看護師として大阪急性期・総合医療センターへの転職を考えている。この病院に勤務経験のある看護師からの評判や年収などの実情を知りたい。あと、良い面だけでなく、悪い面もしっかり教えて欲しい。
この記事ではこういった疑問に答えます。
- 大阪急性期・総合医療センターが看護師から選ばれる3つの理由
- 大阪急性期・総合医療センターで働く看護師の様々な実情を調査
- 大阪急性期・総合医療センターが募集する看護師求人と採用試験
同院は、急性期から回復期、高度な合併症治療までを一手に引き受ける地域の中核病院です。実は150年以上の歴史があり、何度も名称を変えながら今に至ります。
そんな歴史のある病院ですが、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。
看護師みき
転職アドバイザー ジョブス
大阪急性期・総合医療センターが看護師から選ばれる3つの理由
同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。
- その1:急性期から回復期までの看護を学べる
- その2:特色のあるグループ病院へ異動できる
- その3:公務員に準じた待遇と福利厚生がある
それぞれ解説します。
その1:急性期から回復期までの看護を学べる
同院では、急性期から回復期までの看護を学ぶことができます。
あらゆる疾患に対応可能が医療機能を有しており、急性期から回復期はもとより障害者医療やリハビリテーション医療にも力を入れています。
また、数年前に母子医療センターを開設したので、周産期及び小児医療に興味がある人にとって活躍できるフィールドもあります。
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その2:特色のあるグループ病院へ異動できる
興味のある分野がある場合や私的な事情で転居しなければいけない場合、グループ病院へ異動できます。病院ごとの特色は以下の通り。
- 大阪国際がんセンター:がん治療に強み
- 大阪はびきの医療センター:肺疾患と肺がんに強み
- 大阪母子医療センター:周産期と小児医療に強み
- 大阪精神医療センター:依存症や自傷他害により対応が困難な患者を受け入れ
キャリアを継続したまま異動できるので、給与が下がる心配もありません。ただし、希望する病院と部署へ異動できるかどうかは、その時の人員の充足状況によります。
看護師めぐみ
その3:公務員に準じた待遇と福利厚生がある
同院職員の身分は準公務員のため、公務員に準じた待遇と福利厚生を受けることができます。
給与については、働き始めはそこまで多く貰えないのですが、長く勤務すればするほど給与の多さを実感できるかと思います。特に勤続12〜15年ほどになれば、他院で勤務する同年代と比べたら大きな差が出ているでしょう。
また、福利厚生についても一般的なことは整備されています。育休においては子供が3歳になるまで取得できます。
転職アドバイザー ジョブス
大阪急性期・総合医療センターで働く看護師の様々な実情を調査
同院で働く看護師の実情を、5つの項目に分けて調査しました。
実情1:年収・給与の実情
給与に関しては、すでに述べた通り他院と比べて良い水準です。
- 給与:326,084円〜
- 夜勤手当:9,000円
- 住宅手当:27,000円
- 通勤手当:55,000円
- 賞与:4.5ヶ月分
公務員の棒給に準じているので、働き始めこそ一般的な水準ですが、長らく勤務すれば高い給与を受け取ることができます。
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実情2:教育・研修の実情
教育体制に関しては、クリニカルラダーによる教育が提供されています。充実していないわけではありませんが、他院と比べて特段優れているとこはないです。
なお、同院の規模に対して専門・認定看護師が少ないことが気になります。日々の業務が忙しすぎて、自己研鑽をする余裕がないのかもしれません。
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実情3:残業・離職率の実情
残業に関しては、以前と比べるとマシにはなっているようですが、未だにサービス残業が常態化しているようです。労基署からサービス残業への是正勧告を受けてから残業を少なくするよう指示はあるが、そもそもの仕事量が変わってないから無理筋とのこと。
離職率に関しては、公表されていません。ですが、調査した限りでは、平均かやや平均より高い離職率かと思います。また、他院と比べて平均勤続年数に対して平均年齢が異様に高いので、中堅どころの人が少ないことが分かります。
実際、新人が入ってもすぐに辞めてしまうので、いつまで経っても中堅が若手扱いになり、仕事をキャパ以上に振られ、結果的に辞めてしまう、、、といった負のループになっているようです。
転職アドバイザー ジョブス
実情4:福利厚生・育児支援の実情
一般的なことは整備されていますが、実際に活用されているかどうかは別の話のようです。
有給の取得率は低く、消化義務の5日間は師長の命令日に消化することになっているとのこと。また、以前まで夏季休暇がありましたが、リフレッシュ休暇に置き換わり年間の好きな日に希望休が出せるようになりました。しかし、有給が増えたような扱いのようで、基本的には使えていないようです。
看護師めぐみ
実情5:経営状況・赤字かどうかの実情
同院における前期の決算は45億円の黒字でした。病院グループ全体では61億円の黒字です。しかし、医業収支は82億円の赤字で、コロナ関連の補助金でなんとか黒字になっている状況です。
経営状況とは話がそれますが、時間外労働の賃金未払いや医療機器の再使用、公金の流用問題など何かと不祥事が多いので、経営や労務改革が必須かと思います。
看護師みき
大阪急性期・総合医療センターが募集する看護師求人と採用試験
実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。
常勤職員の求人内容
同院は人材不足ということもあり、常勤以外に非常勤や夜勤専従の求人を募集しています。以下は常勤求人の内容です。
常勤職員の求人内容
職種 | 看護師 |
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雇用形態 | 正職員 |
応募資格 | 45歳以下 |
給与 | 326,084円〜 |
勤務形態 | 2交替・3交替(部署による) |
休日 | 4週8休制 |
選考方法 | 個人面接 |
常勤職員の採用試験
採用試験は「個人面接」のみです。受験の流れとしては、看護師採用サイトのマイページから事前に指定されたデータをアップロードします。そして、受験日に面接を行うだけです。
元公的病院としては珍しく適性検査や小論文がありません。新卒メインの採用になるので、中途採用者の採用数は少ないです。しかし、人材不足なので、ガンガン働けるアピールをすれば落とされることはないでしょう。