【兵庫・神戸】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

兵庫県は他県と比べて規模の大きな民間の総合病院が少なく、地域医療の中核を公的病院が担っています。

しかし、県内にある33の公的病院のうち、大半が赤字状態で運営しているのはご存知でしょうか？

公的病院だとしても経営がうまくいかなければ、人員削減やボーナスカットの可能性は大いにあります。

そのため、兵庫県内で転職を考えている看護師は特に注意が必要なのです。大阪へ隣接するエリアに住んでいる方は大阪にある病院も含めて検討した方がよいほどです。

そこでこの記事では、これから転職を考えている看護師に向けて、あらかじめ情報を入手し、失敗しない転職活動を行う為にも、神戸市と姫路市を中心に兵庫県の人気病院をランキング付けして紹介します。

兵庫県の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

兵庫県内にある全350病院を「経営力・病床の稼働数・離職率・年収給料・サービス残業の有無・看護師の口コミ」などを元に総合的に分析しました。

病院規模が小さければ小さいほど離職率が高く給与水準も低いので、診療所や個人クリニックはランキング外としています。

１位：兵庫医科大学病院

 
多方面から阪神地区の医療基盤を支える要

同院は県内最多の病床数を誇り、「基幹病院、災害拠点病院、地域中核病院」として阪神地区を支えてている病院です。

2013年に救命救急センターや手術センターの機能を集約させた急性医療総合センターがオープンし、大規模災害時にも対応可能な救急医療体制が整いました。

IBDセンターや中皮腫センターなどの専門センターも多数構えており、幅広い症例と3次救急病院ならではの迅速な対応を身に付けることができます。

実践重視の教育と公平な評価でスムーズにキャリアアップできる

同院ではシミュレーション研修の際に人形ではなく実際に人で実技を行うので、臨床に即したレベルの高い教育を行うことに定評があります。

教育方式も独自の「コンピテンシー開発プログラム」を採用しており、個性と実績を重視した公平な評価に基づく育成を行っています。

PNS方式を採用していることもあって、チーム意識や対等な立場で意見を交わす風土があり、キャリアをどんどん高めていける病院です。

兵庫医科大学病院の基本情報

兵庫医科大学病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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２位：神戸大学医学部附属病院

 
2病院体制で関西の広域医療圏を支える

同院は「特定機能病院、地域災害拠点病院、難病指定医療機関、総合周産期母子医療センター」などの指定を受け、兵庫県内だけでなく関西医療圏を広く支えている病院です。

2014年に低侵襲棟を新設し、腫瘍センターや光学医療診療部などの運用が開始しました。

また、2017年には国際がん医療研究センターが開院し、2病院体制で新しいスタートを切りました。

自分を高めたい人をとことん応援してくれる

同院にはスキルラボが併設されており、実践的な研修に役立てられています。

演習モデルやe-ラーニング教材の貸し出しも行っているため、不安な技術は一人でじっくり練習することもできます。

また、e-ラーニングは産休・育休の期間中も利用でき、職場復帰前には専用のプログラムや復帰直前研修も用意されているため、どのような環境下においても自分を高め続けられる体制が整えられています。

神戸大学医学部附属病院の基本情報

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３位：姫路聖マリア病院

 
急性期・周産期医療に力を入れるキリスト教病院

同院は70年近い歴史を持つカトリック系の2次救急病院です。

ホスピス、メディカルフィットネス、医療型障害児入所施設および療養介護施設を併設しており、急性期から慢性期、終末期まで幅広い患者を受け入れています。

同院は産科でも有名で、助産師35名体制による助産専門外来を設置しています。

年間延べ2,000名の看護実習生・研修生を受け入れている実績があり、看護師としても助産師としても成長して行ける病院です。

シミュレーションセンターと自己学習でスキルを高められる

同院はメディカルシミュレーションセンターを併設しており、国内で先駆けて導入した高機能シミュレータによるスキルトレーニングや在宅介護、看取りのシミュレーションなど様々な臨床スキルを学ぶことができます。

また、ナーシングスキル日本版やe-ラーニングも導入しているため、実践と自宅学習を組み合わせて着実にステップアップできる環境が整っています。

姫路聖マリア病院の基本情報

兵庫医科大学病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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４位：製鉄記念広畑病院

