【熊本・八代】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

熊本県の2次医療圏は全部で11に分けられ、全国でも有数の病院激戦区と言われる熊本医療圏には医療機能の充実した大規模病院が集中しているため、県内7割以上の医療圏から患者が流入しています。

転職を考える際には立地や給与だけでなく、診療内容や経営状況、キャリアアップの環境など、様々な視点から総合的に判断することが大切です。

そこで今回は、働き口が多く転職人気も高い熊本市・八代市を中心に、県内で転職を考えている看護師の方向けて人気病院をランキング付けして紹介します。

「本当に長く働き続けられる職場なのか？」という厳しい目線で、慎重に比較検討するようにしましょう。

熊本・八代の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

熊本県内にある全２１３病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：桜十字病院

 
患者満足度を追求する地域密着型の大規模民間病院

桜十字病院は県内の民間病院の中で最も病床数が多い病院です。

一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、特殊疾患病棟、高齢者住宅などを備えており、地域密着型のトータルケアに力を入れています。

四季折々の花が楽しめる広い庭や、風土料理・バースデーバイキングなど患者に「食べる楽しみ」を思い起こさせるための取り組み、地域との交流イベントなど、地域に根差し患者と病院という垣根を越えた温かいふれあいを大切にしています。

患者満足度と職員満足度どちらも重視した居心地の良い病院づくり

「こころの故郷づくり」を理念に掲げる同院では、患者満足度の向上にとにかく力を入れています。

そして居心地のいい病院づくりの姿勢はそのまま、スタッフの働きやすい環境づくりにも活かされているのです。

例えば、全て国産の材料を使用した料理がバイキング形式で楽しめる社員食堂を設置したり、妊娠中の職員には駐車場から歩く距離ができるだけ短く済むよう特別な駐車許可証を発行したりなど。

また、ブランクがある、病棟経験がない、日勤のみ希望などの相談にも応じてくれますので、個人の状況に応じた多様な働き方ができます。

桜十字病院の基本情報

桜十字病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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２位：熊本大学医学部附属病院

 
熊本県最大かつ最後の砦

熊本大学医学部附属病院は、熊本県内で最も多くの病床を備えた熊本県唯一の大学病院かつ特定機能病院です。

都道府県がん診療連携拠点病院、高次脳機能障害者支援拠点機関、熊本県基幹型認知症疾患医療センターなどの指定も受け、地域医療の最大かつ最後の砦として県全域の医療を支えています。

1日あたりの平均患者数は外来で約1,487人、入院で約753人と大規模。手術も年間に16,000件以上を実施しています（2017年度実績）。

高度医療の最先端でジェネラリストとして成長できる

患者本位を貫く同院の質の高い看護は、多職種による強固なチーム医療体制によって支えられています。

栄養サポートチーム、感染制御チーム、心臓血管ケアチームなど各チーム内で多職種が連携し合っており、その中で高い知識・技術を備えた専門・認定看護師たちがジェネラリストとして活躍しています。

細分化さえたクリニカルラダーによって目標を段階的に追い、一歩ずつ成長できる教育システムが用意されているため、経験の浅い人でも着実に成長できます。

熊本大学医学部附属の基本情報

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３位：西日本病院

 
幅広い病期をカバーする地域医療の中核病院

1989年に設立された西日本病院は、一般病棟、地域包括ケア病棟、障害者施設等一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を備えた、急性期〜在宅までをカバーする病院です。

常勤医を多く確保することで高度かつ専門的な検査・治療が実現できており、年間400件程度の手術を行っています。

また、早期の在宅復帰、介護施設と連携した継続看護、熊本赤十字病院など近隣病院の後方支援も積極的に行っており、幅広い診療内容ながら平均在院日数18日以下と高い回転率を実現しています。

