【京都府内】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

京都府内には全体でおよそ173件の病院があります。

2次医療圏ごとに見てみると、京都市を含む京都・乙訓医療圏に65％近くの病院が集中しており、病院数が最も少ない山城南医療圏と比べると、なんと100件以上の開きがあります。

京都府ではこうした地域による医療格差が深刻となっており、医療施設・医療人口の偏りと共に、小児科や産科など特定の診療科を備えた病院の不足も問題となっています。

京都府内で転職を考えた場合、やはり選択肢が多くなってくるのは京都市内です。

高度機能を備えた大学病院や大手のグループ病院だと給与も高く、教育にかける時間や予算も多くなってくるため、長期的に働くことを考えるなら、知名度も高い大規模病院を選ぶのが良いでしょう。

今回は京都市内の病院を中心に、転職者人気の高い９病院をランキング付けして紹介します。

給与から教育体制、キャリア支援制度、ワークライフバランスなど様々な視点から紹介していますので、これから転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

京都市の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

京都府内にある全１７３病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：京都大学医学部附属病院

 
再整備でより高度に、京都駅からの直通バスも運行開始

特定機能病院である同院では、2016年にMFICUを開設、2017年夏には最新型の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、高度な医療体制を更に充実させてきました。

2018年3月からは、救命機具を搭載した京都駅からの直通バスの運行を開始し、患者の利便性をより向上させています。

現在「病院再整備計画」を進行中で、診療部門のセンター化や中央診療機能の拡充を進めています。

2019年には急性期病棟を中心とした新棟やiPS等臨床試験センターが完成予定で、京都を代表する基幹病院としての地位を更に強化していく見込みです。

毎日の細々した業務を電子化でスムーズに、学習環境も最先端！

同院は、ICT活用によって業務の効率化を積極的に進めている点が特徴的です。

例えば、バイタルデータを取るために「バイタルデータターミナル」というシステムを導入しており、ベッド脇の端末に測定機器をかざすだけでバイタルを測定し、データを自動的に電子カルテに記入することが可能です。

また、教育の面でも、オンライン学習ツールを導入することで効率的な学習を促進しており、時間を上手に活用しながら看護研究や自己学習を進めることができます。

京都大学医学部附属病院の基本情報

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２位：洛和会音羽病院

 
地域医療ネットワークの中心的存在として、多様なニーズに応じた医療を展開

京都東ICのすぐ側に位置する同院には、アクセスが良いことから、多くの救急患者や遠方からの患者が訪れます。

超高齢社会に備えて高度急性期病院としての機能強化に努め、「難度の高い手術や悪性腫瘍に対する手術を増やす」「病床回転率を上げて早期の退院・慢性期病院への転院を促す」などの取り組みを行っている点が特徴的です。

その一方で、京都府下では数少ない小児発達障害の外来を開いていたり、へき地医療のサポートを行ったりと幅広い医療ニーズに応えており、地域にとって欠かせない病院として親しまれています。

短時間で密度の高い研修を実施、中堅向けのキャリアパスも豊富

同院では業務時間内に研修を行うよう徹底されているため、退勤後の時間や休日を犠牲にする必要はありません。

事前学習にe-ラーニングを活用しているため、実際の集合研修は短時間で効率的に終わるようになっており、シミュレーションや演習を中心とした実践的な内容を専門・認定看護師らスペシャリストの指導の下で学ぶことができます。

また、新人だけでなく中堅看護師のキャリア支援にも力を入れており、ローテーション形式で他部署の業務を経験したり、短期留学制度を利用して介護部門の見学研修を行ったりできます。

洛和会音羽病院の基本情報

洛和会音羽病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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３位：京都市立病院

