自己PRは志望動機に次いで書類選考の合否に影響を与える重要な項目です。
しかし、自由度が高い項目なので、どのような内容を書くべきか悩んでしまう看護師も多いでしょう。
そこでこの記事では、採用担当者の目を惹く自己PRの具体例と注意点を解説します。
看護師みき
看護師めぐみ
ジョブス
看護師が自己PRを書くための棚卸し
採用担当者の目を惹く自己PRを書くためにも、まずは自分がアピールできる経験やスキルを把握する事が大切です。
例えば、以下の例などが自己PRでアピールできる内容です。
- 業務改善を行なった経験
- プリセプターの経験(教育経験)
- 看護師長、看護主任の経験
- 災害派遣での人道支援経験がある
- 国際ボランティア経験がある
- 特定診療科の専門的な経験と知識がある(認定、専門)
- 外国人患者への対応力がある(英語力)
- 看護業務以外にメンタルケアに自信がある
この例以外にも、緩和ケア病棟の経験がある看護師は介護施設への転職が有利ですし、手術室の経験がある看護師は美容外科への転職が有利です。
転職先に合わせて伝える自己PRを選択することが重要です。
また、「自分は大した経験がない」と思っている看護師でも、必ず一つは他の看護師と比べて突出しているスキルはあるはずです。
「同時に複数のことを処理できる」「注射がめちゃくちゃ上手」など、些細なことで良いのです。
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自己PRはエピソードを盛り込む
いかに素晴らしい経験やスキルがあったとしても、自己PRをただ箇条書きするだけでは、相手の心には響きません。
今までの看護経験で起こった出来事やエピソードを盛り込むことで説得力のある良い内容になります。
エピソードも含めて自己PRには以下の3つのポイントがあります。
- エピソードを踏まえて最もアピールしたい経験を伝える
- 転職先に合わせて自己PR内容を変える
- 要点を絞り、簡潔にまとめる
一つ一つ解説します。
1、エピソードを踏まえて最もアピールしたい経験を伝える
看護師なら誰しも持っている経験やスキルだとしても、具体的なエピソードを踏まえてアピールすることでその人にしかない内容になります。
具体的なエピソードとは、自慢話ではなく「苦労した事」「解決できた問題」のことです。
また、アピールしたい経験やスキルを複数伝えたい気持ちはわかりますが、一つに絞ることで何が伝えたいのか明確になります。
2、転職先に合わせて自己PR内容を変える
ただ単に自分の経験やスキルを伝えるだけでは、自己中心的な内容になってしまうこともあります。
アピールしたい経験やスキルをエピソードを伝えた上で、最終的にどのように転職先に貢献できるかについても言及することが大切です。
3、要点を絞り、簡潔にまとめる
書類選考では数十人、東京の人気病院ともなれば100人近い応募者の中から選別されることになります。
そうなると、全ての応募書類にじっくり目を通すことは不可能です。
要点がまとめられていない、何を伝えたいのか分からない文章は、読むだけでストレスになってしまいます。
だからこそ、簡潔にまとめることを意識した文章を目指しましょう。
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伝え方が9割!自己PRの具体例
前述した3つのポイントを踏まえて、自己PRの具体例を紹介します。
どの例文も自分の強みを伝えながら、その強みを活用してどう転職先に貢献できるのかまで記載しています。
例文1:自分の強みを伝える
私の強みは察知力とバランス感覚です。
患者や同僚の気持ちを機微な変化を読み取ることができ、バランス感覚によって最適な距離感を作り出す事ができます。
前職の看護師長や患者からは、私がいる事で職場の空気が明るくなっていると評価してもらいました。
貴院においても、一緒に働くスタッフや患者と良好な関係を気づき、緊張感はありながらも温和な雰囲気作りをしていきたいと考えています。
強みを先に伝え、結論から文章を始める事で何を伝えたいのかがすぐにわかります。
そして、強みの具体例とエピソード、採用のメリットを伝えることで簡潔な文章になっています。
例文2:仕事の経験を伝える
前職では看護主任を務めていました。
看護師としての業務とともに、教育も含めたスタッフの分担やシフト管理を担っていました。
この経験によってマネジメント力を評価され、すぐにではないのですが看護師長への打診もしてもらいました。
貴院においても、管理者として培ったマネジメント力と経験を生かして、円滑な職場作りと教育にも携わっていければと思います。
管理職には誰でもなれるわけではないので素晴らしい経験です。
ただし、看護師長への打診を断って転職活動をした理由を面接で聞かれる可能性はあるので、その回答は準備しておく必要があります。
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看護師の自己PR|3つの注意点
自己PRに盛り込むべき3つのポイントや具体例を解説しましたが、もちろん注意点もあります。
書類選考は文章のみで合否を判断するため、顔が見えない分ちょっとしたマイナス要素があれば足切りされてしまいます。
- 志望動機と混同しない
- テンプレーの丸写しはNG
- 読みやすい字で書く(修正ペンは使わない)
一つ一つ解説します。
志望動機と混同しない
応募書類を書く上で初心者が陥りやすいミスに、自己PRと志望動機を混同してしまう事が挙げられます。
- 自己PR:自分の強みを伝える(自分の強みが転職先でどう活かせるか)
- 志望動機:転職先の魅力を伝える
この2点は似た内容を記載することになるので、意識して書き分けなければなりません。
テンプレーの丸写しはNG
この記事にたどりついた看護師はおそらく「看護師 自己PR 例文」「看護師 自己PR 病院 例文」などのキーワードで検索したのではないでしょうか。
当サイトも月に数万人に読者が訪れます。つまり、多くの看護師がこの記事で紹介している例文を一部参考にしていることになります。
しかし、採用担当者は人事のプロです。テンプレートっぽい文章や似通った文章は見抜きます。
あくまでもテンプレートは参考程度に留め、自分の言葉で文章を作ることがポイントです。
読みやすい字で書く
もし読者であるあなたが採用担当者として書類選考をする立場なら、汚い字や殴り書きのような癖が強い字の応募者をどう思いますか?
少なくとも良い印象は受けませんよね。
同様に修正ペンを多用して、新しく書き直さない応募者も同様です。
前述しましたが、採用担当者は今まで何十人もの応募書類を見てきています。
字を書くのが上手ではない方でも、「丁寧」に書けばその意図を汲んでくれるので、時間がかかっても読みやすい字で書くことを心がけましょう。
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まとめ:要点を押さえて取り組もう
応募書類は面接にたどり着くための、第一関門です。
しっかりと自分の強みをアピールできれば面接でも有利に話を進められますが、気をつけなければそもそも面接にすらたどり着けません。
この記事で紹介した「ポイント」「具体例」「注意点」を参考にして、採用担当者の心を掴む自己PRを書きましょう。