【奈良・橿原】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

奈良県北部は、京都府からの患者の流入や大阪市内への流出など、医療圏を超えての患者移動が多い傾向にあります。

過疎化が進む吉野以南の南和地区は人口比率以上の医療過疎であるため、奈良県の病院のほとんどは北部に集中しており、先進的で高度な医療は北部の病院群が支えているという現状です。

そこで今回は、転職先を探している方々に向けて、奈良市・橿原市を中心に人気を集めている病院をランキング形式でご紹介します。

ご自身の希望や条件に合致する病院選びの参考にして下さい。

奈良県の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

奈良県内にある全79病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、賞与額、サービス残業、働く看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率・年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：近畿大学医学部奈良病院

 
循環器疾患をはじめとした高度医療を提供し、西和地域を支える病院

地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、三次救命救急センターなど県内での高度な役割を担う病院です。

モービルCCU（心臓・血管疾患専用ドクターカー）を運用する心臓・血管センターや、がん患者相談支援センターをも備えたがんセンターなど、チームを組んで診療にあたるセンター方式を採用しています。

ICTの基盤強化を図ることで、同院を中心とした西和地域での医療機関・介護施設などとのネットワークを構築し、オンライン診療や生活の質向上に取り組み、地域包括ケアシステムの強化を図っています。

スペシャリストによる質の高いチーム医療のもとで、自身もスキルアップ

専門・認定看護師が中心となって、看護外来の運営やスペシャリストが集結したチーム医療など多くの活躍を見せています。

また、県内の看護職と共に学ぶ研修会があるので、院内のみならず地域の看護職への教育活動へも貢献しています。

臨床場面を想定した機器を備えたシュミレーションセンターや、18万冊を超える所蔵の図書館、120台のパソコンを設置した電子カルテ室など、実践に即した学びができる環境が整っています。

近畿大学医学部奈良病院の基本情報

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２位：奈良県立医科大学附属病院

 
奈良県の医療の中枢としての役割を担う中核病院

ドクターカーを保有し3次救急を担う高度救命救急センターや、小児専用治療室も設置された腫瘍センター、自然な分娩を目指すメディカルバースセンターなど多くの専門分野をセンター化し高度で先進的な医療を提供しています。

また、基幹型認知症疾患医療センターの指定を受け、認知症に関する診断や治療技術の向上、地域医療体制の充実に尽力しています。

手厚い支援体制のもと、キャリアアップを目指す

認定看護師を目指す際は、受講に関わる経費や交通費を100万円まで病院が負担する資格取得サポート制度があり、受講中は出張扱いで給与の支給もあります。

修学のための休業制度を利用でき、職員としての身分も保証されるので、安心して資格取得に専念できます。

さらに、同大学に併設された看護実践キャリア支援センターで、特定行為研修を受講することができるため、身近にスキルアップできる環境が整っています。

奈良県立医科大学附属病の基本情報

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３位：高井病院

 
がん治療や救急医療、循環器疾患に強みを持ち、最先端治療を提供

年間約4,000件以上にのぼる救急患者の受け入れをしており、地域の救急医療を担う中核病院です。

リニアックやガンマナイフ、さらに平成30年10月からは陽子線治療センターでの陽子線治療を開始し、最先端のがん治療を行っています。

循環器疾患においてのPCIや不整脈治療は、奈良県をはじめ近畿圏でもトップクラスの実績があり、低侵襲治療にも力を入れています。

密な連携による良好なチーム医療を実践

乳腺外科外来では、憩いの場となる「蔵カフェ」を月に1度開催、医師と協同で治療・看護・メンタル面のケアを行う認定看護師が活躍しているので、がん患者さんのケアについて深く学べます。

さらに、各部署間の垣根が低いため、他職種との密なコミュニケーションにより充実したチーム医療を提供できる特徴もあります。

関西初出店となる「タニタ食堂」が併設されており、カウンセリングサービスの実施により予防のための食生活をサポートしてもらえるので、自分自身の健康を気遣う場が身近にあります。

