この記事では、NTT東日本関東病院への転職を検討している看護師に対して、同院が看護師から選ばれる理由や評判などを解説します。
同院と言えば、頻繁にメディアに取り上げられる知名度のある病院です。企業立病院だけあって潤沢な資産を持って人材や医療設備に投資しているので、医療の質においても定評があります。
しかし、そんな有名病院と言えど、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職選びの参考にしてくださいね。
看護師めぐみ
看護師みき
NTT東日本関東病院が看護師から選ばれる3つの理由
同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。
- その1:手術室の看護師として成長できる環境がある
- その2:ママ看護師として無理せず仕事を続けられる
- その3:仕事と私生活のバランスがしっかりと保てる
それぞれ解説します。
その1:手術室看護師として成長できる環境がある
同院では、手術室看護師として成長できる環境があります。手術件数は年間5,400件ほどなので、同じ規模の病院と比べて決して多いわけではありません。ただ、循環器や脳血管に対する難易度の高い手術を多く実施しています。
また、ロボット手術センターという複数の診療科を一つの部門に集約した、高度な手術を提供するためのセンター機能を有してることも特徴的です。
もちろん他の診療科も質の高い医療と看護を提供していますが、手術室への勤務を希望している人には特におすすめです。
転職アドバイザー ジョブス
その2:ママ看護師として無理せず仕事を続けられる
同院では、ママ看護師として無理せず仕事を続けられる環境が整っています。具体的には以下の5つです。
- 1、妊娠した時点で希望があれば夜勤免除
- 2、時短勤務者には残業させない方針が根付いている
- 3、有休が取得しやすいので、子供の行事には確実に参加できる
- 4、子供の病気による急な帰宅でも、周りがサポートする風土がある
- 5、小学校3年生まで時短勤務ができる(他院だと小学校就学時までが一般的)
小学校3年生まで時短勤務ができることは、子供がある程度大きくなってから本格的に働きたいと思っている人にはとてもありがたいですよね。
そもそも他院と比べて現場には多くのママ看護師がいます。それはひとえに、病院全体としてママ看護師に理解のある職場だからでしょう。(男性看護師でも育児休暇を取得している人もいますよ。)
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その3:仕事と私生活のバランスがしっかりと保てる
企業立病院だけあって仕事と私生活のバランスが保たれることを重視しています。
その最たることが「有休」の取得しやすさです。病院として有休を使わないといけない雰囲気があるので、無理にでも休ませてくれます。さらに、有休を申請すれば、ほぼ希望通りに取らせてくれます。(正月やお盆は先輩看護師が取りがちですが、、、。)
夏季休暇や冬季休暇に有休を組み合わせて9〜11日ほどの連続休暇も取ることができるので、このタイミングで海外旅行へ行く人が多くいます。仕事の疲れを旅行でリセットできるので、仕事への活力へもつながりますね。
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NTT東日本関東病院で働く看護師の様々な実情を調査
同院で働く看護師の実情を、5つの項目に分けて調査しました。
実情1:年収・給与の実情
他院と比べて恵まれた給与と福利厚生です。賞与に至っては、基本給の6ヶ月分支給されるので、太っ腹と言わざるを得ません。(賞与に関しては、2018年頃だと4.2ヶ月分だったんですよ。)
とは言え、基本給が低いという現場の声をちらほら聞きますが、実際は低くないです。住宅手当や通勤手当もしっかりと支給されるので、手元に残るお金はかなり多くなります。
補足として、NTT全体の収益によって賞与の額が多少変動しますが、基本的には安定して支給されています。
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実情2:教育・研修の実情
同院には、看護師を教育するためだけの教育支援開発部門という部門があります。そこには教育専門の看護師が4人おり、新卒既卒含めて看護部全体をフォローしています。
各部署にも教育関連担当者を配置しているので、教育関連の手厚さには定評がありますね。
また、半年に一度、上長と面談する機会があります。個人目標の進捗を確認、日頃の業務姿勢などから人事査定が行われます。
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実情3:残業・離職率の実情
他の大学病院ほどではありませんが、残業は当たり前にあります。現場には時短勤務の人が多いので、その人たちの残した業務を常勤が残業して終わらせる感じです。
小学校3年まで時短勤務ができることはママ看護師にとってメリットですが、その分の尻拭いは常勤に流れてしまっていますね。ただ、どの部署も部署全体が協力的な雰囲気なので、残業をしても長時間になることはないです。
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実情4:福利厚生・育児支援の実情
基本的な福利厚生は十分に整っています。民間病院だと住宅手当がないこともありますが、同院では37,500円の補助が出ます。この金額は公的病院よりも多い金額ですし、おそらくトップレベルです。
育児支援に関しても、前述した通りです。仕事と子育てを両立する上で、同院以上に恵まれている病院は少ないかと思います。
転職アドバイザー ジョブス
実情5:経営状況・赤字かどうかの実情
実のところ同院の経営状態は、ガッツリと赤字です。ただ、母体であるNTTがその赤字を莫大な黒字で帳消しにしてくれています。
同院ではコンサルティング会社の協力のもと経営改善を行なっています。実際に結果も出ており医療収益が増え、医療経費は減っています。とは言え、まだまだ黒字とは程遠いのが現状です。
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NTT東日本関東病院が募集する看護師求人と採用試験
実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。
常勤職員の求人内容
同院では年に1〜3回ほど常勤職員の募集をしています。育休や退職などの欠員補充がメインなので、時期は不定期です。また、採用人数は10〜20名ほどと少ないので狭き門です。
なお、短時間勤務者の募集はありません。すでに育休から復帰した職員が短時間勤務者として働いているからですね。
常勤職員の求人内容
職種 | 看護師・助産師 |
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雇用形態 | 正職員 |
応募資格 | 実務経験が3年以上(手術室希望は手術室での実務経験が3年以上) |
給与 | 319,490円(経験5年) |
勤務形態 | 2交替 |
休日 | 4週8休制 |
選考方法 | 一次:書類選考・Web適性検査、二次:筆記試験・面接 |
常勤職員の採用試験
常勤職員の採用試験は「書類審査・適性検査・筆記試験・面接試験」の4つです。
- 適性検査:能力検査と性格検査(Web検査)
- 筆記試験:選択式の問題(内科学25問 外科学25問)
- 面接試験:個人面接+グループディスカッション
人気病院だけあって、適性検査に加えて筆記試験まであります。
同院に採用されるためには?
正直、難易度はかなり高いです。しかも、応募者は多いのに、採用人数は少ないです。
採用されるためには、とにかくそれぞれの試験の対策を怠らないことです。適性検査はSPI対策、筆記試験は座学の復習、面接試験は事前に回答を考えておく、、、など。事前準備をどれだけ行なったかがキーポイントになるでしょう。