看護師として日本医科大学付属病院への転職を考えている。この病院に勤務経験のある看護師からの評判や年収などの実情を知りたい。あと、良い面だけでなく、悪い面もしっかり教えて欲しい。
この記事ではこういった疑問に答えます。
- 日本医科大学付属病院が看護師から選ばれる3つの理由
- 日本医科大学付属病院で働く看護師の様々な実情を調査
- 日本医科大学付属病院が募集する看護師求人と採用試験
同院は、救急医療に力を入れる私立医大御三家のひとつです。救急医療以外にもがんや循環器疾患の治療において高い実績をほこります。
しかし、そんな御三家病院と言えど、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。
看護師みき
看護師めぐみ
日本医科大学付属病院が看護師から選ばれる3つの理由
同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。
- その1:国内トップレベルの救急医療体制を備える病院で働ける
- その2:新人だけでなく中途者にも丁寧なフォローアップがある
- その3:人員状況次第ですが、他の分院へ異動することができる
それぞれ解説します。
その1:国内トップレベルの救急医療体制を備える病院で働ける
同院は、救急医療に力を入れていることもあり、国内トップレベルの救急医療体制を備えています。
本館の建て替えに伴い病床の再編が行われ、高度救命救急センターは国内最大の60床になりました。(救命救急科・集中治療室・脳卒中ケアユニットを一元化して、この病床数を確保したようです。)
また、高機能手術が行える手術室や専用病床を持つ総合診療部門で救急患者の対応を行います。このような医療設備を備える病院で救急医療を学びたい人には適した環境でしょう。
転職アドバイザー ジョブス
その2:新人だけでなく中途者にも丁寧なフォローアップがある
同院では、新人だけでなく中途者にも丁寧なフォローアップがあります。
看護スキルに不安のある人は新人研修に参加することが可能ですし、なによりも個々のスキルに応じて様々な教育プログラムが用意されています。
こういった教育体制の充実度は大学病院ならではですので、キャリアの土台を徹底して身に付けたい人にもうってつけです。
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その3:人員状況次第ですが、他の分院へ異動することができる
同グループには付属病院である同院以外に3つの分院があるので、人員状況次第ですが、他の分院へ異動することができます。
- 多摩永山病院:救急医療の他に、がん診療に力を入れている(多摩市)
- 武蔵小杉病院:救急医療の他に、周産期と小児医療に力を入れている(川崎市)
- 千葉北総病院:救急医療の他に、がん診療に力を入れている(印西市)
全ての分院に共通して言えることは、付属病院と同じく救急医療を重点医療として位置付けていることです。なお、付属病院で数年の実務経験があれば、大抵は異動することができるようです。
補足ですが、多摩永山病院は建て替えを計画中で、武蔵小杉病院は2021年に建て替えが完了しています。綺麗な病院で働けますね。
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日本医科大学付属病院で働く看護師の様々な実情を調査
同院で働く看護師の実情を、5つの項目に分けて調査しました。
実情1:年収・給与の実情
年収に関しては、大学病院として一般的な水準です。
- 給与:273,260円〜
- 夜勤手当:11,300円
- 住宅手当:20,000円/月(上限)
- 通勤手当:100,000円/月(上限)
- 賞与:5.52ヶ月分
もちろんより良い待遇の大学病院はありますが、決して低くはないということです。
残業代は自己申告制で上司の承認が必要です。そのため、必要最低限の残業時間しか申請できない上、サービス残業になることも多々あるようです。
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実情2:教育・研修の実情
教育体制は、すでに述べた通り充実しています。研修は定期的にあり、ラダー取得に積極的です。成長するには申し分ないですが、プライベートとのトレードオフは避けられませんね。
なお、研修医が多いので、特定行為を学びたい看護師には物足りないかもといった意見がありました。
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実情3:残業・離職率の実情
残業に関しては、毎日2時間ほどで、前残業も当たり前のとのこと。残業は20時間を超えないよう調整されていて、20時間を超えると指導が入るようです。
離職率に関しては、公表されていません。ただ、平均勤続年数9.3年(平均年齢33.7歳)ということから考えると平均的な離職率だと考えられます。とは言え、中堅層がそこまで多くないといった声がチラホラありました。
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実情4:福利厚生・育児支援の実情
福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。ただ、実態はあまりともなっていないようです。
有給の平均取得日数は8.7日と少なく、希望通りに取ることは難しいとのこと。有給が通るとしたら冠婚葬祭か病欠ぐらい。退職時に残りの有給を消化しようとしたが、一週間しか取得できなかったとの声もありました。
育児支援においては、部署次第ですが子育てへの理解は全体的に乏しいようです。妊娠中だからといって業務の軽減はなく、小言を言ってくる師長もいるとのこと。外来はすでにママ看護師でいっぱいで、外来を希望しても異動できない現状があるようです。
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実情5:経営状況・赤字かどうかの実情
経営状況に関しては、法人全体で75億円の黒字です。一応、医療収入で黒字ですが、借金をしてガンガン設備投資を行っているので借金額がとても多いです。
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日本医科大学付属病院が募集する看護師求人と採用試験
実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。
常勤職員の求人内容
常勤・夜勤専従・非常勤・臨時と様々な勤務形態で求人を募集しています。常勤は、4月1日付けの採用のみで、年度途中の採用は行っていません。
常勤職員の求人内容
職種 | 看護師 |
---|---|
雇用形態 | 正職員 |
応募資格 | 資格保有者 |
給与 | 273,260円〜 |
勤務形態 | 2交替(一部3交替) |
休日 | 4週8休制 |
選考方法 | 一次:書類選考、二次:適性検査・個人面接(Web) |
常勤職員の採用試験
採用試験は、「一次:書類選考、二次:適性検査(Web)・個人面接(Web)」です。
分院を含めた4病院の募集を一括で行うので採用数は300人を超えます。最低限の足切りはありますが、きちんと試験対策を行なっておけば、まず落ちることはないでしょう。
なお、くり返しになりますが、救命救急センターを希望しても希望通りに配属されるかどうかは確実ではありません。また、採用者の1割は分院への配属になるようです。