【藤沢市民病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、高度な急性期医療から地域医療まで幅広く対応している病院です。とくに救急医療、周産期医療、小児医療に強みを持っています。

2012〜2018年まで病院の再整備事業として、東館の建て替えや西館の改修工事が行われていました。東館は建て替えられたばかりなので、綺麗な院内で働くことができます。西館は、今後建て替える予定のようです。

そんな建て替えられたばかりの病院ですが、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

藤沢市民病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：高度な専門性と設備が整った病院で経験が積める

同院は、高度な専門性と医療設備を有しています。最新の医療技術や治療法に触れる機会が多く、看護師としてのスキルアップに最適な環境です。

基本的には、どの診療科でも専門性の高い医療を提供していますが、とくに以下の３分野には力を入れています。

なお、数年前に東館が建て替えられ、今後は西館の建て替えを計画をしています。綺麗な病院で働けることも利点です。

その２：年齢構成比のバランスが若手に偏りすぎていない

同院は、看護師の年齢構成比のバランスが若手に偏りすぎていません。

特定の年齢層に偏りがないため、退職や出産などによる人員不足のリスクを軽減できます。また、キャリアの異なる看護師との交流を通じて、自身のキャリアプランを考えるきっかけにもなります。

年齢構成比のバランスが良いことは、病院全体、そして個々の看護師にとって、多くのメリットをもたらします。

その３：休みが多く、退職金などを含めた給与水準も良い

同院は、休みが多く、退職金などを含めた給与水準も良いです。

休日は、カレンダー通りの休日数と夏季休暇７日分です。夜勤明けの翌日は必ず休日になりますし、２連休や３連休も多いので比較的プライベートは充実させやすいです。

また、地方公務員として働くことになるので、退職金や昇給額、各種手当を含めた給与水準はとても恵まれています。

３次救急なので忙しい病院ではありますが、その忙しさに釣り合う対価（休日数と高い給与）はしっかりあります。

藤沢市民病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

総合的な意見としては、以下の意見が多かったです。

それぞれの項目について解説します。

実情１：年収・給与の実情

給与に関しては、前述した通り他院と比べて恵まれた水準です。

昇給は、基本的に勤続年数と人事評価によって決まります。おおよそ毎年4,000〜5,000円程度アップします。

残業は、正当な理由であれば申請通り貰うことができます。ですが、前残業は申請できません。過去に労基署からサービス残業の是正勧告を受けたことがあり、だいぶ改善したようです。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、他院と比べて中央研修が少ないことへの不満が多かったです。その分、部署での教育が充実しているかと言えば、決してそうでもないとのこと。

研修が少ないため「これで大丈夫なのか」「手技に関する研修が少なすぎて、日々の業務が怖くなった」などの意見が目立ちました。

病院全体で「看護師を育てよう、キャリア形成をサポートしよう」という意識は少なく、基礎的な研修以外は個々の研鑽に任されているようです。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、部署によりけりです。内科系だと日勤でおおよ１〜２時間ほど残業で、忙しい部署は最大３時間くらい残業があります。（20〜21時頃まで）

残業は多いけど休日が多く、しかも給与水準が高いので不満に思う人はあまり見受けられませんでした。

離職率に関しては、公表されていません。平均勤続年数10年（平均年齢34.7歳）、バランスの良い年齢構成比、毎年の採用人数を踏まえて考えると９％前後の離職率なのではないかと考えています。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生に関しては、公務員だけあって申し分ないです。休日数は多く、２連休や３連休が多いとのこと。また、映画やディズニー入場券の割引、社食のコスパなど、福利厚生に満足している人が多かったです。

ただし、退職時の有休消化については、退職までに残っている有給を消化することが常識という認識を持っている人が少なく、買い取りもなかったので、無駄にしてしまった人が多くいました。

育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。

しかし、産休後に復帰を断られた後輩がいたり、子供の急な発熱で休むと病棟全員分の菓子折りが必要、、、など、部署によりますが、子育てとの両立をする上で厳しい意見もちらほらありました。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

令和２年度は、新型コロナの影響で患者数が減少し、経営が悪化しました。しかし、その後は回復傾向にあり、令和４年度の経常収支比率は104.8%と健全経営の水準である100%を上回りました。

この黒字は新型コロナ対応の補助金による部分が大きく、補助金を除くと100%を大きく下回ります。

医業収支比率は令和４年度で89.0%と、新型コロナ流行以前の水準には回復しておらず、医療サービスそのものによる収益性の低さが課題となっています。

藤沢市民病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院では、年度ごとに常勤と会計年度任用職員の募集を行なっています。

常勤・会計年度任用職員ともに身分は地方公務員になります。

常勤の採用日と試験日は以下の通り。

基本的には年度はじめの募集のみです。ただし、欠員の状況次第では、年度途中の採用が行われることもあります。

常勤の場合、募集要項に「採用人数は10人」と記載されていますが、実のところ病院の隣にある専門学校から60人前後の新人が入職してきます。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「作文・面接・適性検査」です。

注意点としては、採用試験に合格したからといって、すぐに採用されるわけではありません。採用試験に合格後、まずは採用の候補者名簿に登載され、欠員の状況によって順次採用されます。

そもそも欠員の状況を踏まえて採用を行なっているので、合格したら採用されるという認識で問題ありません。ただし、採用までにワンクッションおかれるということは覚えておきましょう。