 
姫路市南西部を支える急性期総合病院

夢前川駅から徒歩1分の場所にある同院は、「へき地医療拠点病院、生活保護指定病院、兵庫県指定がん診療連携拠点病院」などの指定を受ける姫路市南西部の基幹病院です。

3次救急医療体制を充実させるべく2013年に姫路救命救急センターを開設し、翌年にはヘリポートを建設して兵庫県ドクターヘリ準基地病院となっています。

2022年度に新病院を建設予定。病院の動向を随時チェックしよう

同院では兵庫県立姫路循環器病センターとの経営統合・再編を行い、2022年度中に姫路駅東側へ新病院を建設する予定です。

現在の病院がある場所にも何らかの形で後医療を確保するとしていますが、どのような形を取るかは未定となっています。

これから入職を検討している人は、勤務地が変わる可能性や移転に関する雑務などが生じることも念頭に入れておきましょう。

製鉄記念広畑病院の基本情報

製鉄記念広畑病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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５位：明石医療センター

 
より高度な急性期病院として2013年にリニューアルオープン

同院は陸軍病院として開設され、地域に根差して発展を続けてきた病院です。

2013年に新病院を建設し、150床近くを増床。消化器内視鏡センターが新しく開設され、ハイブリッド手術室を含む手術室も動きやすい高機能フロアとして生まれ変わりました。

2017年にはNICU・GCUの増改築を行い、地域周産期母子医療センターとして認定されています。

専門・認定看護師から直接学べる質の高い教育が魅力

同院では固定チームナーシング制とPNSを併用しており、相互にスキルを補完し支え合う看護体制を整えています。

また、救急看護認定看護師やがん化学療法看護認定看護師といったスペシャリストも多く在籍しており、実務のほかに教育のサポートを行っています。

教育の質もより実践に基づいたレベルの高いものとなっており、後続のスペシャリストを育てる環境が整っています。

明石医療センターの基本情報

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６位：関西ろうさい病院

 
「癒し」と「安らぎ」あふれる尼崎の高度急性期病院

同院はJR立花駅から車で7分程度の場所にある急性期総合病院です。

四季折々の花を楽しめるホスピタルパークや自然の光が降り注ぐホテルのようなエントランスを整備し、患者や訪れる人に癒しと安らぎを与える設計がなされています。

医療機能面では2004年の増改築工事以降、がんセンター棟の建設や手術支援ロボットの導入、ハイブリッド手術室の設置などが行われ、高度急性期に対応できる体制を更に強化しています。

自分でカスタマイズできる魅力的な院内研修

同院では「基礎看護技術の演習・がん看護・周手術期看護などの分野別の看護技術・中途採用復帰者のためのフォローアップ研修・シャントや造影剤などの院内認定ナースになるための研修」まで、多種多様なプログラムが用意されています。

看護師はその中から自分の達成段階やキャリアプランに応じた研修を自由に選択して受講することができるため、興味のある分野や苦手な分野に絞ってスキルを磨くことが可能です。

関西労災病院の基本情報

関西労災病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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７位：神鋼記念病院

 
業務効率化を推進する2次救急病院

同院は28の診療科を有する神戸市東部の中核病院であり、県内の民間病院として初めて「兵庫県指定がん診療連携拠点病院および地域医療支援病院」に認定されました。

同院では業務効率化に力を入れており、院内リニア搬送システムの導入やヘルパー2級以上の資格を持つ看護助手を全病棟に配置するなどの施策を行っています。

そのため、看護師は本来の業務に集中でき、より密度の高いケアを行うことができます。

休みの確保と時間外勤務の削減が人気の要因に

同院の救急車搬送件数は年間で4,000件超、1日当たりの外来患者数は1,000名程度と大学病院などに比べると落ち着いており、ワークライフバランスが取りやすい職場環境です。

月に8〜9日ある公休のうち5日は希望を聞いてもらうことができ、年に1回は10日程度の連休を取ることもできます。

院内研修も勤務時間内に行われるため自分の時間が確保しやすく、新卒者からも転職者からも人気の高い病院となっています。

神鋼記念病院の基本情報

神鋼記念病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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８位：兵庫県立粒子線医療センター

 
がん看護を集中して学びたいならこの病院

同院は陽子線治療と炭素イオン線治療の両方が行える世界初（国内唯一）の施設として、2001年に建てられたがん治療専門病院です。

世界トップクラスである8,000例以上のがん治療実績を誇り、他院では治療困難とされている「骨軟部肉腫や頭頸部悪性腫瘍」などの治療においても実績を上げています。

病床数を50床に絞り、高度かつ質の高いがん治療を重点的に行っています。

目の前の患者だけに専念してがん看護を深められる

同院ではチームナーシング制を採用しており、多職種によるチーム医療で患者の意思を尊重した看護を行っています。

患者の意思決定支援や治療後の電話相談なども行っており、点としてではなく線でつながった継続看護が実践できます。

完全予約制のため外来も混みあうことがなく、一人ひとりの患者としっかり向き合い、がん看護を深めていくことができる環境です。

兵庫県立粒子線医療センターの基本情報

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９位：神戸市立医療センター中央市民病院

 
神戸市における救急医療最後の砦

同院は神戸市の基幹病院として365日24時間体制の「断らない救急医療」を実践している病院です。

救急部門と各診療科等が密に連携し高度な救急医療を提供していることから、厚生労働省が発表する「全国救命救急センター評価」において4年連続1位を獲得しています。

2007年から神戸製鋼所・伊藤忠商事・日建設計による共同設立会社「神戸メディカルケアパートナーズ」によって運営がなされており、2037年まで資金提供などの支援が行われる予定です。