チーム医療で効率的・一貫した看護を実践

同院の看護部ではモジュール型固定受け持ち方式を採用しており、チーム医療に力を入れています。

またNST、褥瘡、感染などの対策チームによるラウンドを日常的に行い、看護師が中心となった院内活動も積極的に行われています。

診療内容は幅広いものの、平均在院日数は短いため業務の効率化が図れており、残業時間は少なめです。オールラウンドな分野で活躍したいけれど私生活も大切にしたいと考える人に適した職場と言えます。

西日本病院の基本情報

西日本病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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４位：熊本医療センター

 
救急に力を入れ広域をカバーする地域拠点病院

独立行政法人国立病院機構が運営する、標榜診療科数33科の高度総合診療施設です。

救急医療では「1年365日24時間、断らない救急医療」をスローガンに掲げ年間19,000件前後の救急患者を受け入れており、入院患者の約半数が救急からの入院となっています。

また、防災ヘリの基幹施設、熊本県地域救急医療体制支援病院、エイズ拠点病院、へき地中核病院などの指定も受けており、県外からも多くの患者が診療に訪れています。

国立病院機構のスケールメリットを活かして、安定して長く働ける

同院の母体である国立病院機構は、全国で142病院を運営する日本最大の医療ネットワークです。

その大規模なネットワークを活かして均質な教育体制を敷いたり、病院の枠を越えた知識共有の場を設けたりなどのスケールメリットを職員に用意しています。

待遇面では、出産時に子1人につき42万円の給付金を受給できたり、大学院等に進学したい場合は研究休職制度を利用できたりなど、ライフステージに応じたメリットも多数用意されています。

熊本医療センターの基本情報

熊本医療センターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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５位：熊本機能病院

 
リハビリ施設と疾患別センターが充実した二次救急病院

熊本機能病院は、一般病棟のほかに回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟などを有しているケアミックス型の病院です。

24時間体制で救急医療に対応し、リハビリテーション医療を通して在宅までのシームレスな医療を実現しています。

年間患者数の6割以上は60代以上で、脳卒中のリハビリや変形性関節症の手術適応者が多く、スポーツ外傷の患者も多く入院しています。

2018年1月には、かかりつけ医と共同で診療できる開放型病床を設置し、より地域に根差した診療が可能になりました。

普通の総合病院ではちょっと物足りない看護師の方に適した職場

「地域に愛されるエクセレント・ホスピタル」を目指す同院では、幅広い診療体制と充実したリハビリ施設を整えているだけでなく、特殊な疾患にも対応できる様々な専門センターを備えています。

例えばスポーツ外傷センター、農業外傷センター、切断指肢再接着センター、国際唇裂口蓋裂センターなど。

そのため、一通りの診療科は経験したという看護師でも、＋αの経験を積める環境が整っています。

熊本機能病院の基本情報

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６位：大腸肛門病センター高野病院

 
大腸・肛門の疾患、がん診療に強い病院

大腸肛門病センター高野病院はその名の通り、大腸・肛門の疾患を専門としており、地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟も備えた病院です。

がん診療センター、大腸肛門機能診療センター、炎症性腸疾患（IBD）センター、内視鏡センター、肛門科の5部門から成り、各科・センターが連携しながら早期発見と切れ目のない医療に尽力しています。

2011年には熊本県指定がん診療連携拠点病院として指定を受けました。

全国有数の高度な医療体制のもとで主体性のある看護を実践できる

年間2,500件の手術実績を持つ同院では、肛門機能を温存した手術やCTによる大腸ポリープ診断、腹腔鏡下手術や単孔式手術による大腸がん手術など、全国でもトップクラスの検査・治療と予防検診を積極的に行っています。

看護部門では感染管理認定看護師やがん化学療法認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師など高い専門性を備えた看護師がその土台を支え、固定チームナーシング制により科学的かつ主体性のある看護に取り組んでいます。

大腸肛門病センター高野病院の基本情報

大腸肛門病センター高野病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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７位：朝日野総合病院

