【大阪府】看護師が働きやすい人気病院ランキング20選【給料と評判】

この記事ではこういった疑問に答えます。

大阪は、医療施設の一極集中が顕著な都市であることはご存知ですか？
府内には503件の病院がありますが、その半数近くが大阪市と堺市に集中しています。（その内大半が大阪市内です。）

これらのエリアに限った話ではありませんが、過剰病床による病院の統廃合や減床の動きが顕著です。実際、病院の人事異動は活発ですし、給与制度を改悪している病院が多くあります。公的に属する病院だとしてもです。

こうのような事情から、転職先の候補となる病院の見極めはとても大切ですよね。しかし、候補となりうる病院が多いと悩んでしまいます。

そこでこの記事では、看護師にとって働きやすい病院を大阪市内を中心にランキング付けして紹介します。

看護師が転職で失敗しない病院の選び方【３つあります】

病院のランキングを紹介する前に、失敗しない病院の選び方について触れておきます。この前提の知識があれば、病院の探し方が変わると思います。

とは言え、病院選びにおいて、何を重要視するかは人それぞれですよね。給与水準や資格取得支援の有無など、、、。ただ、これだけは押さえておくべき基準が３つあります。以下の通りです。

それぞれの項目を解説します。

その１：規模の大きい病院を選ぶ

病院の規模の大きさは、実はとても大事な指標です。

なぜなら、病院の規模と給与水準の高さ及び離職率の低さが比例するからです。つまり、病院の規模が大きれば大きいほど給与水準は高く、離職率は低い傾向にあるということです。

病院規模と給与の関係

規模の小さな病院より大きな病院の方が、そもそもの資金力や医業収益が大きいので、必然的に職員への分配は多くなりますよね。

病院規模と離職率の関係

働きやすい環境を作るための環境整備に投資できる金額が大きいので、離職率の低さに寄与しています。また、規模の大きな病院の方が、子育て支援が圧倒的に充実しています。

もちろん個々の病院で状況は違いますが、400床以上の病院を基準に候補を探すと良いでしょう。転職で失敗する可能性を下げられます。

その２：公的に属する病院を選ぶ

私立大学法人は例外として、民間病院より公的に属する病院（市立病院や独立行政法人など）の方が給与や福利厚生が充実している傾向があります。

大阪の病院であれば、北野病院や住友病院などの例外はあります。ただ、全体的な傾向として、公的に属する病院の方が金銭面の有利性があるのは間違いありません。

その３：赤字経営の病院は避ける

赤字経営の病院は避けた方が無難です。と言うのも、給与や賞与の減額が行われるからです。あと、以下のようなムーブになりがちです。

最悪のムーブですよね。なお、設備投資や新棟の建て替えの支出などで短期的に赤字状態であることもあります。

決算関連の書類を見ればある程度の経営状況がわかりますが、見慣れていないと意味不明だと思うので病院名 経営状況病院名 赤字などのキーワードで情報収集をすると良いでしょう。

大阪府内で看護師が働きやすい人気病院ランキング20選

大阪府内にある全503件の病院を「経営状況・給与水準・福利厚生の充実度・離職率・労働環境・現場で実際に働いている看護師の口コミ」などを元に総合的に分析しました。

これらの分析結果をもとに、看護師が働きやすい病院を20院に絞ってランキング付けして紹介します。前述した通り、病院規模が小さいと給与水準が低く離職率が高いので、診療所や個人クリニックはランキング外としています。

1位：近畿大学病院

同院は、大阪に７つある特定機能病院のひとつです。一般病院では対応できないがん治療や地域医療に力を入れています。南大阪エリアには規模の大きい総合病院が少ないので、同院に求められる役割は大きいです。

なお、現在、泉ヶ丘駅からすぐの立地に新しい病院を建設中です。2025年11月に開院予定で、病床数を100床以上減らして効率的な病院経営を目指すようです。

こんな看護師におすすめ

同院は、がん看護の専門性を高めたい人や忙しくても給与の高い病院で働きたい人におすすめです。

がんセンター内では化学療法や緩和ケアなどの部門が揃っており、複数の治療法を組み合わせて行える体制が整っています。症例数と手術件数においては府内トップクラスなので、包括的な知識と技術を学べるでしょう。がん関連のスペシャリストも多数在籍しています。

