【川崎市立川崎病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、地域医療の中核を担う総合病院として、多岐にわたる医療ニーズに応えています。

700床を超える病床と40以上の診療科を持ち、急性期医療から慢性期医療、救急医療、災害医療まで幅広く対応しています。

そんな大規模な病院と言えども、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

川崎市立川崎病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：救急医療をはじめとした５つの分野を重点的に取り組む

同院では、救急医療をはじめとした、５つの分野を重点的に取り組んでいます。

これらの分野に興味があれば、多くの学びを得られるでしょう。

ただし、教育ローテーションの一環で、他の部署への異動が強制される場合があります。必ずしも希望の分野で専門性を磨けるとは限りません。

その２：倍率が高く条件はあるが、認定資格の取得支援がすごい

同院では、倍率が高く条件はありますが、充実した認定資格の取得支援があります。

認定看護師教育機関への派遣研修期間中は、出張扱いとなり給与は全額支給されます。さらに、研修に必要な入学金や授業料も病院が負担してくれます。

条件としては、勤務経験が５年以上ある人で、面接と小論文による選考を経て、認定看護師派遣候補者として選出されます。

その３：ライフスタイルの変化に合わせて勤務形態を変えられる

同院では、ライフスタイルの変化に合わせて、勤務形態を変えることができます。

勤務形態は、基本的に２交代制か３交代制かを本人の希望に合わせて選択できます。ただし、病棟によっては勤務体制が固定されている場合もあります。

また、夜勤専従制度もあり、月単位で夜勤のみの勤務も可能です。夜勤専従であれば週２勤務の２交代で手取り30万円程度になるので、夜型の人には悪くない働き方でしょう。

川崎市立川崎病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

様々な意見がありましたが、とくに以下の意見が多かったです。

それぞれの項目について解説します。

実情１：年収・給与の実情

給与に関しては、勤続年数が短い間は不満に感じることもありますが、５〜６年ほど働いた後は給与への不満がなくなるようです。

今まで二度、違法な長時間残業と残業の未払いで労働基準監督署からの是正勧告を受けています。そのおかげでといったら失礼ですが、ようやく残業した分はきっちり申請できるようになったようです。

ただし、いまだに前残業はサービス残業扱いで、勉強会や委員会なども業務外となるため残業の申請はできません。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、基礎的な知識や手技の実習を定期的に行い、看護教育に努めています。

しかし、定期的な異動により、特定の部署で専門性を高めることが難しいという声が看護師から多く聞かれます。

認定資格を取得しても、必ずしもその専門性を活かせる部署に配属されるとは限らないという意見もありました。

希望しない部署への異動が続くと、仕事へのモチベーションが低下します。これが看護師の定着率を阻害する、人員不足の原因の一つかもしれません。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、病棟による差が大きいとのこと。患者数が多かったり、ケア度が高いと２時間程度の残業は当たり前。時短勤務のママ看護師だとしても、忙しい時期には２時間近く残業していることもあるようです。

離職率に関しては、公表されていません。一括採用で毎年160人程度の新人を採用をしていることから、離職率は高めだと推測できます。

なお、残業はあるけど働きやすかったと言う人がいれば、コミュニケーションができない人がいて最悪だったなど、両極端な意見が多かったです。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。

休日については、夏季休暇は５日間、年末年始は３日間、休日は月に９〜１０日間です。

各病棟に数名のママ看護師が時短勤務していることから分かる通り、比較的多くの人が育休から復帰しています。時短勤務者には早く帰れるように配慮してくれますが、忙しい時期にはどうしても残業になってしまっている現状があるようです。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

令和５年度の決算では、病院全体で7億9,218万円の純損失。つまり、赤字です。

病院ごとの財務状況は以下のとおり。

井田病院が足を引っ張ってますね。要因としては、入院・外来収益の増加があったものの、新型コロナウイルス感染症に係る補助金の減少などが影響しています。

これらのことから医療の質を維持しながら、経営の健全化を図るという難しい課題に直面しているかもしれません。また、看護師不足の問題も、病院経営に大きな影響を与えています。

川崎市立川崎病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院では、常勤と会計年度任用職員の募集を行なっています。

会計年度任用職員とは
会計年度（4月1日から翌年3月31日まで）以内で働く職員。再度任用される場合もあります。

常勤・会計年度任用職員は、ともに身分は地方公務員です。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「小論文・個人面接」です。

小論文は、事前にテーマを与えられるのではなく、試験の際にテーマが分かります。看護学生の際、小論文対策はしているとは思いますが、今一度小論文を書くことに慣れておく必要があるかと思います。

人員不足であるため、落とすような試験ではありません。事前準備をきちんとしておき、相手の質問に適切に回答することができれば問題なく合格することができるでしょう。