いくら素晴らしい内容の応募書類(履歴書と職務経歴書)を作成したとしても、詰めが甘いとその努力を活かすことはできません。
つまり応募書類以外にも、封筒と添え状の書き方にも気をつけなければいけないのです。
自分のキャリアを棚卸して考え抜かなければならない履歴書とは異なり、封筒と添え状にはテンプレートがあります。
そこでこの記事では、封筒と添え状の書き方とテンプレートの具体例を解説します。
看護師みき
看護師めぐみ
ジョブス
封筒の書き方とテンプレート
採用担当者は、何十人、何百人の応募書類を次々に審査しています。
実際、採用担当者に聞くところによると、封筒や添え状の書き方がザツな求職者は、看護業務もザツなようです。
そのため担当者の経験上、マイナス要因として判断されてしまうことが多いとのことでした。
封筒作成には、以下8つのポイントに注意しましょう。
- 原則縦書き
- 表に住所、法人名、担当者の順で書く
- 赤字で応募書類在中と書く(文章は応募先の指定次第)
- 裏面に自身の住所と名前を書く
- 糊(ノリ)で封をする
- A4サイズの白封筒を使う(応募書類は折らない)
- 応募書類はクリアファイルに入れる
- 書類の順番は添え状、履歴書、職務経歴書
封筒のテンプレートは以下になります。
応募先によって宛先に関する名称は異なります。
人事部や管理部、職員採用課など様々です。
宛先がわからないようであればテンプレートと同じように書けば問題ありません。
なお、履歴書を購入すると大抵は職務経歴書と封筒もセットになっています。
この封筒にはすでに赤字で「履歴書在中」と記載されていることが多いですが、赤字の文章が指定されているケースもあります。
例えば、国立病院機構の関東グループであれば「看護職員採用試験応募書類在中」と赤字で書くよう指定されているのです。
郵送する際は返送に気をつける
注意点としてA4サイズは「定形外郵便」に該当します。
封筒を含めた応募書類一式の重さは大体80g程度なので、140円(100g以下)が基本料金になります。
料金不足だと返送されてしまうので、念のため郵便局内で重さを計ってもらい郵送手続きした方が確実です。
看護師みき
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添え状の書き方とテンプレート
添え状の利点は、丁寧さをアピールし、他の求職者と差別化できる点です。
添え状を同封することは義務ではありませんが、同封しないとビジネスマナーを知らない人といった印象を与えてしまいます。
内容は簡単です。以下の5つのポイントをもとに添え状を作成しましょう。
- パソコンならA4サイズ(横書き)
- 手書きなら白の便箋(縦書き)
- 拝啓で始まり、敬具で終わる
- 病院とクリニックは貴院
添え状のテンプレートは以下になります。
1、日付
ポストに投函する日を記載します。
2、宛先
宛先は担当部署の名称に合わせる。もしくは、テンプレートのように「採用ご担当者」に統一しても問題ありません。
3、基本情報
郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、名前の順で記載します。
4、タイトル
「応募書類の添付について」と記載します。
5、文面内容
文頭に「拝啓」、文末に「敬具」。病院やクリニックに送る場合には「貴院」、介護施設や企業に送る場合は「貴社」。内容はテンプレート通りで問題ありません。
6、同梱書類の案内
「記」の後に書類の枚数。記載後の右下に「以上」と記載します。
添え状は自己PRの場ではない
添え状の内容でよく見かける失敗が、自己PRの内容を盛り込んでしまうことです。
添え状の目的は、「応募書類を送ったことの証明」と「書類選考の労をねぎらうこと」です。
一文、二文程度の自己PRなら文章の流れで書き加えてもいいですが、基本的に添え状に自己PRは記載しません。
看護師みき
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まとめ:書類選考は減点されないことが大切
一般企業での「社畜」や「ブラック」が話題になっているのと同様に、医療業界の中にも働くべきではない地雷病院や地雷介護施設が多くあります。
当たり前ですが、そういった施設では離職率が高く、常に人員を募集している状態です。
逆に、近隣同士にも関わらず、なかなか募集が行われない病院や介護施設もあります。
これらの人材募集すると看護師が殺到するような人気施設は、人気に至る所以があります。
給与にしかり、教育にしかり。管理者層が人格者であったりもそうです。
このような人気病院に採用されるにはいかに減点されないかが重要です。
封筒も添え状も履歴書と同じように気を配り、減点されないようにきちんと作成しましょう。