また、給与水準は府内トップです。仕事の忙しさは凄まじいですが、その忙しさに見合ったリターンがあります。若手だとしても賞与だけで160〜170万円になります。新病院の開設に伴い、ますます人気になる病院ですね。

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2位：大阪市立総合医療センター

同院は、府内有数の大病院です。臓器別の診療体制や多数の診療支援部門を通して高度な治療を提供しています。ちなみに、複数の病院が再編されて同院が設立した歴史があります。

三次救急ではあるので忙しい環境ではありますが、職員の定着率はとても高いです。かつ、年齢層のバランスも良いです。と言うのも、働き続けられる環境整備に力を入れているからです。

こんな看護師におすすめ

同院は、より専門的な実践力を身に付けたい人（小児看護においてはとくに）や長く働ける病院を探している人におすすめです。

同院の医療体制は、高度医療に対応するため臓器別や疾患別に細分化されています。そのため、実務を通して専門的な実践力を身に付けることができるでしょう。なお、小児医療においては他院にはない診療科があり、学べることが豊富にあるかと思います。

また、長く働ける病院を探している人にも適しています。同院の平均勤続年数は10.4年、平均年齢は35.9歳です。この数値から離職率が低く、若手ばかりが在籍している病院ではないことが分かります。

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3位：大阪大学医学部附属病院

同院は、国内最先端の医療機能を備えた基幹病院で、様々な既住歴を持つ患者が来院します。とくに心臓血管領域と臓器移植に強みがあります。

現在、新棟を建設中で、周産期センターや低侵襲診療などの機能強化が行われる予定です。（2025年に完成予定です。）

こんな看護師におすすめ

同院は、ジェネラリストを目指している人（目指したい領域が決まっていない人）やブランクのある人におすすめです。

心臓血管や臓器移植などの領域に強みがありますが、基本的にはどの領域でも高い医療水準を有しています。中小規模の病院では経験できない疾患を対応するので、あらゆる領域の先端知識や看護スキルを身に付けることができるでしょう。

また、大学病院だけあってキャリア開発には力を入れており、成長意欲の高い人への後押しを十二分にしてくれます。ブランクのある中途採用者への教育体制が整っているので、看護能力に不安のある人には適しています。

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4位：大阪赤十字病院

同院は、大阪市内における急性期医療の中核病院です。がん治療や救命救急に強みがあり、年間の救急搬送数は8,000件を超えます。

全国にある赤十字病院はその病院によって働きやすさに差がありますが、同院は他院と比べて定着率が高く若手から中堅まで人気があります。

こんな看護師におすすめ

同院は、国際救援活動に興味がある人や子育て支援が充実している病院を探している人におすすめです。

赤十字病院の中でも５つしかない国際医療救急拠点として、今まで多くの国際救援要員を各国へ派遣してきました。派遣要員として活動するためにはいくつものステップがありますが、国際救援活動に興味がある人にはその道筋があります。

また、子育て支援が充実しており、子育てと仕事のバランスが無理のないよう働くことができます。事実、第三者機関から働きやすい病院として認定されています。

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5位：大阪公立大学医学部附属病院

同院は、高度先進医療と地域医療を担う市内中心部の特定機能病院です。がん・認知症・救命救急の３領域に強みがあります。

最寄である天王寺駅から地下道までつながっているので、通勤がラクなことも特徴です。立地も良いので夜勤明けの買い物が便利ですね。

こんな看護師におすすめ

同院は、血液疾患の専門性を高めたい人や年間休日が多い病院を探している人におすすめです。

近畿エリアでひとつしかない造血幹細胞移植推進拠点病院なので、白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患への治療実績が豊富にあります。そのため、血液疾患の専門性を高めるにはうってつけでしょう。

また、年間休日が多いことも魅力です。年間休日数は122日で、特別休暇もあるのでプライベートな時間を多く確保することができます。

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6位：北野病院

同院は、急性期病院と医学研究所の二つの顔を持つ病院です。がん拠点病院ということもあり、がん治療に強みがあります。

また、梅田から徒歩でアクセスできる利便性のため若手の看護師から人気があります。ちなみに現在、本館をリノベーション中です。

こんな看護師におすすめ

同院は、がん看護の実践力を身に付けたい人や梅田周辺の立地で働きたい人におすすめです。

同院は、がん治療の医療ニーズに応えるべく、がん治療における機能強化を図ってきました。具体的には緩和ケアセンターを開設したり、化学療法センターを拡張したり、、、などなど。そのため、がん看護の実践力を身に付けたい人には学べることが多いでしょう。

