【沖縄・那覇】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

沖縄県の医療は都市地域に民間医療機関が偏在することにより、病床数が過剰な地域がある一方で、北部地区、八重山地区、宮古地区などでは継続した医師不足の傾向など、地域間の医療格差が大きいのも特徴の一つです。

沖縄県内で新たな就職先を探すときには、これらの病院事情や地域の特性を確認した上で選ぶことも重要なポイントになります。

また、離職率を公表している施設もあるため「働きやすさ」「職場風土」の状態把握の目安として参考にするのもおすすめです。

今回は、沖縄県内で転職先を探している方に向けて、人気の高い病院について特徴も併せてランキング形式で紹介します。

沖縄市・那覇市の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

沖縄県内にある全94病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：琉球大学医学部附属病院

 
沖縄唯一の大学病院として先進的で高度な医療を提供しながら人材教育にも力を入れる

同院は、特定機能病院の指定を受けている沖縄県唯一の大学病院です。日常の診療に加えて、専門的な診療や先進的な医療を提供する医療機関として位置づけられています。

HCUも完備して24時間体制で1次から3次救急までの救急患者を受け入れる一方で、地域と連携した退院支援まで幅広い役目を担っているのが特徴です。

高度先進医療の積極的な導入のみならず、人材育成とシステム整備にも力を入れているため、働きながら最新技術を学ぶことができます。

キャリア開発を支える教育体制が魅力

看護部ではクリニカルラダーとプリセプターシップによる人材育成を採用し、新人教育のみならず現任教育にも力を入れています。

特に琉球大学医学部附属病院ならではの教育方法として「シミュレーション教育」があります。

具体的には、病院施設内のクリニカルシミュレーションセンターにて、臨床と同様の環境で看護技術の習得を目指す教育のことです。

看護技術の正確な実施を目的としたタスクトレーニングと反復、急変時対応や夜間巡視などを設定したシチュエーション・ベースド・トレーニングを受けることができます。

琉球大学医学部附属病院の基本情報

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２位：中頭病院

 
地域のニーズに応じた急性期医療と緩和医療を提供する病院

同院は、中部医療圏にて地域の急性期医療、救急医療を担う病院としてHCU16床とICU12床に加えて手術室11室、日帰り手術センター12床を保有しています。

さらに地域のニーズに基づいた、がんサロン「和（なごみ）」を開設して緩和医療も展開しています。

また、同院は県内でいち早くワークライフバランスに着目し、勤務医や看護職員、介護職員などの負担軽減に取り組んでいる施設です。

長く安心して勤務できるワークライフバランスを考慮した勤務環境を整備

看護職員のワークライフバランスに着目した取り組みの一環として2交替、3交替、変則12時間交替を選べる制度があるため、職員ごとに最適の勤務形態を選ぶこと可能です。

また、子供が3歳になるまで最大1時間30分の時短勤務を30分単位で設定できるため、正職員のキャリアのまま子供の成長に合わせて勤務時間を調整することができます。

看護方式は、他の病院では珍しいセル看護提供方式を採用しており、病院全体で看護業務の効率化に取り組んでいます。

中頭病院の基本情報

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３位：那覇市立病院

 
地域の急性期医療とがん診療のエキスパートとしての役割を担う病院

同院は、急性期の医療を担う地域医療支援病院であることに加え、地域がん診療連携拠点病院としての役割も担う施設です。

がん治療以外にもがん関連の研修や情報提供にも力を入れて取り組んでいます。

看護師専門外来として、慢性腎臓病サポート（CKD）外来、リンパ浮腫外来、母乳・育児相談外来、助産師外来を開設しており、地域に根差した看護師・助産師の活動も経験できる病院です。