 
民間企業と協力し建物を全面整備、災害に強い次世代型の病院へ

同院では民間の資金や経営・技術力を活用してコスト削減とサービスの質向上を図る「PFI事業」を実施しています。

その一環として現在、病院の整備計画が進められており、手術室を増設したりユニバーサルデザインを徹底するなどの全面改革が行われています。

2013年3月にはヘリポートや免震装置、最新のPET／CT、手術支援ロボットなどを備えた新館が完成。

2018年度には周術期統括部および輸血療法センターを新設するなど、安全な手術体制と輸血療法の強化に力を入れる予定です。

やる気次第で可能性は無限大、学びたい意欲をバックアップしてくれる

同院では16分野18名の専門・認定看護師が活躍しており、他の看護師のロールモデルとなって、専門外来や病棟で高い専門性を発揮しています。

また、専門・認定看護師が企画・運営する研修も活発に行われており、特にがん看護に関する研修には力を入れています。

大学院進学や院外研修への参加も積極的に行われており、マネージャー、スペシャリスト、訪問看護師、指導者など様々な可能性を追求できるキャリアラダーを整えています。

京都市立病院の基本情報

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４位：京都桂病院

 
時代と共に発展を続ける地域中核病院

1937年に設立された結核療養所をルーツとする同院は、時代や地域のニーズに応えて対応疾患を増やし、総合病院として発展してきました。

現在では地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院に指定され、呼吸器センター、消化器センター、心臓血管センターを中心として質の高い医療を提供しています。

2020年には、緩和ケア、内科系、産婦人科を備えた新病棟の工事が完了する予定で、その後は救急機能を集約した新棟の整備も計画されています。

段階的な教育でジェネラリスト・スペシャリストとして成長できる

同院では、基礎コース、キャリアコース、管理コースの三層から成る段階的教育プログラムで看護実践能力を育成しています。

必須研修と選択研修を組み合わせて認定看護師や管理者を目指すことができ、総合的な経験を積むことが可能です。

また、呼吸器センター、消化器センター、心臓血管センターなどの各科で行われる研修に加えてBLS・ACLS研修会も盛んに開催されており、急性期看護の専門スキルを高めることもできます。

京都桂病院の基本情報

京都桂病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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５位：京都医療センター

 
救急医療、がんをはじめとする高度急性期医療に注力する「最後の砦」

国立病院機構（独立行政法人）が運営する同院は、39診療科を構える高度総合医療施設です。

地域の救急医療における最後の砦として住民から厚い信頼を得ており、2018年度からは救命救急センターの勤務医を更に増やして受入体制の強化に努めています。

また、近年の注目分野である「がんゲノム医療」「若年世代のがん」についてもいち早く取り組んでおり、手術支援ロボットを使用したがん手術の実績を数多く積んでいます。

高度急性期病院でも患者に寄り添う看護を大切に

同院では固定チームナーシングを採用しており、毎日チームメンバーでベッドサイドへ行き患者と話し合いながら看護プランを作成する「ウォーキングカンファレンス」を行っています。

一人ひとりの患者の気持ちを大切にした看護を実践できるので、急性期病院であっても、こうした姿勢を大切にしたい人には最適な職場と言えます。

京都医療センターの基本情報

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６位：京都岡本記念病院

 
地域と共に歩んで110余年、広く患者を受け入れる中核病院

112年という長い歴史を持つ同院は、京都府地域災害拠点病院、DMAT指定医療機関、地域がん診療病院などの指定を受ける基幹病院です。

急性期から慢性期、リハビリテーションから介護まで幅広い病期・疾患の患者を受け入れ、地域の医療・福祉の中心として貢献してきました。

現在の病院は2016年に新築移転したばかりで建物はまだ真新しく、天井が高く開放的なロビーや機能的で動きやすい手術室、屋上庭園の付いたリハビリテーションセンターなどを備えています。

教育専従者がメンタルまでフォロー。時間と心に余裕を持って働ける

同院には２名の教育担当専従看護師がおり、教育だけに専念することで、一人ひとりの看護師に目を配った手厚いフォローを実現しています。

教育計画のプランニングや研修の運営等だけでなく、悩み事相談などのメンタルフォローも行っており、新入職者の離職防止に繋げています。

また、平日は基本的に定時で上がることができ、長くても1時間程度の残業で済むためワークライフバランスも良好。子育てや介護と両立して働きたい人に嬉しい環境が整っています。

京都岡本記念病院の基本情報

京都岡本記念病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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７位：京都府立医科大学附属病院

