【杏林大学医学部付属病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、多摩エリアを支える特定機能病院です。都内に４か所しかない高度救命救急センターを備えており、日本で初めて眼科の総合医療センター（アイセンター）を開設した病院でもあります。

他院にはない特色がある病院ですが、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

杏林大学医学部付属病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：高度救急医療と周産期の領域で豊富な経験を積める

同院は、都内で４か所しかない高度救命救急センターであること、多摩で２か所しかない総合周産期医療施設ということから、これらの領域に関心があるのなら豊富な経験を積むことができます。

高度救命救急センターに関しては、厚労省の行う全国の救命救急センター評価において全てＳ評価です。ドクターヘリの運用が開始されたこともあり、救急科を希望する人がとても多いです。

周産期に関しては、診療科を切り分けることなく「婦人科・産科・小児科」が連携した管理体制を整備しています。

その２：認定看護師の取得支援が充実しており在籍数が多い

同院は、認定看護師の取得支援が充実しているので、認定看護師の在籍数が他院と比べてかなり多いです。

資格取得の研修期間中は出張扱いにしてくれて、研修に関連する出費や交通費は全て病院が負担してくれます。研修費や交通費の一部を負担してくれる病院は多くありますが、全て負担してくれるのはありがたいですよね。

資格取得を希望する全ての人が対象ではなく、選考はあります。それでも毎年、数名の選考枠があるので、早い段階でチャンスにありつけるかと思います。

その３：都会すぎない立地で働きたい人に適した場所にある

同院は、都会すぎない立地で働きたい人に適した病院です。都内中心部のような騒がしい勤務地を避けたい人には良いでしょう。

何よりも周辺の賃貸価格は都内中心部より断然安いです。自然が適度にあることも良いですね。

最寄駅の三鷹駅から離れた立地にあるので、都内の大学病院でめずらしくマイカー通勤ができます。ただし、駐車場の空き次第ですので、期待はしない方が良いかと、、、。

杏林大学医学部付属病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

実情１：年収・給与の実情

年収に関しては、都内の大学病院と比較して一般的な水準です。

基本給や昇給額が低いと不満を持つ人が多いようですが、他の大学病院と比べて特段低いわけではないです。以前は賞与が4.4ヶ月分でしたが、今では5.0ヶ月分にアップしています。

また、今までサービス残業が当たり前でしたが、労基署からの是正勧告以降は、残業代の申請は問題なくできるようになったとのこと。申請のしづらさのようなものもないようです。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、大学病院だけあって評判が良いです。院内研修は豊富にあり、ラダーに合わせて研修を申請します。また、中途の人は、現場に慣れるまで丁寧に指導してもらえます。

なお、看護師ができる技術が限られていることはマイナス点です。医療事故を想定して院内マニュアルがあり、ルート確保やカテーテル挿入、血培採取などは研修医が行うことが多いようです。

よく言えば看護師の負担は少ないのですが、他院では当たり前のことができないことも、、、。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、毎日２時間ほど。労基署からの是正勧告があってからマシにはなったようですが、定時で上がれるのはせいぜい日曜や祝日の日勤ぐらい。余裕を持った人員配置ではないので、とにかく忙しいとのこと。

離職率に関しては、データは公表されていません。ただ、平均勤続年数が９年で平均年齢が32.4歳なので、平均的な離職率だと思われます。

病棟によって看護師同士の関係性はまちまちで、笑顔が絶えない病棟があれば、終始ピリピリしている病棟もあるといった声がありました。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。ただし、院内保育所は設置されていません。

有給は体調不良やメンタル不調でないと申請を拒否されたとの不満が多かったです。ただ、夏休みと冬休みに公休をつけて１週間ずつ休みをとれるようです。

妊婦やママ看護師の働きやすさは、師長次第というのが共通意見でした。妊娠でつわりや出血があっても無理して出勤している人が多かったようです。また、子供が３歳以降は時短でも夜勤必須です。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

経営状況に関しては、2018年の決算以降は毎年5〜10億円の黒字を推移しています。

杏林大学医学部付属病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院は、夜勤ありの常勤のみを募集しています。1,000床を超える病院なので、中途の採用枠もそこそこあります。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は「一次：書類選考・作文、二次：適性検査・面接」です。一次試験で作文を提出しなければならないのは、やや手間かもしれませんね。

毎年150人近い看護師を採用しているので、落とすような試験ではありません。また、都内には同院以上に人気のある病院が多いので、できる限りの対策さえしておけば問題ないでしょう。