【聖路加国際病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

聖路加と言えば、アメリカの先端医療や臨床教育を取り入れるブランド力のある病院です。国内有数の医療機能を備え、医療従事者と患者の双方から人気があります。３年ほど前に、民間病院として初の特定機能病院として承認されました。

しかし、そんな人気のある病院と言えども、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

聖路加国際病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：国内有数の病院かつ熱意のある看護師と共に働ける

同院には、国内有数の病院ということから熱意のある看護師が集まります。
成長意欲の高い同僚が周りに多くいることで、自身の成長のためには大きなメリットになるでしょう。

また、各診療科において他院以上に専門的な知識と技術を身につけることができます。例えば、以下のような特徴的な取り組みを行ってる診療科があります。

これらの分野に限らずですが、どの分野においても他院にはない強みがあります。そのため、関心のある分野があれば、学べることは多いでしょう。
他にも、個室看護なので、患者ごとの個別性に合わせて看護ケアを行えることが魅力です。

その２：聖路加の土台の上で複数のキャリアの選択肢がある

同院では、キャリア形成をする上で複数の選択肢があります。

大学院に進学して大学教員を含めた教育者を目指したり、専門看護師になって臨床現場にその能力を還元したり、訪問看護に働き方をシフトしたり、ジェネラリストとして能力を高めたり、、、。

キャリアの方向性が多彩であることは、大学院や関連施設を運営する聖路加ならではですね。もし聖路加を離れることになろうとも、聖路加での肩書きは他院でも有利に働くでしょう。

その３：他院と比べて看護師数が多く、負担が偏りすぎない

同院には、他院と比べて看護師が多く在籍しているので、業務負担が偏りすぎません。

業務負担が少ないとは決して言えませんが、それでも人材不足によって逼迫しているような病院とは違います。看護師に限らずですが、医療従事者の手厚い職員配置は同院の強みです。

聖路加国際病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

記録しなければならないことが多い

実情１：年収・給与の実情

給与に関しては、同規模の病院と比べて低い水準です。そもそもの基本給が低いからですね。

残業代は、労基署の介入があったので、以前と比べてサービス残業にはなりづらくなりました。とは言え、全額とは言えないようです。

なお、夜勤専従として夜勤だけをする月が年に３〜４回あります。募集要項やパンフレットには記載がないので、注意してください。

実情２：教育・研修の実情

言わずもがなですが、充実した教育体制を整備しています。専任の教育者がおり指導は丁寧で、看護部全体で教育していこうという風潮があります。国際機関より看護の卓越性を認証されるだけありますね。

ただし、求められるレベルは高く、自己学習は必須です。通常の研修とは別に、全看護師が感染対策や末期がんケア、褥瘡などの検討会に入る必要もあります。

なお、同院の指針として「医療職は対等」という考え方があるので、医師との関係性はわるくなく、看護師の提案を聞いてくれる土台があります。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、毎日２〜３時間の残業（多くて４時間ほど）があります。

看護師数が多くデジタル化も早期に行われていますが、質の高い看護を維持するための諸々の業務が残業としてのしかかっています。また、委員会や係、検討会、勉強会など時間外の業務がとても多いです。休日出勤をしている人をよく見かけるとのこと。

離職率に関しては、公表されていません。ただ、平均勤続年数が８年で毎年の採用数が100人ほどなので、平均通りの離職率だと予測できます。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援は、一般的なことは整備されています。完全週休２日制なので年間休日は多く、夜勤後は２連休をもらえたりします。しかし、有休消化率はわるいです。

子育てとの両立においては、その時の人員状況や部署によります。時短勤務はできるが、定時で帰れることはないとのこと。また、育休明けは他部署への異動もしくは外来を希望しても希望通りには配属されないようです。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

経営状況に関しては、去年だと2億7000万円のマイナスでした。コロナによる病床稼働率の減少や急激な燃料費高騰が主な原因です。

ネット上には「聖路加は経営難」といった記事を目にしますが、870億円の総資産があるのでさほど心配する必要はないでしょう。

ちなみに残業の未払いやボーナスの遅延が問題になりましたが、労務改革によって労働環境は改善傾向にあるようです。

聖路加国際病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

中途採用の場合、夜勤ありの常勤と非常勤の募集を行っています。その時の人員状況によって、病棟全般で募集することもあれば、特定の部署の募集をすることもあります。

集中治療室の募集の場合、即戦力となる経験者を募集していました。ですが、他の部署の場合では、経験の有無は問われません。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は「一次：書類選考、二次：適性検査・面接」です。

職務経歴書の様式は自由ですが、以下の内容を盛り込むよう指示があります。

他に、中途では珍しく成績証明書を求められます。応募者が多いこともあり、成績によっては足切りされてしまうでしょう。

同院に採用されるためには？

同院の中途採用は、ライバルが多いです。そのため、以下の２点は押さえておくべきポイントです。

病院説明会（オンライン開催）と病院見学会へは必ず参加してください。聖路加へ直接出向きそこで得た知識は、説得力を生みます。採用担当者も応募者が説明会や見学会に参加していたかどうかを確認しているのでマストです。