病院が多く、200床以上の病院はおよそ25件。うち半数近くがやはり松山市に集中しています。

十全総合病院（350床）

生活保護法指定医療機関、救急指定病院などの認定を受けているケアミック型の2次救急病院です。内科から精神科、脳神経外科、産婦人科など幅広い診療科を備えており、10年以上前から電子カルテも導入しています。

2017年2月には24時間体制の訪問看護リハビリステーションを開設し、地域医療を支える病院としての役割を更に強めています。

西条中央病院（242床）

西条市の沿岸部にあり、急性期から慢性期、周産期から看取りまで幅広い医療を展開する地域密着型の多機能病院です。敷地内には市認可の保育所があり、保育料の助成があります。

また育児中の場合は勤務場所や勤務時間の調整にも応じてくれます。給与は219,000円〜283,400円（業務手当含む）とやや高め。

喜多医師会病院（207床）

一般と療養型のケアミックス病院である同院は現在新築移転工事を進めており、2018年7月にグランドオープン予定。移転後は病床数が増床され、電子カルテも導入される見込みです。

年間休日125日、時間外勤務は月平均5時間程度と私生活とのバランスも取りやすく、院内託児所も併設。また、基本給1ヶ月分を初回給与振込時に支給してくれる「支度金制度」があります。

公的病院

こちらで紹介している下記４院に関しては、看護師から人気の病院であるものの毎年の赤字経常や天下り先になっている病院ですので、注意喚起のためにも掲載しております。

転職先の候補として考えていた看護師の方はよく考えてから求人応募しましょう。

市立宇和島病院（435床）

業務損益-28,953,000
累積欠損金（累積赤字）-1,170,037,000

救命救急センターを有する周辺地域で唯一の総合病院として、宇和島市だけでなく四国西南地域の広域医療圏を支えている急性期病院です。

市職員のため産前・産後、育児休暇は規定通りに取得でき、最長3年間休むことができます。また復職後は子供が就学するまで時短勤務を行ったり、夜勤・時間外労働を免除してもらったりすることができます。

四国がんセンター（405床）

経常損失-176,321,674
当期純損失-182,039,432

同院は2002年に全国で初めて地域がん診療拠点病院の指定を受けたがん専門病院。PET-CTやロボット手術装置など最新鋭の設備を備えており、新規抗がん剤の開発においても全国有数の実績を上げています。

独立行政法人国立病院機構の運営病院であり、別のグループ病院への異動制度や大学院等へ進学したい人のための研究休職制度も設けられています。

松山赤十字病院（632床）

同院では現在、新病院の建設・移行が進められており、2018年1月に新病院の北棟が完成、2020年12月には南棟が完成する予定です。

看護方式はPNSを採用しており、電子カルテも導入済み。年次有給休暇は最大21日まで翌年に持ち越すことができるほか、家賃の半額補助（最大月額28,500円まで）、持ち家がある場合は所有後10年まで月額4,500円を支給など、住宅手当も充実しています。

愛媛県立中央病院（827床）

愛媛県がPFI手法（民間企業のノウハウを活用して運営する）を用いて2008年より、愛媛ホスピタルパートナーズ株式会社が愛媛県立中央病院を運営しています。

愛媛ホスピタルパートナーズ株式会社の大株主である大手ゼネコンの大成建設は、独占禁止法違反容疑で捜査中（2018年1月現在）であったり都職員の天下り先として他の大手ゼネコンに比べて最多の9人を受け入れている現状があります。

そのため、県内最多の病床数を誇る病院といえど声を大にして推奨できる病院ではないでしょう。

松山市に医療機関全体の30％が集中！

愛媛県では人口と同じく病院・診療所の多くが松山市に偏っており、医療施設が最も少ない宇摩地区（四国中央市）と比較すると、およそ9倍もの施設が松山市に集中していることが分かります。

また、医師の高齢化や過疎地域での勤務を希望する医師の減少、更には3次救急を担う病院内でも一部の診療科の常勤医が不在となるなど、施設数・医療の質の格差以外の問題が山積しています。

愛媛県では2018年まで第6次愛媛県地域保健医療計画のもとにへき地医療の格差改善、医師不足の解消などに取り組んでいますが、人口減少と高齢化に阻まれ、未だ目標達成のビジョンが見えていないのが現状です。

愛媛・松山で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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