ワークライフバランス推進病院ならではの働きやすさが魅力

育児休業後の復職率が100%近くあり、子育てしながら安心して働くことができると評判が高いのが魅力の一つ。

パート職員が多く採用され、夜勤専従者も常時いるため、常勤看護師にばかり負担がかかることは少ない。

ワークライフバランス推進事業に取り組んだ病院として、公益社団法人日本看護協会からの「カンゴサウルス賞」の受賞経験もあります。

那覇市立病院の基本情報

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４位：ハートライフ病院

 
グループ病院全体で地域の健康と生活を守る役割を担う

同院は、日本医療機能評価機構認定病院であり、沖縄県中南部東海岸の地域医療支援病院に認定されています。

グループ病院には、ハートライフクリニック、ハートライフ地域包括ケアセンター、はーとらいふ保育園があり、地域全体の健康と生活を守る役割を担っています。

2017年には労働安全衛生活動を推進した成果と安全衛生水準が認められて、沖縄労働局長表彰優良賞を受賞しています。

労働安全衛生活動を推進した働きやすい環境が魅力

病院全体でワークライフバランスの促進に取り組み「1週間連続休暇」が推奨されているため、ライフスタイルに応じた働き方や休暇を気兼ねなく希望できます。

妊娠・子育て・介護に対する配慮として短時間勤務も可能であり、子育てや介護の両立にも協力的な施設です。

ハートライフ病院の基本情報

ハートライフ病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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５位：中部徳洲会病院

 
JCI認証を受けた医療の最先端技術を走る病院

同院は、2016年4月に沖縄市から北中城村へ移転し、2017年に国内で23番目のJCI認証（医療の質と安全における国際標準）を取得しています。

ICU10床、HCU16床、血管造影室5室（心臓カテーテル室2室、カテーテルアブレーション室1室、アンギオ室2室）、手術室10室を完備。さらに、重症例に適切に対応するために各病棟にも重症ケアユニット8床を設置しています。

地域の急性期医療のニーズに対応すべく、常に医療の最先端技術を追い続けている施設です。

全国水準レベルの教育を受けられる病院

看護教育は、クリニカルラダーを取り入れているため、新人に限らず現任看護師のレベルひとりひとりに応じた教育プログラムが設定されています。

また、専門看護師や認定看護師のスキルアップを支援する奨学金制度も充実しており、自分の目標に応じてキャリアアップしていくことも可能です。

中部徳洲会病院の基本情報

中部徳洲会病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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６位：沖縄赤十字病院

 
地域の急性期医療から緩和ケア医療までさまざまな経験を積める病院

同院は、地域の中核急性期病院として二次救急までの受け入れを行う一方で地域医療支援病院、地域災害拠点病院としての役割を担っています。

周産期母子医療センターの指定も受けていることに加え、2018年度には今後のがん患者の増加を見込んだ緩和ケア病棟も新たに開設しています。

ライフスタイルに応じながらキャリアを積むことのできる環境

看護部をはじめとしたワークライフバランス推進による成果の1つとして新人看護師はもちろんですが、現任看護師のキャリア支援にも力を注ぐことが可能となりました。

これにより、長期研修（看護管理者研修、認定看護師など）も在職扱いとした身分保障に加え、受講費用の支援も受けられるため、安心して勉学に専念できる環境が整っています。

また、e-ラーニングによる研修が充実しているため、看護職員のライフスタイルに応じた学びの環境が整備されているのも特徴です。

沖縄赤十字病院の基本情報

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７位：豊見城中央病院

 
新病院は2020年3月に竣工予定。再生医療技術の臨床研究にも参加する病院

同院は、地域医療支援病院の役割を担う日本医療機能評価機構認定病院です。友愛会グループの病院施設や事業施設と連携しながら、地域住民の健康と生活を支えています。

先端医療研究センターやアイソレーター3台を整備した細胞調整施設（CPC）を有した九州・沖縄地区有数の再生医療研究施設としての役割も担っています。

新病院は免震構造であり、ハイブリッドERと領域別センターの整備を予定。集学的がん治療体制確立を目指した放射線治療機器の導入準備なども進められ、最新の先端医療から緩和ケアまで幅広い分野の医療を提供する病院です。

休日の希望も通りやすく有給休暇も取得しやすいため、プライベートも充実できる環境

同院は、年間休日114日であり、4週9日休以上が保障されています。

年間を通して休日が多いだけでなく、有給休暇取得率は92.4％と高いのが大きな魅力です。

他にも夜勤手当は13,000円と他院に比べると高く設定されているのも特徴です。しっかり働いて安定した収入を得ながら、プライベートも充実させたい人に人気があります。

豊見城中央病院の基本情報

豊見城中央病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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８位：浦添総合病院

