単発や1ヶ月未満の派遣勤務では初訪問が初仕事になりますが、中長期の派遣勤務となると就業前に派遣先へ訪問する「顔合わせ」が行われます。
顔合わせは、転職活動で行われる選考面接とは異なり、就業を前提とした業務内容の説明が行われます。
ただし、労働者派遣法では、顔合わせはOKですが、事前面接はNGとされており、複雑な規定があります。
そこで、この記事では、これから派遣勤務をする看護師に向けて派遣前に行われる顔合わせや禁止規定に関する詳細を解説します。
ジョブス
めぐみ
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派遣看護師の顔合わせとは?
顔合わせとは、派遣先の担当者と直接会って「業務内容に関連する打ち合わせ」を行うことです。
派遣会社によって会社訪問・事前打ち合わせ・面談など様々な呼び方がされ、派遣労働者・派遣先の担当者・派遣元の担当者の三者が同席し、就業する上での必要事項を説明されます。
なお、顔合わせはあくまでも業務内容に関する打ち合わせであって選考の場ではありません。
顔合わせから就業までの流れとは?
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派遣の事前面接は禁止ではないの?
結論から言いますと、紹介予定派遣を除いて、派遣勤務における事前面接(派遣労働者を選別する行為)は禁止されています。
なぜ禁止されているかと言うと、派遣労働制度は、派遣会社が雇用主として派遣労働者の責任を負っているので、派遣先が必要とするスキルや適性を派遣労働者が持っているかどうかは、派遣会社が判断するのが基本とされているためです。
以下は、労働者派遣法の引用文になります。
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、 労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければなりません。(労働者派遣法第26条第7項)
ただし、事前の業務打ち合わせを行うことは「派遣先による派遣労働者を特定することを目的とする行為」には該当しないとされています。
そのため、事前面接は禁止されているのにもかかわらず、顔合わせと表した会社訪問が一般的に行われているのです。
具体的な禁止事項
派遣先が行なってはいけない具体的な禁止事項は主に以下の5つになります。
- 事前面接
- 履歴書・職務経歴書の提出依頼
- 年齢に上限を設ける事
- 性別を限定する事
- 適性検査
さらに、以下のような個人情報やプライバシーに関わることも質問してはいけないとされています。
- 住所
- 年齢
- 家族構成
- 出身学校
- 前職の社名
- 退職理由
- 既婚か未婚か
- 出産予定
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顔合わせ後、派遣就業できないこともある
顔合わせは派遣就業することを前提としていますが、派遣労働者と相談の上、最終的に就業できない場合もあります。
以下の3つが派遣就業できない場合です。
- 「派遣会社が」派遣労働者に派遣先の求める業務能力がないと判断した場合
- 「派遣会社が」職場環境が派遣労働者に適切ではないと判断した場合
- 「派遣労働者が」派遣先への就業を希望しない場合
前述した通り、派遣先である事業所は派遣労働者を選考することはできないため、派遣就業の判断はあくまでも「派遣会社側」になります。
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まとめ:顔合わせと選考の関係は割り切る
派遣の事前面接は禁止されていると法律上なっていますが、顔合わせ後に働けるかどうかの合否があるのは法的に矛盾しています。
しかし、法律遵守を訴えることは、派遣労働者としては難しいでしょう。現実問題、顔合わせは選考も兼ねていると割り切るしかありません。
顔合わせは派遣先との初対面なので緊張する方が多いと思いますが、ご自身の魅力が伝わるよう、しっかり準備して臨みましょう。
以下の記事では、看護師200人にアンケート調査をした上で口コミ評価の高い派遣会社を紹介していますので、合わせて読んでおくと良いでしょう。