また、梅田すぐの立地にあるので、利便性や通勤距離の優先順位が高い人にもおすすめです。通勤のしやすさは生活の質を高めるのでとても大切な指標です。

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7位：関西医科大学附属病院

同院は、大阪北部エリアにある特定機能病院です。救命救急と小児医療に強みがあり、ここ十数年で着実に医療機能を高めてきました。

現在、現代の医療ニーズに対応するため病院機能の再整備に努めています。そのひとつとして、別館を建設中です。

こんな看護師におすすめ

同院は、救命救急と小児医療の経験を豊富に積みたい人や目指すべき方向性が定まってない人におすすめです。

同院は、高度救命救急センターを設置していること、そして、新生児医療の先駆け的な病院ということで、この２分野について深く学ぶことができます。

また、大学病院としては珍しく、複数の病院やクリニックを運営しています。他の関連病院へ異動することも可能です。

長期的なキャリアの選択肢として選択の幅が広いので、目指すべき方向性がまだ定まってない人にとっては良いかもしれません。

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8位：淀川キリスト教病院

同院は、ホスピスケアに強みを持つカトリック系の病院です。西日本で初めて病棟型ホスピスを開設したことで有名ですね。

カトリック系の病院なので、毎朝義礼拝があります。（一応、義務です。）ただ、クリスチャンは全職員の１割ほどなので、職員の宗教うんぬんは関係ありません。

こんな看護師におすすめ

同院は、ホスピスケアについて深く学びたい人や育児に理解のある病院で働きたい人におすすめです。

同院のホスピスケアは、成人に対する病棟と子供に対する病棟に分かれており、どちらも高い病床稼働率を維持しています。死期へ向かう患者の看護は、精神的な負担が大きいですが、学べることも多いでしょう。

また、育児に理解のある風土が根付いています。北野病院の産休中の全額補償のような特別な制度はありませんが、夜勤免除や勤務内容の調整などやるべきことはきっちりやってくれます。

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9位：住友病院

同院は、住友グループが運営する企業立病院です。チーム医療と専門外来に強みがあり、看護師が主体性を持って働ける環境です。

職員の健康に配慮した経営を行っている病院（名称：ホワイト500）だと認定されたり、World’s Best Hospitals-2021（世界の医療施設ランキングみたいなもの）では、日本のみに絞った場合ですが、100位以内にランクインしています。

こんな看護師におすすめ

同院は、そこそこの規模の病院で急性期看護を学びたい人やそれなりに高めの給与を貰いたい人におすすめです。

病床数が500〜600床以上になるような病院と比べると規模は小さいですが、それでも大規模な病院に負けない高度医療を提供しています。看護技術を着実に身に付けられるフォローアップにも定評があります。

また、この規模の病院にしては、それなりに高めの給与水準です。賞与が5.3ヶ月支給されるのが大きいですね。ただ、管理職にならないと昇給は頭打ちになってしまいます。

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10位：ベルランド総合病院

同院は、救命救急と周産期医療に力を入れる地域密着型の急性期病院です。もともとケアミックス型の病院でしたが、病院の建て替えに伴い急性期病院へシフトした経緯があります。

現在の地域では急性期医療のニーズが高かったこともあり、今では年間１万件を超える救急搬送を受け入れています。

こんな看護師におすすめ

同院は、救命救急と周産期を学びたい人や学びたいことが変わる可能性がある人にはおすすめです。

同院では、救命救急と周産期領域の機能拡充に力を入れています。年間の救急搬送数は１万件を超え、二次救急病院としては地域トップレベルです。周産期においては、周産期母子医療センターを開設して、安全な出産ができる体制を整えています。

また、同院を運営する生長会は大きな病院グループなので、関連する医療施設が多数あります。以下は一部の医療施設です。

学びたいことが変わった人や個人の事情により転居が必要になった場合、関連施設への異動も可能です。キャリアを継続して異動できるのはありがたいですね。

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11位：大阪医科薬科大学病院

同院は、「断らない救急・断らない手術室」を掲げる高槻エリアの特定機能病院です。今まで高槻エリアで三次救急を担ってきた三島救命救急センターが閉院することになり、同院が三次救急を担うことになりました。

