【JCHO大阪病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、整形外科と周産期に強みを持つJCHOグループの病院です。新病院が立て替えられてからまだ8年ほどしか経っていないので、施設内はとても綺麗です。また、梅田から数駅の好立地に位置しています。

若手に人気がありそうな病院ですが、実際に働くとなるとどうなのでしょうか。現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてください。

JCHO大阪病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：整形外科の専門的な経験を積める

元々、整形外科を中心とした小規模な病院として開設されたこともあって、整形外科の専門的な経験を積むことができます。

歴任する院長が整形外科に精通する人だったことも要因としてありますが、リウマチ・人工関節・スポーツ整形などの専門部門が設けられています。

他にも、医師や理学療法士、退院支援職員などの他職種と連携して業務を行うので、チーム医療についても学ぶことができるでしょう。

その２：助産師として豊富な経験を積める

同院では年間400人前後の分娩を行なっているため、助産師として豊富な経験を積むことができます。

母子医療センターには40人近い助産師と看護師が在籍していて、9人のアドバンス助産師が日々の助産ケアや若手の指導にあたっています。

病院としても小児医療の機能拡充に力を入れているので、遺伝相談外来や遺伝学的検査を最近スタートしました。

その３：働き続けられる子育て支援がある

同院には、出産により看護師としてのキャリアを失ってしまわないよう、働き続けられる子育て支援があります。具体的には以下の通り。

他にも、院内保育所と病児保育の施設があります。

こういった制度や施設は規模の大きい病院であれば割と整備していることが多いですが、実際に機能しているかどうかは問題です。同院は、病院の働きやすさを評価するNPO法人から「働きやすい病院」として認証を受けていることと、実情を調べた限りではきちんと機能しているようです。

JCHO大阪病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

実情１：年収・給与の実情

給与に関しては、同規模の病院と比べてやや低い水準です。理由としては、基本給と賞与が低いからです。（2021年度の賞与は3.45ヶ月分でしたが、少しアップしています。）

とは言え、各種手当は充実していますし、残業代もそれなりに申請できます。

残業申請する際にはまず主任の許可を貰い、用紙に理由を書いて師長に申請するプロセスです。残業代は申請できるが、全て申請できるわけではないといった不満の声が多かったです。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、中途者にもプリセプターが付き、研修や勉強会など学ぶ機会が多くあります。自己研鑽として扱われるものもあれば、医療安全など参加必須のものは残業として扱われます。

なお、部署によりますが、部署によって業務指導は皆無のようです。また、この病院でしか働いたことがない人が上席に多いので、独自ルールに凝り固まっているといった不満がありました。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、毎日2時間前後あるようです。そもそもの看護師数が少ないので、病棟看護師が薬剤詰めを行ったり、退院調整をしたりと業務が多岐にわたるとのこと。

離職率に関しては、データは公表していません。ただ、4〜6年目で退職する人が多いようです。附属学校から入職してくる人もそれなりにいるのですが、定着率が悪いので人員不足が顕著です。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。

ですが、希望休や有給が取れないことに不満を持つ人が多かったです。また、通勤に関して、最寄駅ではなく安上がりで済むルートで通勤するよう指示がされるとのことでした。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

経営状況に関しては、前期は10億円の黒字です。JCHOグループ全体としても長らく黒字の状態です。黒字と言えども、グループの規模に対しての利益は微々たるものですが、赤字でないだけマシです。

JCHOグループの基本給や賞与は、他の独立行政法人と比べて明確に低いので、人件費の節約が少なからず黒字に貢献しているかと思います。

JCHO大阪病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

求人内容は、夜勤ありの常勤を募集しています。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「一次：書類選考、二次：面接」のみです。採用活動が上手くいっていないためか、小論文や筆記試験などはありません。

看護師不足がもう少し解消しないと、日々の業務に追われる生活になるかと思います。同院の強みである整形外科や周産期以外に興味を持つ人にとっては、他の病院の方がより働きやすいかもしれません。とは言え、情報だけでも転職エージェントから聞いておくと良いでしょう。