転職活動を始めるにあたり在職中に行動すべきか、退職後に行うべきか、悩んだ経験のある方は多いのではないでしょうか?
今の職場とどう折り合いをつけるかはとても難しい問題です。
交代制勤務をしているのであれば、求人の応募先が指定する面接日に合わせられるか不安になることもあるでしょう。
逆に退職後なら時間に余裕はありますが、金銭面や精神的な余裕のなさから思い通りの転職活動ができないことも。
当たり前ですが、在職中も退職後もそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そこでこの記事では、在職中と退職後のメリットとデメリットを比較し、どのタイプの看護師がそれぞれに適しているかを解説します。
みき
ジョブス
めぐみ
ジョブス
「在職中」に転職活動をするメリットとデメリット
実は、看護師の大半が在職中から転職活動を行っています。むしろ、看護師に限らずどの職種でも在職中の転職活動が一般的です。
金銭面や精神的余裕があることで転職活動にプラスの効果を生んだり、離職期間を作らないことでスムーズに仕事に移行できるメリットなどがあります。
在職中のメリット
- 焦らずじっくり求人先を吟味できる
- 希望通りの求人が見つからなくても問題ない
- 働きながらなので収入があり、金銭面の不安がない
- 精神的な余裕がある
- 離職期間を作らないので手間が省ける
在職中に転職活動を行うメリットは何と言っても金銭面と精神面の余裕です。
希望通りの求人が見つからなくても、そのまま働いていれば良いのは大きなメリットです。
精神的に余裕があると、求人先の条件に無理に合わせたり、給与面などで強気の交渉ができます。
また、離職期間を作らないことで社会保険の切り替えを行う必要がなく行政の手続きも最低限ですみます。
在職中のデリット
- 面接日と勤務日がかぶってしまうことがある
- 筆記試験に合わせられない可能性がある
- 入社予定日までに退職できないと採用結果に影響が出る
- 情報収集するための時間を十分に確保できない
- 内定から入社まで待ってくれる期間は1ヶ月程度しかない
在職中に転職活動を行うデメリットは、フットワークの重さにあります。
不規則なシフトに縛られて転職活動をする必要があるので、面接や見学を行うにしても、先方が提示する日程に合わせるのが難しくなってしまいます。
また、仕事でクタクタな状態では十分な情報収集もできません。
転職が上手くいくか否かは情報収集に左右されるので、十分な時間を確保できないことは大きなデメリットです。
在職中の転職が向いている人
- 条件やキャリアアップを目的としいる人
- 急かされながら転職活動を行いたくない人
- 金銭面に不安があり貯蓄の少ない人
- 独立行政法人や大学附属病院への転職を検討している人
腰を据えてじっくりと転職活動ができるため、条件アップや管理職への転職など自分の希望を叶えたい人や貯蓄に余裕がなくて離職期間が長いと困る人に向いてるでしょう。
また、独立行政法人や大学附属病院の場合、常時募集ではなく採用時期が決まっていたり不定期に募集することが多いので、在職中から準備を行い期間に余裕を持った「在職中」の方がベターです。
みき
めぐみ
ジョブス
「退職後」に転職活動をするメリットとデメリット
退職後に転職活動を行う看護師は常に一定数います。
在職中には確保できなかった時間を得られることは大きなメリットですが、もちろんデメリットもあります。
離職期間が長くなってしまうことで金銭的に困窮してしまうこともその一つでしょう。
また、国公立病院では、面接以外にも公務員試験や小論文など勉強時間を確保する必要があるので、看護業務を行いながら試験対策を行うことはなかなか難しいものです。
退職後のメリット
- 公務員試験や筆記試験の対策に集中できる
- 情報収集の時間を十分に確保できるので地雷病院に引っかかりづらい
- 仕事の事を考えなくてもすむので新しい気づきに繋がる
- 先方の面接日や入社日を合わせられるので選考に有利
退職後の転職活動の最大のメリットは、病院選びや勉強のための「時間」を確保できる点です。
情報収集に充てられる時間が増えることで、病院選びのポイントや地雷病院が分かるようになります。
また、公的病院への転職を検討しているのであれば公務員試験を始めとした筆記試験や小論文対策に時間をかけることもできます。