「先端・学び・キャリアアップ」のキーワードに魅力を感じる人に最適

同院ではロボット手術センターを開設したり経カテーテル大動脈弁治療を行ったりするなど、先端医療機器の導入と高度な医療の提供も積極的に行っています。

2018年度中にはハイブリッド手術室が増設される予定なので、より多くの症例を積み、急性期の経験を深めることができます。

更に学びを深めたい人には、国内外の看護系大学・研究機関などへの短期派遣・長期留学制度も用意されています。

神戸市立医療センター中央市民病院の基本情報

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知っておかないと危険な兵庫県の病院事情

兵庫県の財政状況は全国で最悪レベルなのはご存知ですか？

実は7700億円もの負債を抱えているんです。

県立13病院の内、7病院が赤字経営。さらに、予算と決算金額が10億円以上も異なる点や、費用の過少経常が30件もあったりと、自治体としてのマネジメントが機能していないことに問題点があります。

知らない人はいないであろう号泣会見した県議員や県職員の住宅・通勤手当の不正受給など、兵庫県ではお金に関する不正が多発しているんです。

また、神戸市立病院機構も市立病院全体で5億円近い純損失を経常しています。

赤字経営が深刻な公的病院

地域の中核病院ではあるものの深刻な赤字経営のため、転職すべきではない病院を周知のためにも紹介します。

兵庫県立尼崎総合医療センター（730床）

経常損益△608,000,000（H29）

全国でも数少ない小児救命救急センターを有し、ヘリポートやロボット手術室、5疾病・5事業に対応可能な医療体制を整えた高度急性期病院です。

2017年8月には、国内最年少である生後13日の女児に対する右肺動脈上行大動脈起始の根治手術に成功しています。

しかし同院は、2015年の統合の影響で巨額の赤字を計上しています。

地域医療機関との連携強化や高度先進医療の提供による診療単価アップで赤字は縮小しつつありますが、依然として厳しい状態にあるのは間違いありません。

加古川中央市民病院（600床）

経常利益629,337,809（H29）
当期純利益△676,281,944（H29）

加古川西市民病院と加古川東市民病院を統合して誕生した東播磨医療圏の基幹病院です。

こどもセンターやがん集学的治療センターなどの5つの診療センターを構え、急性期および高度急性期に対応しています。

2016年に開院したばかりですので院内は明るく清潔感があり、24時間365日対応の院内保育園や休憩用の職員専用ラウンジなども設けられています。

ただし、経営母体である加古川市民病院機構では2017年、収賄により逮捕者が出ています。

姫路赤十字病院（555床）

経常損失△88億（H29.赤十字社全体）

地域がん診療連携拠点病院、兵庫DMAT指定病院、総合周産期母子医療センターなどの指定を受け、100年以上にわたり地域の高度急性期医療を支えてきた病院です。

神戸市以西で唯一DPC特定病院に選定されており、2018年3月には最新治療機器を備えた新治療棟の稼働も始まりました。

しかし、赤十字社は組織全体で88億円の赤字を出していることから、赤十字病院の経営は厳しい状態が続いています。

まとめ：病院の将来性を見据えての病院選びがキーポイント！

兵庫県立病院事業と神戸市民病院機構は共に毎年赤字計上をしているため、兵庫県内で転職を検討している看護師は、将来働き続けることを見据えて特に注意が必要です。

また、隣接する大阪市には給与水準が高く経営状態も良好な病院が多くあるため、大阪への通勤も可能な範囲に住んでいるのであれば以下の記事も合わせて見ておくと良いでしょう。

【大阪府内】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

「自分がやりたい看護」「立地や通いやすさ」「住み慣れた土地で働けること」などは転職先を選ぶにあたってはとても重要ですが、長く腰を据えて働くには、病院の将来性が安定していることが不可欠です。

転職しても数年で病院の経営状態が危うくなれば、また転職するはめになります。

様々な視点から病院を分析し、長期的に考えても不安のない病院を選ぶようにしましょう。

兵庫県で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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