高井病院の基本情報

高井病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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４位：奈良県総合医療センター

 
北和地域を支え3次救急を担う高度医療拠点病院

2018年5月、新病院が完成し奈良県立病院機構から名称が変更となりました。

地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、北和医療圏における小児医療の拠点としての役割を担っています。

救命救急センターや集学的がん治療センター、周産期母子医療センターなどの設置の他、小児医療の拠点としての役割を果たすべく小児救急の受け入れ体制を整備し、北和地域から奈良県全域の高度医療を支えています。

充実の支援体制で、キャリアパスの実現へ

主体的に行動できるジェネラリストを育成するため、教育研修センターを設置しクリニカルラダーにより、新規採用者から管理者まで全職員の教育研修を行っています。

認定看護師教育課程や大学へ進学する場合、通学費や学費の補助、受講中の給与支給などの資格取得支援制度や自己啓発休業制度など、特定領域のスペシャリストを育成する支援体制が整備されています。

様々な活躍を見せる22名の認定看護師、1名の専門看護師をロールモデルとして、自身のキャリアアップを実現しやすい環境です。

奈良県総合医療センターの基本情報

奈良県総合医療センターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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５位：天理よろづ相談所病院

 
天理教の教えに基づいた全人的な医療を提供

高度な医療を提供する「身上部」、心のケア担当の「事情部」、社会福祉や医療従事者の養成等の支援を担当する「世話部」から構成されているという特色があります。

1976年には全国初の総合病棟を設け、各科の壁を取り払った総合診療制度を導入、専門診療に偏る欠点を補完しどの科にも該当しない疾病や複数の科にまたがる患者の診療に取り組んでいます。

また、手術支援ロボット（ダヴィンチ）やハイブリッド手術室など、最新で安全な医療機器を備える京阪神地域の基幹病院です。

多くの専門・認定看護師が活躍する現場で水準の高い看護を習得

専門・認定看護師による様々な分野での看護外来やチーム医療を実践し、水準の高い看護を提供しています。

中でも、糖尿病患者支援チームでは、糖尿病教室開催の他、心理カンファレンスによる患者さんのメンタルヘルスケアやハイキング・キャンプなどの院外活動にも力を入れています。

キャリア開発ラダーに則って、ジェネラリスト・スペシャリスト・管理者の育成や、院内認定の憩エキスパートナースの養成も行うなど、人材育成にも力を入れているので、キャリア形成しやすい職場です。

天理よろづ相談所病院の基本情報

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６位：奈良医療センター

 
全国屈指の技術を持つ政策医療中心の病院

県下唯一の結核医療の拠点病院であり、他にも神経筋難病、重症心身障害、てんかんなどの政策医療を担っています。

最新のニューロモジュレーション療法など全国トップレベルの技術を誇る機能的脳神経外科センター、てんかん診療の全国の拠点病院の一つとして幅広い治療法を展開するてんかんセンターなど、疾患ごとに9つのセンターを設けています。

リハビリ部門では、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の他に、心理療法部門も備え認知リハビリや発達障害にも対応しています。

国立病院機構グループのメリットを最大限に生かし働き方をサポート

国立病院機構は、全国に142病院を展開する日本最大の病院グループです。

グループ全体で、出産・育児・介護の両立ができるようワークライフバランスに取り組んでおり、妊産婦や育児中の深夜勤務・時間外勤務の制限など様々な制度を利用できます。

ブランクがある看護師に向けて、看護師支援セミナーの開催による就労支援や中途採用者へのオリジナルプログラムでの教育制度が整っているので、安心して勤務できる環境です。

奈良医療センターの基本情報

奈良医療センターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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７位：平成記念病院

 
県下最大の回復期リハビリテーション病棟を有し、急性期から維持期を担う

急性期、回復期、維持期とそれぞれの時期に適切なリハビリテーションを、早期かつ集中的に365日、年中無休で提供し病状の早期回復を図っています。

促通反復療法や様々な機器を利用したロボットリハビリなど、最新のリハビリ療法に取り組んでいます。

年間約1500台の救急車を受け入れる2次救急病院として、また、肝疾患に関する医療圏中核専門医療機関の指定病院として、地域の救急医療や急性期医療にも取り組んでいます。

