外来中心で夜勤なし!眼科で働く看護師の仕事内容とお給料とは?

眼科の仕事内容と給料

眼科は、扱う疾患がとても多く、繊細な治療な必要であることから単独専門標榜科になります。

生命に直結する疾患は少ないものの、五感のうち視力を司る眼の障害は著しいQOLの低下を招くので欠かせない診療科でもあります。。

繊細で特殊な器官である眼を対象とする眼科ですが、看護師にとってこの診療科は働き続けるのに魅力的な科なのでしょうか?

この記事では、眼科への異動を考えている方や、スペシャリストになる為の専門領域を探している方に向けて、患者ニーズや仕事内容、お給料などを解説します。

みき

眼科を受診する患者さんって、子供から高齢者まで幅広いですよね。

めぐみ

それに、眼科は検査も治療もかなり特殊よ。高い専門性を身に付けて、眼科のエキスパートを目指せるわね。

ジョブス

眼科での診療は、視力の回復が大きな目標となります。視力の回復により患者さんのQOLが大きく向上できるので、眼科に従事する看護師はやりがいを感じられますね。

眼科は外来中心で夜勤がないので人気!

眼科は外来中心で夜勤がないのでママ看護師に人気の診療科になります。

外科的手術だとしても日帰りで帰れる治療が大半なので、大学病院でも眼科病棟は30〜40床程度です。

そのため、眼科のみの単科病棟の病院は少なく、大半は他の診療科との混合病棟になっています。

眼科のみだと残業は少なくても、混合病棟の場合は残業になることもあります。

入院設備のない眼科のクリニックでは夜勤はありませんし、大半のクリニックは残業も少ないので、仕事と家庭を両立しやすい診療科と言えます。

眼科の患者ニーズとは?

眼科は、加齢にともなう眼疾患やスマホ普及による眼精疲労など、患者ニーズが高いことが特徴です。

他にも、近眼・老眼の眼鏡やコンタクトの作成や、学校健診の二次健診、花粉症などのアレルギー疾患のように、身近な疾患が対象となります。

眼科領域の疾患は、生命に直結するような疾患はほとんどないものの、重症化し失明のような事態になると、ADLやQOLは著しく低下し、患者の今後の生活に大きく影響してしまいます。

みき

大規模な病院にももちろん眼科はありますが、気軽に受診できるクリニックも多いですよね。

めぐみ

クリニックは、気軽に受診できるから患者さんのニーズが高いわね。看護師にとっても、夜勤がほぼないから人気は高いわよ。

ジョブス

眼科は全国に2,414ヶ所、診療所は8,226ヶ所あって、他の診療科と比べても圧倒的に多いんですよ。

眼科で対応する疾患とは?

眼科では、眼に関わる疾患全般を対象としています。

どのような疾患があるのか、具体的に見てみましょう。

分類 疾患
眼科一般 緑内障、角膜疾患、アレルギー疾患(花粉症、アレルギー性結膜炎など)、眼精疲労、結膜炎、ドライアイなど
網膜・硝子体 裂孔原性網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑上膜など
斜視・弱視・小児 内斜視、外斜視、偽斜視、斜視弱視、不同視弱視、廃用性斜視、屈折異常(近視、遠視、乱視)、先天性鼻涙管閉塞など
水晶体 白内障、水晶体偏位、眼内レンズ偏位など

弱視や斜視といった小児に多い疾患から、緑内障や白内障のような成人・高齢者に多い疾患まで幅広い年齢層が対象になります。

花粉症や結膜炎のような軽症の疾患や、コンタクトレンズ処方などが多いですが、中には緑内障発作や外傷、網膜剥離など緊急性が高い疾患もあります。

重症になると失明の危険が生じるため、直ちに大学附属病院や総合病院といった大規模病院への受診・手術が必要になることもあります。

みき

命に関わる疾患は少ないけれど、視力が障害されるとQOLが低下してしまいますよね。

めぐみ

「見えない」ってとても怖いし不便よね。手術が無事に終了して、視力を取り戻した患者さんの喜ぶ姿は、こちらまで嬉しくなりやりがいを感じるわね。

眼科の仕事内容と役割とは?