他にも、独立行政法人や大学附属病院は、採用日程が限定的で求職者の都合には合わせてくれないので、どうしても行きたい病院であれば退職後の方がより良いでしょう。
退職後のデメリット
- 貯蓄が十分にないと金銭面で困窮してしまう
- 精神的に余裕がなくなってしまうので強気の交渉ができない
貯金を切り崩しながらの生活は金銭的な負担が大きく、その焦りによる精神的な不安が転職活動にマイナスの影響を与えることがあります。
失業給付に頼ることもできますが、自己都合退職の場合、実際に給付が貰えるまでには4ヶ月かかります。さらに、給付金額も日給の50〜80%程度です。
焦って決めてしまった転職先が前職よりも待遇も人間関係も悪いなんてことになれば、目も当てられないので金銭面に余裕がないのであれば在職中の転職活動の方が良いでしょう。
退職後の転職が向いている人
- 公的機関への転職を検討している人
- 人間関係が悪く改善の余地がない職場に務める人
- 希望通りの日程に有給が取れない人(有給を使い切っている人)
- 退職するのに数ヶ月かかってしまう可能性がある人
- 経済的に十分な余裕がある人
時間を確保できるメリットがある反面、金銭的な問題が発生するのが退職後の転職活動です。
そのため、当面の生活に困ることのない、金銭余裕のある人に向いている転職方法です。
また、労働規制のガイドラインから逸脱したシフト組みを行う職場や明らかに人間関係が劣悪な職場なら、早々に見切りをつけて退職したほうが良いでしょう。
ブラックな職場で働き続けると肉体的にも精神的にも消耗してしまい、転職をすることすら考えられないほどへとへとになってしまいます。
みき
めぐみ
ジョブス
在職中の転職活動はマイナスの影響があるのか?
結論から言うと、面接時間を確保でき、先方の求める入社日までに退職できれば在職中であろうがマイナスの影響はありません。
実際、8割以上の看護師が在職中に転職活動を行っていますし、採用側も在籍中に転職活動をしているからといって本気度がないとは思いません。
ただし、全体の看護師数自体が少ないクリニックや介護施設はすぐに入職してくれる人材を募集している傾向が強いので、デメリットの可能性はあります。
まず退職するなら離職期間はそこまで気にしなくても大丈夫
離職期間を作ってしまうと「転職に不利になってしまう」「職務経歴書に汚点が付く」と考えている看護師は多いものです。
しかし実際には、3年以上の臨床経験が前提ですが、離職していた期間の理由を説明できれば1年、2年の離職期間は採用において問題になりません。
むしろ、「退職を機に理想の看護師像に資格取得に集中していました」「子育てを優先しようと思い退職し、小児看護をより学びたいと思いました」「他の職についたけどやっぱり看護をしたい事に気づきました」など、面接で理由を伝えることができれば、より良い印象を与えることもできます。
また、せっかく退職して時間を確保できたのなら、「どの分野の領域を専門にしたいのか」「勤務するにあたっての優先順位は何か」「病院以外の職場はどうか」など、物事を熟考する時間を作っても良いでしょう。
海外旅行や趣味などリフレッシュするために目一杯遊ぶことも忘れてはいけません。
みき
ジョブス
まとめ:自分の状況を見極め最適な転職活動を!
在職中の転職活動も退職後の転職活動も、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらが優れていると判断できるものではありませんが、どちらにしろ情報収集だけは徹底的に行う必要があります。
情報収集を行う上で利用すべきなのは転職エージェントです。
在職中であれば、求職者と内定企業との間に入って面接日や入社日の調整を行ってくれます。
退職後であれば、自己分析から始まり病院以外の職場も含めて、新たな気づきを与えてくれるような提案をしてくれます。
ただし、どの転職エージェントでもサポート力が優れているわけではありません。
大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。
実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。
情報収集のみの登録でも問題ないので、少しでも転職を有利に進めるためにもまずは相談することから始めてみましょう。
名前や電話番号など必要事項を記入したら登録完了です。登録後は担当コンサルタントから連絡がきますので、まずは「相談」することから始めてみましょう。