 
世界トップレベルの医療を発信する創立146年の名門

京都大学医学部附属病院に次いで多い病床を有する同院は、「世界トップレベルの医療を地域へ」を理念とし、府民のニーズに応えた高度で質の高い医療を展開しています。

がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、第一種感染指定病院などの指定を受け、「がん」「先進医療」「専門外来」の3つを柱に、大学病院および特定機能病院としての重要な役割を果たしています。

2017年には最先端がん治療センターが完成し、更に高度で低侵襲のがん治療が可能となりました。

ハイレベルな看護師を3年かけてじっくり育成

同院では、３年をかけて一人前の看護師を育てる丁寧な教育を行っています。

キャリア開発プログラムは入職時から個々のキャリアに応じて段階的に成長できるよう組まれており、基礎技術を身に付けた後はジェネラリストや専門・認定看護師、管理職など思い思いの方向へキャリアを高めていくことができます。

また、教育現場では「個人目標管理シート」を使用しており、個々の目標を明確化することで目的意識を高めると共に、全体的な看護の質向上にもつなげています。

京都府立医科大学附属病院の基本情報

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８位：京都第二赤十字病院

 
府内の救急医療・地域医療をけん引する高度急性期病院

同院は、京都御所の西隣で90年以上の間、地域中核病院として発展を続けてきました。

病院の機能分化が求められる近年の流れの中で、高度急性期および急性期病院としての役割を担っており、1978年には京都府内で初めての救命救急センターを開設。2006年には地域医療支援病院として初めて指定を受けています。

大学病院に準ずる高度な医療機能を有していることが認められ、2014年には「DPC病院群対象病院・U群病院」として認定されました。

キャリアアップのサポート制度が充実。自分の目指すナース像を追求できる

同院ではキャリアアップのサポートに力を入れており、多くの研修参加や資格取得を金銭面などでサポートしています。

例えば認定看護師の資格を取得する場合や看護教員養成講習会・実習指導者講習会に参加する場合は出張扱いで教育機関に出向くことができ、研修費の補助も受けることができます。

また、自己啓発補助金制度もあり、院外研修に参加する場合は研修費の半額を50,000円まで補助してくれるため、個人の「学びたい」という気持ちを具体的に後押しし、スムーズなステップアップを促してくれます。

京都第二赤十字病院の基本情報

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９位：康生会武田病院

 
より高度に、より専門的に進化を続ける病院

年間約5,000件の救急搬送を受け入れる同院では、24時間体制の救急医療体制を備え、専門性の高い医療と患者本位のケアを提供しています。

1979年、近隣の病院に先駆けてICUとCCUを設置し、近年ではDPC対象病院となるなど、先進的な環境の整備を積極的に行ってきました。

現在は高度医療を更に推進するため診療部門の拡大・専門家を行っており、９つの医療センターを設置したり、25種の専門外来を展開したりするなどして地域の幅広いニーズに応えています。

入職前・入職後の両方を看護部がサポート

同院では、ブランクのある看護師に向けて再就職支援セミナーを開催しており、復職に不安のある人をサポートしています。

入職後は看護部全体で新人を育てるという体制のもと、新人にはチューターのほかに各部署で１名教育担当者が付きます。

また、専門分野の研修会では他職種のスタッフも一緒に指導にあたってくれるので、コミュニケーションを深めながら業務に慣れることができます。

康生会武田病院の基本情報

康生会武田病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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まとめ：将来的な病床数削減も視野に入れて病院を選ぼう

自分の希望に合う病院は見つかりましたでしょうか。

今はまだすぐに転職を考えていなくても、いざ「転職したい！」となった時、そこから病院を探していては募集に間に合わない可能性もあります。

時間に余裕のある時に大体のアタリをつけておき、転職のタイミングになったらすぐ行動を移せるよう準備しておくと良いでしょう。

さて、冒頭でもご紹介した通り、京都市内には大多数の病院が集中しており、地域の医療需要を上回るほどの病床数が備わっています。

そのため、長期的な目で見た場合、今後、京都市内の病院の病床数は更に削減されていく可能性が考えられます。

病床稼働率の悪い病院や経営が思わしくない病院は、病床を削減する際、真っ先に目を付けられてしまう恐れが高くなります。

ですから、病院全体の経営体制や財務状況には日頃から目を配っておき、10年20年先も安心して勤められる病院かどうかをしっかり確認しておきましょう。

京都市で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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