【虎の門病院分院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、急性期から慢性期までの幅広い医療を提供する中規模の病院です。虎の門病院の分院として、その名に恥じない質の高い医療を提供しています

もともとは慢性疾患治療センターとして運営されていましたが、医療機能を徐々に強化していき、現在では急性期医療においても豊富な実績を誇っています。

しかし、そんなネームバリューのある病院と言えども、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

虎の門病院分院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：本院との密接な連携により質の高い医療を提供している

同院では、本院との密接な連携により、質の高い医療を提供しています。

定期的に合同カンファレンスを開催し、症例検討や情報共有を行っています。これにより、最新の医療知識や技術を共有し、本院と分院双方の医療レベルの向上に努めています。

病院の規模は大きくないですが、アメリカのWEBメディアであるNewsweekが発表する日本の病院ランキングでは23位にランクインし、消化器内科部門では世界132位と高い評価を受けています。

なお、もともと慢性疾患治療センターとして運営されていたこともあり、慢性的な疾患の診療には強みがあります。

このような専門性の高い医療を提供する病院で経験を積むことは、看護師としてのスキルアップに大きく貢献するでしょう。

その２：看護教育に力を入れており、体系的なプログラムがある

同院では、看護教育に力を入れており、体系的なプログラムが整備されています。

若手看護師には、基礎知識と技術の習得に重点を置いた研修を実施し、実践力を養います。中堅層には、個々の経験や目標に合わせたプログラムを提供し、専門知識を深めたり、リーダーシップ、マネジメントスキルを磨く機会を設けています。

さらに、資格取得や学会の費用を補助する制度もあるので、看護師の向上心を応援しています。

また、看護マニュアルは毎年更新され、常に最新の医療知識に基づいた看護を提供できるよう努めています。

その３：公務員に準じた給与と福利厚生があるので恵まれている

同院の運営元は、財務省が管轄する特殊法人です。職員の身分は、公務員ではないものの、公務員に準じた給与と福利厚生が保証されています。

給与については、公務員の給与体系に準拠しており、経験年数や役職に応じて昇給があります。賞与や手当も充実しており、安定した収入を得ることができます。

福利厚生については、年間休日は120日以上で、全国にある宿泊施設やレジャー施設を割引価格で利用できるなど、様々な特典があります。

虎の門病院分院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

実情１：年収・給与の実情

給与に関しては、他院と比べて恵まれた水準です。不満を持つ意見は、ほとんどありませんでした。

残業は５分単位で申請できます。前残業は残業の申請はできませんが、後残業は全て申請できます。

コロナ禍でも賞与は減額されることなく支給されました。しかし、祝日手当はなくなり、特殊勤務手当は減額されています。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、前述した通り充実しています。

独自の教育システムを導入し、教育専任者が研修計画を立てて充実した学習機会を提供しています。eラーニングや実技研修など、多様な学習方法が用意されており、キャリアアップにもつながります。

一方で、自由参加とされているものの、参加が半ば強制的な勉強会が業務時間後に開催されることもあり、残業代が出ない点は注意が必要です。また、基礎研修後は自己学習が中心となるため、主体的に学ぶ姿勢が求められます。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、急性期病棟はとにかく忙しいとのこと。ICUを持たない特殊な組織体制なので、急変対応はすべて一般病棟で行われます。その結果、看護師の残業が増え、疲弊につながっているようです。

残業を減らすために、申し送りを廃止したり、看護助手の人員数を増やすなどの取り組みを行っていますが、業務削減の効果としてはまだまだ十分ではないです。

離職率に関しては、公表されていません。ネームバリューのあるこの病院で働きたい人は多いので、平均以下の離職率だと推測します。

しかし、もともと本院で働くことを希望してのにも関わらず、分院に配属されてしまった人は、本院に異動できないのならと退職してしまう人もいるようです。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

残念ながらママ看護師にとっては、厳しい状況のようです。子育てに優しい病院ではないというのが共通意見です。

看護師長をはじめ、独身者が多く、子育ての大変さへの理解が不足しているとのこと。育休取得や子供の病気による休暇取得が難しい場合があるようです。

とは言え、慢性期病棟への配属であれば、子育てをしながら無理なく働けるとの意見もありました。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

分院単独の収支情報は公開されていません。ですが、運営元の財務状況は公開されていて、黒字経営ではあります。

運営元である特殊法人は、過去に官僚の天下り先として問題視された経緯があります。実際に役員名簿を確認すると、元官僚が名を連ねていることも事実です。

だからこそと言っては何ですが、仮に経営状況が悪化した場合でも、公的な支援や救済策が期待できるため、組織としてどうにかなることはないでしょう。

虎の門病院分院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院では、「常勤職員・夜勤専従・契約職員」の募集を行なっています。

本院と分院の一括採用で、希望は聞かれますが、希望通りにならないこともあります。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「一次：書類選考、二次：小論文・グループ面接・個人面接」です。

小論文は、話題になったことのある医療ニュースを題材にしたテーマであることが多いです。個人面接では、ストレス耐性や家族のこと、希望の診療科などの質問がされます。

人材獲得が難しくなっている昨今ですので、採用の難易度はそこまで厳しいものではありません。

分院ではなく本院で働きたい人は？

注意点としては、本院と分院とで配属先の希望は聞かれますが、希望通りにはならないこともあります。

個人面接の際、分院でも働けるかどうかを聞かれます。分院でも頑張れるてきなことを言った人は、大抵分院への配属になっているようです。

勤務してから２年目以降に本院への異動希望を出せますが、各部署１〜２人程度で本院に異動できずに退職する人もいます。

そのため、たとえ不採用の可能性を高めるにしても、配属先の希望は明確に伝えておくべきでしょう。