多様な勤務形態と充実の福利厚生で長く働き続けられる

育児短時間勤務制度の他にも、日勤常勤職員・夜勤専従職員・夜勤選択制などの多様な勤務形態を導入しており、生活と仕事の両立にむけたサポート制度があります。そのため、個人のライフステージに応じて働き続けることが可能です。

また、旅行やジム、映画、テーマパークなど様々な割引補助があり、お得にプライベートを満喫できるなど福利厚生が充実しています。

平成記念病院の基本情報

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８位：市立奈良病院

 
総合診療科と各専門診療科の二枚看板から成る、公的使命を持った民間運営の病院

地域がん診療連携拠点病院や災害拠点病院の指定を受け、地域に密着した医療を提供しています。

病棟の集約化や診療科の垣根を取り外した組織再編を行い、消化器肝臓病センター、四肢外傷センターのセンター化による効率的な医療を進めると共に、総合診療科を中心とした救急診療体制にも力を入れています。

大規模訓練や小規模の机上訓練、トリアージ訓練、DMATを2チーム擁するなど、災害発生時の備えも万全です。

手厚い教育体制で、なりたい看護師像を実現

全職員が24時間使用できるスキルラボ室では、シミュレーターを用いた学習や定期的なBCS、ICLSなどの講習会を開催し研鑽を積む環境が整っています。

専門・認定看護師、さらには特定ケア看護師が活躍中の同院では、クリニカルラダーの段階別ステップ研修が終了した後、教育助成のサポートを受けながら認定看護師取得などの道に進むこともできます。

また、幅広い知識や技術および技能等の習得を目的とした、アメリカへの海外研修制度も設けています。

市立奈良病院の基本情報

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９位：済生会中和病院

 
地域完結型医療を推進する、東和地区の地域中核病院

平成26年10月に奈良県で初となる、ICTを活用した「まほろばネット」を開始しました。かかりつけ医と診療情報を共有し、地域完結型医療を目指した医療連携の強化を図っています。

災害拠点病院、地域がん診療連携支援病院、東和医療圏で初の地域医療支援病院の指定を受けており、地域の医療に貢献している病院です。

地域包括ケア病棟の開設や、併設施設としての介護施設、地域包括支援センターの運営など、医療・福祉を総合的に提供できる体制も整備されています。

中途採用者にも安心のサポート体制が充実

新卒者・既卒者問わず新採用者の研修に力を入れており、プリセプターやチームでのサポート体制があるため、ブランクがあっても安心して勤務できます。

短時間正職員制度では、12歳までの子供の養育や介護などが対象となるので、育児だけではなく介護を行う場合にも利用できる特徴があります。

多様な働き方実現モデル病院として県より認定された実績があり、ワークライフバランスを積極的に推進しているので、ライフスタイルに合った働き方を選択できます。

済生会中和病院の基本情報

済生会中和病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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まとめ：公的病院、大規模病院であっても赤字傾向！慎重な病院選びが必須！

奈良市・橿原市を中心に、おすすめの9病院についてご紹介しました。

今回ご紹介した、奈良県立医科大学附属病院や奈良県総合医療センター、奈良医療センターは、ランキングには入っているものの、経営面での不安がある病院です。

規模が大きい、実績がある、待遇が良い病院でも、必ずしも経営が良好とは言えない現状があります。

患者数の減少などで経営が悪化した五條市と吉野郡の３病院を再編して開設された南奈良総合医療センターは、地域の特性からも今後も患者数の減少は危惧され、それに伴って経営への不安も残ります。

また、奈良県西和医療センターは、累積赤字を抱えており医療機能の見直しが課題とされています。

経営が悪化すると、病床数・人員の削減などの規模縮小や、さらには閉院という最悪の事態となるかもしれないので、最新のニュースや口コミなど情報収集した上で転職先を選ぶようにしましょう。

奈良県で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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