派遣で働くと言っても、派遣の働き方は4つに分けることができます。
単発(スポット)派遣、短期派遣、長期派遣、紹介予定派遣です。
全て派遣での就業に変わりないものの、法的な縛りや時給に違いがある為、就業を決める前にきちんと理解しておく必要があります。
そこでこの記事では、紹介予定派遣にスポットをあて、通常派遣の違いやメリットとデメリットなどについて解説します。
みき
めぐみ
ジョブス
そもそも紹介予定派遣とは?どこが違うの?
紹介予定派遣とは、派遣先である病院や介護施設などに直接雇用されることを前提として行われる派遣形態です。
- 通常の派遣:契約期間内を派遣先で就業するのみ
- 紹介予定派遣:派遣先への直接雇用が前提
また、通常の派遣では、最長3年間同じ職場に勤務することが可能ですが、紹介予定派遣では期間が短く、最長6ヶ月になります。
- 通常の派遣:最長3年
- 紹介予定派遣:最長6ヶ月
みき
めぐみ
ジョブス
紹介予定派遣は、あくまで派遣先と就業者、双方の同意があって直接雇用に至るので、派遣先が同意しない場合には、就職できないことになります。
なお、看護業務は通常の派遣と同様ですが、直接雇用を前提としている為、派遣就業前に書類選考と面接を行うことが一般的です。
みき
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紹介予定派遣を募集する病院や介護施設の本音とは?
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病院や介護施設が紹介予定派遣を募集する主な理由は、一般採用では採用予定人数を満たすことができないため、人員不足を解消するため採用の間口を広げることにあります。
紹介予定派遣の場合、看護師としての実力や人柄をあらかじめ確認した上で採用できるので採用サイドとしてもメリットが大きいのです。
また、注意しておかなければいけない点として、通常派遣と紹介予定派遣では、派遣先の求める要望が異なります。
通常派遣に求められることは、看護師不足を「一時的に」に解消するため、年末年始や新人が入ってくる時期など、忙しい繁忙期を乗り越える即戦力としてですが、紹介予定派遣は、長く働き続けてくれることが最大の要望です。
言い換えると、通常の派遣では、多少性格や気分にムラのある看護師だとしても、看護師として業務をスムーズに行えるスキルさえあれば良いのですが、紹介予定派遣では、看護師としての技術はもちろん人間性も重視されるのです。
ジョブス
派遣先が紹介予定派遣から正社員として雇用する場合、約150〜170万の紹介料を派遣会社に支払うことになります。
転職エージェントとのやりとりを行う為の人的コストもかかってくる為、採用する側としてもすぐ辞められてしまうと大問題なのです。
みき
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看護師が紹介予定派遣を活用する3つのメリット
派遣先の病院や介護施設にメリットを解説しましたが、もちろん派遣される看護師にとっても十分なメリットがあります。
1、人間関係を見極めらるので転職に失敗する可能性が少ない
わたし達が感じるストレスの原因は、全て人間関係に由来するといわれるほど、どんな同僚と働くかは年収や待遇と同様に重要な要素になります。
数ヶ月かけて職場の内部事情を観察できるため、表面上は問題ないように見せかけていても、人間関係に問題があれば、少しずつ違和感を感じるようになるでしょう。
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2、看護記録やパソコンへの入力作業のタイミングを確認できる
看護記録やパソコンへの入力作業のタイミング、終業直前のナースコールや急変対応、急患の受け入れ時の対応をチェックすることができるのは大きなメリットになります。
長年の悪い習慣が根付き、記録作業が定時後に行わている病棟は、残業が常態化し、かつサービス残業である可能性が高いのです。
また、終業直前に対応せざるを得ない状況は多くあると思いますが、その際に残業代はきちんと支給されているかを確認することは長く働くためにも必要なことです。
ジョブス
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3、給料や勤務時間など条件調整を派遣会社が行ってくれる
紹介予定派遣は、派遣勤務期間が試用期間になるため、この期間に問題があれば、派遣会社を通して労働条件の交渉を行うことができます。
また、給料や希望する病棟への配属などに関しても、代わりに交渉を行ってくれるため角を立てることなく解決できるのもメリットになります。
看護師が紹介予定派遣で働く3つのデメリット
もちろんメリットばかりではありません。紹介予定派遣にもデメリットはあります。
1、時給相場は通常派遣より低い
一般的な派遣勤務は、時給換算すると正社員よりも高時給のものが多くあります。
時給相場は1900〜2100円で、求人によっては2500円の案件もありますが、紹介予定派遣では、直接雇用を見越しているため、時給2000円を超える条件はまずありません。
紹介予定期間内は、派遣勤務というより試用期間に近い位置づけのため、時給1500〜1700円が相場であり、平均より低く設定されています。
2、求人数が派遣全体の5%程度と少ない
レバウェル看護派遣やMCナースネットのような派遣求人を多く扱う派遣会社でも、紹介予定派遣の求人は全体の5%程度となっています。
希望の勤務エリアや配属先からの募集がないことの方が多く、妥協しなければいけない職場に派遣される可能性もあるのです。
紹介予定派遣のメリットである「下見」ができても、条件に折り合いがつかなければ、そのメリットを活かすことはできません。
3、正社員への雇用でない可能性がある
紹介予定派遣からの直接雇用だとしても、必ずしも「正社員」への雇用であるとは限りません。
正社員より給料的な条件が悪い期限付きの非常勤や契約社員への打診を受けることもあります。
そこから勤続期間を重ね、正社員へステップアップすることもありますが、そのまま非常勤や契約社員を維持されることもあります。
雇用側としては、人件費を抑えた方が経営的にプラスになるので、わざわざステップアップすることの方が少ないでしょう。
みき
ジョブス
紹介予定派遣の使いどころとは?
紹介予定派遣の最も大きなデメリットは、求人数が圧倒的に少ないことです。
これでは、条件に合致する求人を探すのは非常に困難です。
そのため、紹介予定派遣を希望する方は正社員求人と併せて吟味していく必要があります。
紹介予定派遣の使いどころとしては、条件に合致し働きたいと思えた病院や介護施設が正社員雇用以外に、紹介予定派遣を募集していたらラッキーだと考えることです。
そう考えると、転職エージェントとしても、派遣会社としても優秀なレバウェル看護派遣が最も適した派遣会社でしょう。
実際の紹介予定派遣求人をチェック
以下の求人は、レバウェル看護派遣の求人を参照しています。
病床260床の急性期病院
ジョブス
時給2400円の有料老人ホーム
みき
まとめ:メリットだけでなくデメリットを理解して上手に活用を!
紹介予定派遣は、一見メリットばかりに感じますが、詳しく検証すると、そうでないことないことがわかります。
正社員勤務を目的としている看護師が転職に失敗しないための選択肢の一つとして考えておくことが正しい使い方になります。
デメリットをコントロールしながらメリットを活かし、希望通りに職場を見つけるために行動していきましょう。
以下の記事には、派遣会社のランキングを紹介しているので、合わせてチェックしておくと良いでしょう。