去年（2022年7月）に本館が新設され、現在は別棟を建設中です。

こんな看護師におすすめ

同院は、手術室看護師として豊富な経験を積みたい人や高度ながん看護を学びたい人におすすめです。

断らない手術室を掲げるだけあって、近大病院や阪大病院より多い手術件数を誇っています。手術室はあまり人気のない部署ではありますが、集中治療室で働くためのステップアップとして考えてもいいかもしれません。

また、がん診療連携拠点病院（高度型）とがんゲノム医療連携病院の指定を受けていることから高度ながん看護を学びたい人にとっても適切な環境でしょう。

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12位：大阪急性期・総合医療センター

同院は、急性期から回復期、そして、高度な合併症治療までを一手に引き受ける基幹病院です。

他院にはあまりない取り組みとして、生殖医療センターがあります。生殖医療センターとは、がんや持病があっても子供が欲しいと願う患者のためにサポートするセンターです。

こんな看護師におすすめ

同院は、急性期から回復期までの看護を学びたい人や学びたい分野が定まっていない人におすすめです。

同院では、急性期から回復期までのあらゆる疾患に対応可能な医療機能を有しています。障害者医療やリハビリテーションなどの回復過程のサポートにも力を入れているので、看護師としてのやりがいを感じやすい環境があります。

また、関連病院には特色のある病院がいくつかあり、キャリアを継続したまま異動ができます。

学びたい分野が定まっていない人には良いことかと思います。

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13位：大阪ろうさい病院

同院は、整形外科と眼科領域に強みのある堺エリアの中核病院です。

去年（2022年）、新病院への移転が完了しました。新病院の建設に伴い医療機器も刷新されたので、より専門的な治療が可能になっています。

こんな看護師におすすめ

同院は、整形外科か眼科領域の看護を学びたい人や休日数の多い病院で働きたい人におすすめです。

労災病院であることから、同院には整形外科的な治療が必要な患者が多く来院します。人工股関節置換や圧迫性脊髄症などの専門的な治療を行うための専門外来を複数も設けています。また、眼科領域においては、白内障や網膜硝子体疾患の治療において大阪トップクラスです。

こういった理由からこれらの領域を学びたい人には適した環境でしょう。補足ですが、完全週休２日制なので休日が多いことも魅力ですよ。

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14位：堺市立総合医療センター

同院は、堺市唯一の救命救急センターを設置する基幹病院です。今まで堺市には救急救命センターがなかったのですが、8年ほど前に同院が移転してきてからその役割を担うようになりました。

他にも、疾病予防管理センターを設置して、予防医療に尽力している病院でもあります。

こんな看護師におすすめ

同院は、救急看護の経験を豊富に積みたい人や予防医療に興味のある人におすすめです。

同院の救命救急センターは、独立型と北米型救急を合わせたタイプです。（日本では珍しいです。）

このタイプの救命救急センターはとても忙しいのですが、救急看護の経験を豊富に積みたい人には適した環境だと思います。

また、予防医療への必要性を他院以上に考えているため、予防医療に関心のある人にも適した環境でしょう。

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15位：市立豊中病院

同院は、豊能医療圏（豊中市・池田市・吹田市・箕面市・豊能町・能勢町）を支える地域の中核病院です。この医療圏内であれば、各症例の対応件数はどれもトップシェアです。

こんな看護師におすすめ

同院は、豊能医療圏の周辺で医療機能の高い病院を探している人や中途者のサポート体制が充実している病院を探している人におすすめです。

同院は豊能医療圏内であれば、あらゆる領域で症例実績が豊富です。とくに血液系・神経系・小児疾患に至っては府内にある全ての病院と比べても症例実績は高いです。もちろん、他の領域においても遜色ないぐらい高い医療機能を備えています。

また、中途入職者を積極的に採用している病院でもあります。そのためか、中途採用者のサポート体制が充実しているので、業務の流れや自分の役割を迅速に理解することができるでしょう。

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16位：JCHO大阪病院

同院は、整形外科と周産期に強みを持つJCHOグループの病院です。一応、複数疾患に対応できる総合力にも強みがあります。

新病院が建てられてまだ８年ほどしか経っていないので、綺麗な院内で働くことができます。病棟の動線は効率的に設計されていると、職員からの評判が良いです。

こんな看護師におすすめ

同院は、整形外科か周産期医療の領域の経験を積みたい人におすすめです。

同院の起源は整形外科を中心とした小規模な病院でしたので、整形外科においては専門性の高い治療を提供しています。脊椎や人工関節など複数の専門部門が設けられていることが特徴ですね。

