【東京警察病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、救急医療に力を入れる中核病院です。職域病院として警察官の優先診療や受診割引はありますが、それ以外は一般的な総合病院と同じです。

中野駅から徒歩圏内という立地の良さや休日の多さから人気のある病院ですが、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてください。

東京警察病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：多岐にわたる疾患の知識や対応力が身に付く

救急医療に力を入れていることもあり、日々さまざまな疾患の患者が搬送されてきます。そのため、多岐にわたる疾患の知識や対応力を身に付けることができるしょう。

緊急処置や迅速な状況判断、高度な医療機器の操作など、長期にわたる看護師人生の血肉になることは間違いないです。

なお、脳卒中治療においては、脳卒中センターを設置しており、他院と比べて多くの治療実績があります。この他にも、乳がんや前立腺がんなど、ニーズの高い分野に重点をおいて最善の医療を提供しています。

その２：周産期看護の経験を豊富に積むことができる

救急医療以外に周産期医療にも強みがあります。周産期看護を学びたい人にとっては、多くの経験を積むことができるでしょう。

産科の特色としては以下の通り。

妊娠から出産、産後までの女性の身体と心の変化について深く理解し、それぞれの時期に合わせた適切な看護を提供できるようになるかと思います。

その３：中野から徒歩圏内の立地と休日の多さが魅力

中野駅から徒歩圏内の立地と休日の多さは、働き続ける上でとても魅力的です。

都内にある病院だとしても、ある程度の規模がある病院だと最寄駅から離れていることが多々あります。ですが、中野駅から徒歩圏内の立地かつ新宿からのアクセスの良さは魅力ですよね。

また、夏季休暇と年末年始の休暇を含みますが、年間休日は130日あります。心身の健康を維持するためにも、休日の多さは大きなメリットです。

東京警察病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

実情１：年収・給与の実情

年収に関しては、大学病院よりは低いが、一般的な民間病院よりは良い水準です。

コロナ禍では賞与や手当が減額されましたが、それでも大幅な減額ではなかったので給与面で不満を持っている人は少数です。

評価制度の実態としては、能力より勤続年数に依存するようです。実際、人事評価は良くても昇給額に差はほとんどなく、年功序列の風土が強いとのことでした。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、一般的な病院並みには充実しています。年間を通して研修があり、中途者でも問題なく技術取得できるでしょう。

しかし、中途者の研修には、無駄な制限や内容があるとの意見もありました。具体的には、ルート確保や採血などを行えるようになるには、DVDを見て筆記テストに合格する必要があります。そして、DVDを見る期間を空けなければいけない意味不明な制限があるようです。

なお、院外研修や学会への参加は、病院で一部費用を負担してくれます。とは言え、規模に対して認定看護師や専門看護師の在籍数が少ないことが気になります。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、忙しい部署で毎日１〜２時間とのこと。

どの病院にも同じことが言えるが、部署によっての差が顕著で、定時で帰れる部署もあれば、公休や有給すらなかなか取れない部署もあるようです。

離職率に関しては、公表されていません。しかし、10年以上勤務している人は110人ほどいるので、離職率は低めだろうと予想します。（病院全体の看護師数は450人です。）

トラブルを招く人は上司から指導があり、「実際に指導された人は丸くなった」との意見があるので、働きやすい環境整備は機能しているかと思います。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。

前述した通り年間休日は多いのですが、有給がなかなか取得できないとのこと。また、今まで自分が受診した料金は病院側が負担してくれましたが、今年から一部のみの負担に変更されました。

数年前に職員専用の院内保育所が設置されたのは良いことですが、時短勤務をしている人がたったの31人しかいないのは気になります。病院全体としての育児支援に対する協力意識は低いかもしれません。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

経営状況に関しては、公表されていません。同院の運営元である財団法人には、貸借対照表の公開が義務付けられているはずですが、調べた限りは見つかりませんでした。

東京警察病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院では、夜勤ありの常勤と日勤のパート勤務を募集しています。系列の看護学校から毎年50人ほど入職するので、中途入職者の採用枠はそこまで多くありません。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は「一次：書類選考、二次：小論文・適性検査・面接」です。二次試験では、小論文と適性検査があるので、しっかり事前準備をしておく必要があります。

それなりの規模があり立地も最高なので、人気のある病院です。応募資格は、臨床経験3年以上ということもあり、今までの経験や実績を余すことなく伝えましょう。