【横浜市立大学附属市民総合医療センター】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、神奈川県に２ヶ所しかない高度救命救急センターを有する病院です。救急医療は言うまでもないですが、周産期医療とがん治療にも強みを持つ病院でもあります。

そんな高度医療を提供する病院ですが、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

市民総合医療センターが看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：救急医療・周産期・がん治療の３分野に強みがある

同院では、とくに救急医療・周産期・がん治療の３分野に強みがあります。

これらの分野のうち、どれかの専門性を高めたいのであれば、学べることが多いでしょう。ただし、患者がどんどん入れ替わるため、アセスメント能力が身につくまでには自己学習が必要です。

その２：ジェネラリストになるための基礎をしっかり学べる

同院では、独自のジェネラリスト育成プログラムを整備しており、体系的かつ実践的な教育を実施しています。

具体的には、６つの基本能力と、この基本能力をさらに細分化した21の下位能力を５段階レベルで評価します。そして、個々のレベルに応じたプログラムを受講することになります。

これらのジェネラリスト教育を通して、特定の診療科に限定されず、様々な診療科で活躍できるようになります。

また、専門性を深めるスペシャリストだけでなく、管理職や教育者など、様々なキャリアパスを選択できる可能性を広げることができるでしょう。

その３：横浜都心部へのアクセスが良く、周辺の環境も便利

同院は、横浜都心部へのアクセスが良く、周辺の環境も便利です。

最寄駅である阪東橋駅から横浜駅まで乗り換えなしで約10分、関内駅まで約５分と、横浜都心部へのアクセスが非常に良好です。

言わずもがなですが、横浜駅は商業施設が集まる場所ですので、仕事後のショッピングや友人とのディナーに便利です。

市民総合医療センターで働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

総合的な意見として、以下の意見が多かったです。

これらの意見が本当に多かったです。それぞれの項目について解説します。

実情１：年収・給与の実情

年収に関しては、神奈川にある同規模の病院と同じ程度の水準です。一般的な水準ですね。

前残業は30分以内であれば、残業代を申請することができます。若手や忙しい部署の人は、出勤の１時間前に来ていることが多いですが、１時間分の前残業は申請できないとのこと。

後残業は問題なく申請できますが、あくまでも残業を申請できるのは月30時間を超えない範囲になるようです。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、すでに述べている通り充実しています。ですが、勉強会や委員会などで休日であっても出勤している人が多いとのことでした。

また、「仕事ができる人が教育もできるとは限らない」と、教育者の質について言及している意見もありました。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、忙しい部署とそうでない部署との差が顕著です。日勤では20〜21時に帰ることが普通で、緊急入院や処置、ケアなど、とても忙しいとの意見が多かったです。

また、人手不足との意見も多くありましたが、病床に対する看護師数は多い病院です。様々な意見を聞く限りは、非効率な業務フローやITによる業務削減が行えていないことが要因だと思われます。

離職率に関しては、公表されていません。ですが、平均勤続年数10.3年（平均年齢34.9歳）から考えると、一般的な離職率だと思われます。（神奈川県の看護師の平均離職率は14.6％です。）

なお、３交代なので「日勤からその日に深夜勤」「休日からの深夜勤」などのきついシフトが毎月何度もあるようです。とくに、休みの深夜入りは、休日の深夜23時から仕事の準備に取り掛かるので丸一日の休みではないことへの不満を持つ人がとても多かったです。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生に関しては、一般的なことは整備されています。

同院の公表している有休の平均消化日数は、14日です。しかし、有給を自分の希望通りに消化できず、年10日以上は捨てているといった意見がとても多かったです。

育児支援に関しては、整備されているとはいえ、育児と両立して働いている人は少数のようです。病棟で子育てしながら勤務している人は非常勤が多く、常勤の時短勤務者でも残業が多いようです。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

令和元年度は赤字でしたが、令和２年からは毎年黒字を計上しています。

これは新型コロナウイルス感染症対応に伴う補助金収入などが大きく影響しています。ただ、370億円の預金高があるので、経営難に陥っているわけではないです。経営状況の改善は必要ですが、今すぐどうこうなることはありません。

市民総合医療センターが募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院は、経験者を随時行なっています。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「一次：書類選考、二次：適性検査・個別面接・小論文」です。

採用までの道のりはややこしいので、以下にまとめました。

経験者採用の流れ

• １、書類選考の後、面接を行い、非常勤（アルバイト）として、３ヶ月程度勤務する
• ２、アルバイトとしての勤務実績に基づき、正規職員の採用選考（小論文及び面接）を行う
• ３、採用選考に合格された場合は、正規職員として採用される

このような流れです。

非常勤として勤務する際は、アルバイトとしての時給になります。３ヶ月勤務した後、採用されない場合もあります。

「絶対にここで働きたい」といった強い思いがないと、途中で挫けてしまうかもしれません。