また、周産期領域の機能拡充にも力を入れており、去年から無痛分娩をスタートさせました。母子医療センターの規模も大きいので、この領域に興味のある人には適した環境です。

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17位：国立循環器病研究センター

同院は、脳卒中や心臓病などの循環器疾患を専門にした特定機能病院です。脳血管や心臓血管疾患の原因を突き止め、治療法を確立するために設けられています。

2019年に岸辺駅に直結する現在の場所に移転してきました。新築移転に伴い、ハイブリット手術室や広大なリハビリルームなど恵まれた診察環境を備えています。

こんな看護師におすすめ

同院は、循環器領域の高度先端医療に携わりたい人におすすめです。（この領域の経験を積みたい人も含めて）

新築されたばかりのナショナルセンターだけあって、他院と比べて検査体制や治療機器のスケールが違います。実際、難易度の高い治療を必要とする患者が多く来院しています。

循環器領域は、緊急時の対応力やアセスメント力、カテーテルの扱いなど、他の診療科に比べて求められるスキルが多いですよね。その分、看護師としての実践力も高まっていくので、長期的なキャリア形成の役に立つでしょう。

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18位：大阪国際がんセンター

同院は、がんと循環器疾患の治療を専門とした特定機能病院です。がん治療においては府内の中心的な病院のひとつで、難治性がんや合併症を有しているがん患者への治療に強みがあります。

元々、成人病センターとして設立され、その後、がん部門を新たに設立したことを皮切りにがん治療に注力した経緯があります。

こんな看護師におすすめ

同院は、がん看護を深く突き詰めたい人や認定看護師（専門も含めて）の取得サポートを求めている人におすすめです。

同院には、他院では治療が困難な患者が多く来院します。とくに治療の難しい食道がんや肝臓がんの患者が多いようです。あらゆるがん患者の症状管理や精神的なサポートを行うことになるでしょう。

また、認定・専門看護師の取得サポートがあります。院内選考ではありますが、「給与・受講費用・交通費」を全額補助してくれます。ステップアップしたい人には適した環境ですね。

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19位：済生会中津病院

同院は、消化器と循環器領域に強みのある済生会グループの病院です。今年から回復期の機能を他院に移し、急性期に特化した病院へとシフトしました。

市内には病院が乱立しているため、差別化するべく機能分化と医療機能の強化に注力しています。最近では特に、がん治療に力を入れています。

こんな看護師におすすめ

同院は、消化器と循環器領域に関心がある人におすすめです。

消化器領域であれば、消化器疾患への理解はもとより経管栄養管理や疼痛管理などについて。循環器領域においては、心臓モニタリングと循環動態管理などを学ぶことができるでしょう。

また、資格取得支援として、給与保証があります。（ただし、試験対策を行うためだけの短期間のみです。）

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20位：大阪警察病院

同院は、四大疾病を中心とした先進医療に注力してきた病院です。とくに循環器領域に強みがあり、心臓移植以外は大抵の循環器手術に対応できる診療体制を整えています。

現在、近隣にある第二病院の北側に新病院を建設していて、二つの病院を統合する予定です。新病院は、救急搬送を1万件受け入れられる体制を作り、ICTを活用したスマートホスピタルを目指していくようです。

こんな看護師におすすめ

同院は、（ありきたりですが）急性期看護の実践力を身に付けたい人や高い医療機能が備わった新しい病院で働きたい人におすすめです。

市内には大規模かつ知名度のある病院がいくつもあるので影に埋もれがちですが、総合的な医療レベルは高い病院です。病床稼働率も高い数値を維持していますし、新しい取り組みも行っています。最近だと症下肢虚血の患者に集学的な治療を提供できる体制を整えました。

職員への福利厚生に関しては、正直、他院に比べて劣ることの方が多いです。ただ、数年前に院内保育所を開設したり、年間休日を増やしたりと労務改革を着実に行っています。

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知っておくべき大阪の病院事情【赤字経営と高い離職率】

実のところ大阪にある病院の半数以上が赤字状態です。

理由としては、業務の効率化や人件費の最適化ができていないことが挙げられます。同地域の病院数が多すぎることや人口減少による病床稼働率の低下なども原因ですが、根本的には合理的な経営判断ができていないかからですね。

