看護師として総合東京病院への転職を考えている。この病院に勤務経験のある看護師からの評判や年収などの実情を知りたい。あと、良い面だけでなく、悪い面もしっかり教えて欲しい。
この記事ではこういった疑問に答えます。
- 総合東京病院が看護師から選ばれる3つの理由
- 総合東京病院で働く看護師の様々な実情を調査
- 総合東京病院が募集する看護師求人と採用試験
同院と言えば、脳神経や循環器などの血管系疾患に強い病院です。福利厚生に力を入れていることから、西東京で転職先を探している人に人気のある病院でもあります。
しかし、そんな人気病院(人気な病院)と言えども、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職選びの参考にしてくださいね。
看護師みき
看護師めぐみ
総合東京病院が看護師から選ばれる3つの理由
同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。
- その1:脳神経と循環器の看護を深く学べる
- その2:急性期から回復期まで広く携われる
- その3:福利厚生を充実するよう努めている
それぞれ解説します。
その1:脳神経と循環器の看護を深く学べる
同院は、脳神経と循環器の分野に強みがあるため、この分野の看護を深く学ぶことができます。特に脳神経外科では、3つの病棟で多くの患者を診ています。
余談ですが、南東北グループは、もともと脳神経外科の専門病院がルーツになっているので、この分野に豊富な実績とノウハウがあるのです。
また、500床以下の規模にしては、複数の治療センターを充実させているため、総合的な医療レベルは高いです。腹腔鏡下手術にも力を入れていて、手術件数が毎年激増しています。
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その2:急性期から回復期まで広く携われる
同院では、急性期と回復期の機能を備えているので、一つの病院で幅広い経験を積むことができます。同院だと血管系疾患の患者が多いのですが、同じ病院内で転棟するので長期的な視点での看護に携われます。
また、「まずは急性期でスキルを磨いて、その後に回復期を学びたい、、、出産後は急性期で働き続けるのはキツイかも、、、」など、自分の興味やライフステージに合わせて配属先を希望できることもメリットです。
最近だと、患者の回復後の生活に興味を持ち、訪問看護の道に進んだ職員がいたようです。ちなみにこういったキャリアチェンジの際、グループ内の関連施設へ異動ができます。
転職アドバイザー ジョブス
その3:福利厚生を充実するよう努めている
同院の福利厚生は、他院と比べてとても充実しています。具体的には、以下の通り。
- 年間休日が126日と多く、有給の取得率も高い
- 時差出勤による残業削減で、残業の月平均は5.2時間
- 院内保育所は9ヶ月〜8歳(学童)まで対応してくれる
- 産後は基本的に外来に配属してくれる
- 男性看護師の育休取得実績がある
こんな感じで、ワークライフバランスの整備に努めています。しかし、残業に関しては、サービス残業があるようなので、実態とはやや乖離していると理解した方が良いでしょう。詳しくは以下の「残業・離職率の実情」で解説します。
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総合東京病院で働く看護師の様々な実情を調査
同院で働く看護師の実情を、5つの項目に分けて調査しました。
実情1:年収・給与の実情
給与面に関しては、満足している人と満足してない人が半々ぐらいです。看護師の給与は、データで分析すると病院の規模に比例して高くなるのですが、この病院の規模にしては給与も手当も充実している部類です。詳細は以下の通り。
- 給与:242,300円(夜勤含まない)
- 夜勤手当 20,000円/回
- 住宅手当:上限21,000円/月
- 通勤手当:上限50,000円/月
- 賞与:4ヶ月分
マイナス点を挙げるとしたら、賞与が満額もらえないことです。賞与は査定次第で決まるのですが、査定はポイント制で外部研修や自己研鑽をするとポイントが追加されます。ただ、最終的には上司が査定のジャッジをするので、賞与を満額もらっている人はいないようです。
転職アドバイザー ジョブス
実情2:教育・研修の実情
教育制度に関しては、他院と同様キャリアラダーによるサポートを行っています。しかし、教育管理者の力量がそこまで高くなく、院内研修の内容も不十分のようです。
そもそも現場には中途採用者が多く、研修で学び直しをするというよりは、今までの経験を生かして働くといった雰囲気があります。
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実情3:残業・離職率の実情
残業に関しては、慢性的な人材不足でサービス残業が常態化しているようです。公表しているデータでは月平均5.2時間となっていますが、実情とのズレがあります。
離職率に関しては、データは公表していません。が、平均年齢が29.5歳であることから、離職率が高いことが推測できます。しかも、新卒メインで採用しているのにも関わらず、新卒と中途の割合は「新卒35%・中途65%」です。新卒の離職率が異常に高いのでしょう。
転職アドバイザー ジョブス
実情4:福利厚生・育児支援の実情
福利厚生と育児支援に関しては、すでに述べた通り充実しています。希望休も長期休暇も問題なく取れます。また、男性看護師の割合が他病院と比べて1.5倍ほど高く、男性の育休取得実績があることが特徴的です。
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実情5:経営状況・赤字かどうかの実情
経営状況に関しては、ここ5年はずっと黒字でした。前年度の利益は5億7千万円あり、今後も安泰だと思います。
なお、経営者層の今後の意向としては、病院機能を高め急性期医療に力を入れていきたいようです。そのためか、救急の受け入れ件数や手術件数が急激に増えているので、現場に負担が出ている可能性が高いです。
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総合東京病院が募集する看護師求人と採用試験
実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。
常勤職員の求人内容
同院は基本的に、常勤のみの募集を行っています。
常勤職員の求人内容
職種 | 看護師 |
---|---|
雇用形態 | 正職員 |
応募資格 | 臨床経験4年以上(手術室は5年以上) |
給与 | 経験に応じて |
勤務形態 | 2交替 |
休日 | 4週8休制(年間休日122日) |
選考方法 | 一次:書類選考、二次:適性検査・面接 |
常勤職員の採用試験
採用試験は「書類選考・適性検査・面接」の3つです。適性検査は、能力検査と性格検査の2つあるので、能力検査の対策は行っておくべきでしょう。
新卒の離職率が高いことと、人材不足ということもあり、よほど面接の受け答えに問題がない限りは採用されるかと思います。