 
複数の棟で構成された北区唯一の総合病院

1980年に開設された朝日野総合病院は、一般病棟、緩和ケア病棟、障害者病棟、地域包括ケア病棟などを持つ熊本市北区で唯一の総合病院です。

本館、東棟、西棟、放射線棟、歯科棟といったように部門ごとに棟が分化しており、訪問看護ステーションや介護支援センターも併設されています。

24時間体制で救急診療を行っているほか、生活習慣病外来、睡眠時無呼吸外来、女性専門外来、頭痛外来などの外来機能も充実しており、地域医療の中心的存在として重要な役割を担っています。

一人ひとりに合わせた柔軟な働き方に対応

同院の看護部では、一人ひとりが働きやすい職場環境・勤務体制の整備に力を入れています。

例えば入職者のレベル別の研修が用意されていたり、3交替・2交替の両方から勤務体制が選べたり、日勤のみ・扶養内での勤務も相談に応じてくれたりなど。

また、育児中の人には24時間利用が可能な院内保育所も用意されており、希望すれば非常勤として勤務することもできます。

朝日野総合病院の基本情報

朝日野総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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８位：福田病院

 
地域のお産を支える、女性のためのトータルケア病院

年間3,700件近くのお産を手掛ける福田病院は、熊本県でも数少ない地域周産期母子医療センター認定病院です。

産科・婦人科、小児科だけでなくヘルスケア（更年期）外来や乳腺外科、肛門外科などの診療も行っており、ライフステージにかかわらず女性の悩みに寄り添う医療を提供しています。

院内にはメディカルフィットネスクラブやエステ、豪華なレストランなどホテルのような設備が充実し、妊婦からの評判も非常に高い病院です。

大学病院クラスの助産経験が積める病院

熊本県では産科・産婦人科を構える病院は少なく、特に総合周産期母子医療センター、地域周産期母子医療センターの認定病院となると、県内にわずか4件しかありません。

同院では県内はおろか国内でもトップクラスの分娩数を手掛けており、また、低出生体重児や呼吸障害、黄疸などの疾患を持つ新生児の治療など大学病院と比べても遜色のない高度な医療も行っています。

そのため、助産師の資格を持っているにもかかわらず、今まであまり助産の経験が積めなかったという方にはとても適した病院と言えます。

福田病院の基本情報

福田病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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９位：仁誠会クリニック新屋敷

 
九州最大級の人工透析治療機関の一つ

仁誠会クリニック新屋敷の運営母体である医療法人社団仁誠会は、人工透析・腎臓疾患治療を中心とした医療を提供しており、同院の他に黒髪や菊池郡に4つのクリニックを展開しています。

交通の便が良く、県外だけでなく海外からも透析患者が訪れるという同院では、旅行や出張などのついでにできる臨時透析にも対応しており、患者個人に合わせた治療を行っています。

2015年秋には全面リニューアルが行われ、最新医療機器やWi-Fi設備などが導入され、更に高度かつ居心地の良い病院となりました。

今まで培った経験を透析治療で活かす

同院での看護の魅力は、小規模クリニックのため、それだけ狭く深い看護ができるという点にあります。

透析治療だけでなく、合併症の治療や動脈硬化を防ぐためのフットケア、家族看護など、透析を中心としたトータルケアを様々な分野から集まった看護師が連携して行っています。

同院への入職希望者は仁誠会での一括採用となり、個人の希望を考慮の上、仁誠会クリニック黒髪・大津・新屋敷・ながみね・光の森のいずれかへ配属となります。

仁誠会クリニック新屋敷の基本情報

仁誠会クリニック新屋敷の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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ランキング外だが合わせてチェックしておくとよい病院

その他のケアミックス型総合病院

熊本県内には中・小規模の病院が多く、地域包括ケアシステムの中核を担う多機能病院が複数あります。

ケアミックス型の病院で働くメリットは、「幅広い分野の経験が一つの病院内で積めること」「急性期から退院後まで一貫したケアができること」「診療所や訪問看護ステーションなどと連携した地域包括ケアに携われること」など多くあります。