そして、今までは大きな資産があったり補助金による救済措置でなんとかしのげていましたが、これからはそうもいかなくなってきました。と言うのも、人件費を削減する病院がとても増えました。（最近とくに。）

病院の経営状況は、給与や働きやすさやに直結するので、くり返しになりますがなるべく赤字病院は避けるようにしましょう。

大阪は他県と比べて離職率が高い

大阪は他県と比べて、看護師の離職率は高めです。

既卒採用者に至っては、全国ワースト2位です。人口の多い都市部では比較的、離職率が高くなりやすいですが、それにしても高い離職率です。

考えられる理由は３つあります。

さらに付け加えると、大阪の病院には、自尊心だけ高まったお局さんが害悪を振りまいてるケースが多いと実感しています。看護師の実情を調べると、ヤバめの上司がいるケースが多いのです。

避けた方が無難な病院があります

知名度はそこそこあるが、不祥事があったり評判が悪い病院も合わせて紹介しておきます。

大阪南医療センター（国立病院機構）

週刊文春にリークされたので知っている人も多いと思いますが、超絶ブラックな労働環境が表沙汰になりました。看護師の大量退職や残業代の未払いが常態化しています。

関西電力病院

過労死を超える残業時間と残業代の未払いにより、労基署から是正勧告を受けたことがあります。しかも、未だに上司が残業を受け付けなかったり、残業を申請しづらい雰囲気があるようです。また、親会社の関西電力は不祥事がとても多いです。

高槻病院（愛仁会）

経営状態が悪くなり賞与が減額され、住宅手当や家族手当が廃止になってしまいました。その代わり役職手当が付くことになりましたが、他に減額された金額が多いため年収が下がることに。そのため、退職者が増えています。

医誠会国際総合病院（医誠会）

残業をしても別日の勤務時間を減らして相殺する勤務システムなので、残業代は支払われません。実際は、残業をしてもなかったことになっています。また、看護職員全体の勤続年数が短く、働いてる看護師からの評判は総じて悪いです。（マジでとにかく悪いです。）

大阪府済生会中津病院（済生会）

上下関係が強い風土で、若手が雑用をこなす暗黙のルールがあります。また、ベテラン勢が大して仕事をしてなくて、中間層がそれにイライラする、そのイライラが新人に向く、、、といった負のループがあります。なお、外観は綺麗だが、使用している医療機器や物品はやや古いです。

424病院リストの病院も避けよう

厚生労働省が公表した「424病院リスト」を知っていますか？
端的に言えば、国から存在意義を疑問視されている病院のことです。

診療実績が乏しく、非効率な経営を行ってるため、他病院との統合や診療機能の縮小を要請されている病院です。言わずもがなですが、避けるべき病院ですね。

さいごに：知名度に惑わされず、冷静に情報収集をしよう

知名度に惑わされず、冷静に情報収集をすることが大切です。

この記事で紹介した病院以外にも知名度のある病院は多くあります。ですが、知名度がある＝ホワイト病院とは限りませんよね。神の手を持つ、、、新たな取り組みで話題の、、、とかメディアに特集されるような病院も同様です。

だからこそ、まずは冷静に情報収集することから始めると良いかと思います。

少しの行動で、人生が変わります

何事もそうですが、行動しない限り何も変わりません。
ほんの少しの行動だとしても、気持ちが前向きになったり今度の方向性の道筋がひらけたりと、人生が変わったりします。

それでは、転職エージェントを使うタイミングはいつなのか？それはこの記事に辿り着いた「今」が正解です。

よくある話で「病院を退職してから改めて考えればいいかな」って人がいます。間違っているわけではないですが、今まであった給与がなくなった状態で余裕をもって転職できるかどうかは微妙です。強気の交渉ができなかったりしますからね。

転職エージェントに登録すれば、コンサルタントから連絡が来るので、気になる病院の情報や自分の要望に合致する病院があるかどうか聞くだけです。どの転職エージェントも登録は２分ほどで終わるので、この機会に行動してみましょう。

くり返しになりますが、現状に不満があるのなら行動するしかないですよ。パワー！