眼科は繊細で特殊な器官であり、専門性の高い診療が展開されるため、勤務する看護師にも高いスキルが求められます。

主な仕事内容や役割について見ていきましょう。

1、診察の介助に関する仕事

主な仕事内容

  • 診察や検査・処置の介助、患者への説明
  • 患者の状態観察、症状の把握、訴えの傾聴
  • 診察に用いる器具・薬剤の管理

眼は複雑な構造を持った繊細な部位であり、診察や検査、処置の際には特殊な機器や細かな器具が使用されます。

視能訓練士が在籍する病院では、検査は主に視能訓練士が行い、看護師は視能訓練士の補助を行う形となります。

視能訓練士が在籍していない、または人数が不足している病院の場合は看護師が担当するので、スムーズで安全に診察が進むように、機器や器具の取り扱いの習得が必須です。

また、眼科では、生命に直結するような疾患は少ないのですが、視力障害により日常生活の不便さやQOLの低下を招きやすくなります。

患者の症状の把握はもちろんのこと、見えなくなる不安の訴えを十分に傾聴し不安を緩和するような関りが大切です。

2、手術に関する仕事

主な仕事内容

  • 手術のオリエンテーション、不安の訴えの傾聴
  • 手術前・中・後の観察・ケア
  • 手術中の介助、機器・器具の管理

手術が必要になる眼疾患でも、予後を左右し生命に関わるような事態は少ないのですが、手術の合併症や疾患の悪化により失明の危険が生じるのではないかという感覚器ならではの不安があります。

手術を受ける患者は大きな不安を抱いているので、それらの不安の訴えの傾聴や手術についての十分なオリエンテーションは非常に重要です。

眼科の手術は、1日に数件行われることが多く、大半の手術は所要時間が数十分と短いため、手術前の点眼介助や手術室への搬送など、手術の準備はかなり慌ただしくなります。

そのため、慌ただしさの中でも、必要なケアを正確に行いつつ患者のメンタル面への配慮が必要とされます。

また、手術室勤務の看護師が在籍していない病院では、手術中の介助も行わなければいけないため、手術介助のスキルを習得する必要もあります。

3、日常生活援助に関する仕事

主な仕事内容

  • 視力障害によりできない部分の介助・援助
  • 点眼・服薬方法の指導・介助
  • 家族・介護者への指導

眼科領域の疾患を持つ患者は、視力障害をきたしていることが多いです。

そのため、元来ADLが自立している患者でも、場所の誘導や物品の位置の説明、できない部分の介助など、眼科独特の援助が必要になります。

眼科領域以外の元々の疾患によりADL低下を来たしている患者には、もちろん日常生活援助が必要になりますが、他の診療科と比較すると体位交換や排泄の介助といった介護的な援助は少ない傾向にあります。

また、眼科での大切な治療の一つに点眼があります。

点眼は容器が小さい上に数種類の点眼を要することも多く、点眼方法も困難になりがちです。

視力障害に加えて高齢になるほど、点眼を自力で行うことがより困難になるため、適切で確実な点眼方法の指導や介助が必要になります。

視力障害がある場合の日常生活援助方法や、点眼・服薬方法などについて、家族や介護者への指導も大切です。

みき

視力障害がある患者さんの援助方法は、単にADLが低下している患者さんの援助とはちょっと違いますよね。

めぐみ

できないADLを介助するという単純な援助ではなくて、患者さんの立場を考えて見えないという不安を汲み取った援助が必要になるわね。

眼科のお給料と勤務先とは?

看護師の年収と給料

眼科に特別な手当があるわけではないので、他の診療科で働く看護師と大きな差はありません。

総合病院だとしても外来中心なので夜勤手当は少なくなります。

ただし、眼科は儲かる診療科なので、クリニックであれば他診療科のクリニックよりは看護師の給料も高い傾向にあります。

以下は、看護師の平均的な給与と年収になります。

  • 平均給与:333,900円
  • 平均賞与:799.900円
  • 平均年収:4,806,000円

また、勤務先は以下になります。

  • 大学附属病院の眼科
  • 総合病院の眼科
  • 眼科クリニック

クリニックの場合、他の診療科と併科していることはまずありません。(眼科は単独専門標榜科と言われます)

なお、病床規模と給料は比例するため、クリニックよりも大学附属病院の方が給料水準は高く設定されています。

看護師の年収・給料えっ私の年収低すぎ?看護師の平均年収と給料を年齢や役職別に徹底分析

みき

クリニックだと、ほとんどの患者さんは軽症だし重症度は低いから、その分精神的には少し楽ですね。

めぐみ

クリニックは、軽症の患者さんやコンタクトレンズ・眼鏡の処方の患者さんが多いわね。ただ、人気があるクリニックや手術件数が多いクリニックだと、かなり忙しくなるわよ。

ジョブス

中には、すぐに大規模病院に紹介しないといけないような重症化した患者さんが受診される場合もあるので、普段軽症ばかりだからといって気は抜けませんね。

眼科のメリットとデメリットとは?