地域医療の中核病院で多種多様な臨床経験を積みたいと考えるなら、こうした病院を選ぶと良いでしょう。

熊本セントラル病院（308床）

熊本空港から車で10分程度の場所にある、地域包括ケア病棟を持つ総合病院です。消化器系の治療に強く、久留米大学・熊本大学の協力のもとに充実した医療スタッフを揃えています。

中途採用者には入職前に電子カルテ・記録についての講義や病棟実習が用意されているため、ブランクのある人でも安心して復帰できます。また、パート勤務や夜勤専従の正職員として働くことも可能です。

その他の公的病院

熊本県内には30件ほどの公的病院がありますが、そのうちで黒字経営を保っている病院はさほど多くありません。

全国的に見ても6割以上の公的病院が赤字経営だと言われる中、公務員待遇だからと言って安易に公的病院を選ぶのは得策ではありません。

最悪、病院運営が休止に至らないまでも、人件費の削減や消耗品の節約など、様々な面で職員が働きにくい弊害が出てきてしまう恐れが十分にありますので、公的病院の中でも安定的な経営をしている病院を見極めて選ぶようにしましょう。

国立療養所菊池恵楓園（595床）

1967年に建てられた国内最大の国立ハンセン病療養所です。入院患者の約8割を後期高齢者、残りの約2割を前期高齢者が占めており、高い介護度を要する患者が大半を占めます。

勤務体制は3交替制で休日は4週8休、通勤手当は月額31,600円まで支給されます。また、敷地内には認可保育園が設置されています。

熊本市立熊本市民病院 556（感染12）

経常損失-455,757,000
純損失-360,907,000

熊本地震によって被災したため、現在移転再建の工事中を行っている最中です。2019年秋には、ヘリポートも備えた28科392床、地上6階／PH2階の病院へと新しく生まれ変わる予定です。

2018年3月現在では地震被害の立て直しで業務体制の見通しが不透明なため看護部採用試験を中止していますが、新病院への移転後に再開するとみられています。

熊本再春荘病院（513床）

経常利益＋67,961,027
当期純損失-230,315,433

国立病院機構が運営する、17診療科から成る総合病院です。熊本県指定がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院などの認定を受け、一般急性期医療と神経筋疾患や重症心身障害などの政策医療の2つに力を入れています。

年間の救急車受入件数は約1,500件、手術件数も1,500件程度と熊本県北部地域の中核を担う存在です。2019年9月には新本館棟がオープン予定です。

熊本赤十字病院（490床）

災害拠点病院、小児救急医療拠点病院、地域周産期母子医療センターなどの指定を受ける、熊本県唯一の赤十字病院です。

救急外来を除く全病棟でいち早く2交替制を取り入れ、時間の有効活用や業務効率化に力を入れてきました。

看護部の平均年齢は34.2歳、離職率は全体で8.1％、新人看護師は0％となっています（2015年度）。

交通網が不便のため無医地区が増加！熊本市の医療施設は求人倍率が高い

大規模病院や3次救急病院が熊本医療圏に集中する一方で、阿蘇医療圏、上益城医療圏、八代医療圏、芦北医療圏、天草医療圏では無医地区・無歯科医地区が増加しています。

特に交通の不便な阿蘇医療圏、上益城医療圏、芦北医療圏の医師・医療施設の不足は深刻で、へき地での常勤医が不足し、負担が増えることにより更に医師が減るという悪循環に陥っています。

県全体で見ると熊本県内の医師数・看護師数は多い方なのですが、医師数が最も多い熊本医療圏と最も少ない阿蘇医療圏とでは3倍の開きがあり、熊本市の医療施設における求人倍率は高く、人的資源の偏りが生じています。

福岡県、大分県、宮崎県など隣接している県への患者流出も深刻で、また高齢化が進んでいるにもかかわらず、へき地では在宅医療の連携病院も少ないため、県や自治体の対策が追い付いていない状況となっています。

熊本・八代で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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