 
地域の急性期医療からがん診療及び高度専門診療まで幅広い役割を担う病院

同院は、沖縄南部医療圏における中核病院としての位置付けに限らず、地域医療支援病院、へき地医療拠点病院、地域災害拠点病院の指定も受けています。

救急医療やがん診療及び高度専門診療を中心に診療し、救命救急センター、沖縄県ドクターヘリ事業への参加、ドクターカーも運用した地域の急性期医療に貢献しています。

救命病棟11床、ICU6床、HCU16床を所有して重症患者を受け入れ、脳梗塞の治療では来院から4.5時間以内の患者にt-PAを使用できる体制を備えています。

仁愛会グループ全体で取り組むワークライフバランスの実践で働き方を選べるのが強み

仁愛会グループでは、将来的な「ワークライフバランスの確立」を目標として5項目についての具体的な取り組みが実践されています。

特に特徴的な取り組みとしては「両立支援」と「超過勤務ゼロに向けて」です。

「両立支援」とは、職員それぞれの家庭環境に応じて仕事も家庭も両立することを目的に設けられた項目です。

職員は、夜勤免除制度、夜勤専従制度、日勤専従制度、短時間正職員制度を利用することで最適の勤務方法を選択することができます。

「超過勤務ゼロに向けて」では、問診業務、リリーフナース、入院時の情報収集業務、ポーター制などの業務を担う看護業務支援室を設立。

また、メディカルテクニシャン（看護助手）を採用することで看護職員が看護業務に専念できるような環境整備を行っています。

浦添総合病院の基本情報

浦添総合病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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９位：沖縄県立中部病院

 
地域において救急医療の中心的な役割を担う病院

同院は、1975年に救命救急センターの指定を受けてから地域において救急医療の中心的な役割を担っています。

日常診療で他の医療機関が対応困難な重症例や特殊な臨床症例を受け入れてEBMに基づいた良質な医療を提供しています。

また、同院は沖縄県の有人離島に開設されている19島の診療所とインターネットなどの活用による情報交換を介した、診療所に勤務する医師の育成やマネージメントを支える役割も担います。

高度な急性期医療から、離島のへき地医療とそのマネージメントまで幅広い技術について働きながら学ぶことのできる施設です。

県立病院ならではの強みを活かしたキャリアアップができる

教育内容がプリセプターシップ、クリニカルラダー、リーダーシップ研修、中途入職者研修など経験年数や職員の状況に応じた教育制度が充実しているのも特徴。

認定看護師や専門看護師取得のための支援制度も設置されているため、働きながら自分の目標に向けたキャリアアップができます。

同院は、救命救急指定病院、地域がん診療連携拠点病院、臨床研修病院などさまざまな役割を担うため、急性期から緩和医療まで多様な経験を積むことが可能です。

さらに同院以外の分野でキャリアアップを目指したい場合には、県立病院間の異動を希望することもできます。

定期的に異動に関する希望調査の結果に基づきながら、北部病院、南部医療センター・こども医療センター、宮古病院、八重山病院、精神科の精和病院の間で異動が行なわれます。

島嶼看護から高度急性期の看護までと幅広く経験を積むことが可能です。

沖縄県立中部病院の基本情報

沖縄県立中部病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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まとめ：締めの見出しをお願いします

厚生労働省が2018年7月に発表した平成29年賃金構造基本統計調査結果では、看護師の年収の全国平均は478.3万円であるのに対して沖縄県は428.2万円。これは、全国で41番目に位置する金額でした。

「沖縄県の看護師の収入は低い」という印象が強いですが、公的医療機関に加えて全国に病院施設などを展開するグループも沖縄県内にはさまざまあります。

施設選びに失敗しないためのポイントとしては、収入だけでなく「快適に働き続けることができるかどうか」という視点で選ぶことです。

「ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みの実践の有無」「福利厚生が充実程度」「キャリアアップ支援の有無」「職場の風土」などについてもきちんと現状を確認するとよいでしょう。

転職を希望していても気になる転職先の施設の現状について正確な情報を入手したり、確認することが難しいときには、まず転職エージェントに依頼するのがおすすめです。

沖縄市・那覇市で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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