眼の疾患全般を扱う眼科で働くには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

それぞれについて詳しく見てみましょう。

メリットと良い口コミ

3つのメリット

  • 夜勤や残業が少なく、仕事と家庭を両立しやすい
  • 体力的、精神的な負担が少ない
  • 眼科の専門性を身に付け、幅広い年齢層の看護が実践できる
現場の口コミ

入院設備がない眼科のクリニックに勤務しているので、夜勤はないですし、残業もほとんどありません。子育て真っ最中ですが、育児や家庭と仕事との両立がしやすいので助かっています。

現場の口コミ

急変や重症患者が少ないので、精神的に追い詰められることも少ないです。日常生活全般に介助が必要な患者さんは少ないので、体力的にも余裕があります。

大学附属病院のように眼科病棟や眼科の入院設備を要する病院の場合は、夜勤がありますが、入院設備を持たない眼科のクリニックでは、夜勤はありません。

眼科では、残業がなく定時に帰れる病院が多いため、仕事と育児・家庭とを両立しやすいのですが、人気があり手術件数が多いと、残業も増えてしまうため勤務先を選択する際には注意が必要です。

また、元々の眼科以外の疾患によりADL低下を来たしている患者もいるものの、眼科疾患においては自立していることがほとんどです。

視力障害のため、細かな部分まで日常生活援助を要する場面は多いですが、他の診療科と比較すると、体力的な辛さは少なく余裕を持って勤務できます。

さらに、眼科では生命に直結する疾患や重症患者が少ないので、緊迫感や重圧をあまり感じず精神的な負担が少ないというメリットがあります。

デメリットと悪い口コミ

3つのデメリット

  • 看護技術のスキルアップが図れない
  • 機械の扱いが難しい
  • 患者数・手術件数が多いため、慌ただしく忙しい
現場の口コミ

眼科については詳しくなりますが、急変もないですし状態が悪い患者さんもあまり居ないので、看護技術全般のスキルは磨けないです。注射の技術も落ちそうで、ちょっと不安です。

現場の口コミ

視能訓練士がいないので、検査も全て看護師が行っています。検査の種類も多くて専門の機械を扱うので、慣れるまで大変でした。

眼科では、注射や採血といった一般的な看護技術は行われますが、他の診療科と比較すると少なくなりますし、幅広く様々な技術を行う機会はなかなかありません。

眼科のエキスパートとして経験を積むことができる反面、重症患者の全身状態管理や急変対応などのスキルを磨くことがあまりないので、眼科で勤務した後さらに他の診療科への転職を考えている場合は、自身のスキルへの不安が生じやすいです。

また、眼科で行う検査の種類は多い上、手術も行うとなると、扱う機器や器具の種類は多岐にわたるので、それらの習得を困難と感じる看護師は多いでしょう。

みき

眼科領域は、入院しても在院日数が少なく手術が終わったかと思うとすぐに退院になるので、流れ作業のような業務になっちゃって、じっくりと患者さんに寄り添った看護ができないですよね。

めぐみ

眼科の入院期間は短いし、外来ともなると患者さんの人数も多く慌ただし雰囲気になるわよね。日々の業務に追われてしまいがちだけど、短い時間でもできる看護ケアを行うことが大切よ。

ジョブス

眼科の特性からも、時間をかけてじっくりとケアを行うということは、少なくなるでしょう。ですが、関わる時間が少ない中でも、視力障害のある患者さんに対して行えるケアを見つけて行いましょう。

まとめ:外来中心の眼科で、仕事と家庭を両立しながら、エキスパートを目指そう!

眼科は、眼の疾患全てを対象とする、専門的な診療科です。

一般的な看護技術や重症患者の全身状態管理といったスキルを習得する機会は少ないですが、経験を積んで眼科領域でのエキスパートとして働くことが可能です。

また、外来が中心で夜勤や残業がない病院だと、仕事と家庭の両立がしやすく長く働き続けることもできます。

入院設備を持つ多忙な病院では、夜勤も残業もある場合が多いので、希望する勤務先の条件をよく確認しておきましょう。