外来中心で夜勤なし!皮膚科で働く看護師の仕事内容とお給料とは?

皮膚科

近年では女性だけでなく、男性もスキンケアを意識する世代が多く、美容のために皮膚科を受診する方も増え、その需要は高まる一方です。

また、生活様式の変動や日本人特有の清潔志向の蔓延からか1960年代以降よりアトピー性皮膚炎の患者も増え続けています。

看護師の求人数は全体の3分の1程度ではありますが、前述のことからも、皮膚科の患者数に比例して看護師の需要も高まっているといえます。

それでは、皮膚科での仕事内容などについてみていきましょう。

美容皮膚科クリニックの増加と動向

看護師皮膚科02

女性の美容への意識が高まる一方で、若い男性にもスキンケアを取り入れる方が増えています。

そういった中で、シミやシワ、皮膚の老化を改善する治療などを行う美容に特化した美容皮膚科の需要も増えつつあります。

経済産業省の統計値によると、1990年代までは美容医療の診療科はさほど増加することがなかったようですが、2002年から急激に美容医療を専門とする医師、施設数が増加しています。

自由診療であることからも、個人開業医であれば高収入が得られることや、入院病床を持たないクリニック形態の施設が多いため育児中の女性医師が他の診療科より転職されるケースが多いなどの事由が挙げられています。

一般の皮膚科とは違い、疾患の治療ではなく肌の見た目を美しくすることを目的としているので美容整形と同様に保険診療ではなく自由診療 となっています。

美容皮膚科という名前だけでは敷居が高く感じる方もいますが、最近では一般診療の皮膚科に併設された美容皮膚科も都心部を中心に多数開業されています。

皮膚科で働く看護師の仕事内容・役割とは?扱う疾患にはどのようなものがあるの?

看護師皮膚科03

皮膚科のほとんどがクリニックや外来といった施設形態なので、業務内容も診療補助や処置が一般的なものになります。

入院病床がある場合はそれに加えて日常生活の介助などを行う場合もあります。それでは、どのような業務内容や役割があるのかみていきましょう。

診察補助と処置

メインの業務のほとんどが医師の診察補助と処置になります。必要があれば採血や点滴、検査なども行う場合があります。

  • 医師の診察補助
  • 採血、点滴(抗生剤投与など)
  • 湿疹、水虫、火傷、帯状疱疹などの処置(軟膏塗布、ガーゼ交換など)
  • イボなどへの液体窒素の処置
  • アレルギー検査(パッチテスト)

薬の使用方法や指導

処方される薬剤に関しては薬局業務の場合もありますが、軟膏などの塗布方法や医師の説明へ補足する場合など、診察後のフォローを行うのも役割の1つです。

また、帯状疱疹や水虫、疥癬など他者への感染力が強い疾患に関しては本人や家族へ生活での注意点などの指導も行います。

  • 薬剤の説明、軟膏などの塗布方法指導
  • 生活での注意点の指導
  • 自宅での処置の方法指導

電話対応などの雑務

病棟勤務でも電話対応や物品の発注など場所によって行う所もありますが、クリニックではスタッフの人数も限られているので電話対応やその他の雑務の負担も多くなります。

  • 医療器具の消毒・滅菌
  • 必要物品の発注、管理
  • 掃除や使用するタオルなどの洗濯
  • 電話対応

病院かクリニックかによって行う雑務に違いはありますが、基本的なルーチンワークはさほど変わりがありません。

病院であれば重症な方が多いので、その分点滴や採血の数も多く処置なども複雑になります。

また、感染症となる皮膚疾患を扱うことも多くなるため、上記の項目以外にも衛生管理には十分に配慮する必要があります。

皮膚科で働く看護師のメリットとデメリット

看護師01

皮膚疾患に特化した分野ですので、一般的な内科や外科分野に比べると身体的・精神的な負担は少ない傾向にあります。実際にはどのようなメリット・デメリットがあるのかみていきましょう。

皮膚科で働く看護師のメリット

命に関わる重症疾患が少ない
他の診療科目に比べて、命を左右するような重症疾患の患者を看ることがほとんどないので、身体的・精神的にも負担が少ないといえます。

病院であれば皮膚がんの患者と関わることもあるかと思いますが、外来、クリニックにおいてはほとんど関わる機会はありません。

夜勤や残業がほとんどない
外来やクリニックであれば日勤業務のみなので、夜勤をこなすこともありません。

また、診療時間も決まっており、緊急の急患が運ばれてきたり、急な入院受け入れがあるわけではないので、残業となることもほとんどないので仕事後の時間も有意義に過ごせますね。

難しい手技がないのでブランクがあっても働きやすい
他の診療科に比べると、処置や看護的な手技も複雑な作業を伴わないので 出産や育児でブランクのある方でも働きやすい分野です。

外用薬の塗布やガーゼ交換などの処置が多く、点滴や注射などを扱う機会も少ないようです。

看護技術の手技も複雑なものが少ないのと、夜勤や残業もないことが多いため育児中の方やブランクのある方でも安心して働ける分野といえます。

また、急患や重症患者を扱うこともないため、精神的・身体的負担もないのでストレスも少なく未経験の方でも働ける環境です。

皮膚科で働く看護師のデメリット

皮膚疾患に感染するリスクがある
水虫、帯状疱疹、疥癬などの他者へ感染する皮膚疾患の患者も訪れるため、診断前に患者に接触する場合は慎重に対応しなければなりません。

自分自身が感染するリスクがあるので、患者へ接触する、外用薬を塗布するなどの際には衛生管理や感染管理など十分に注意が必要です。

看護師としてのスキルアップができない
看護技術的な処置はほとんどなく、皮膚の観察や外用薬の塗布などが主な業務になります。

そのため、病棟でバリバリ働いてきた経験のある方や、看護師としてスキルアップしたいと考えている方にはそれまでの経験が活かせず物足りなさを感じてしまうかもしれません。

看護業務以外の雑務が多い
クリニックであれば、スタッフの人数も限られているので医療行為以外の電話対応や物品の発注、掃除や洗濯、医療器具の滅菌、消毒などの雑務が多くなります。

看護師としての使命感が強く、それらの業務に負担やストレスを感じる方にはクリニック業務は向いていないといえます。

自分自身の肌が弱い方ですと、何かしらの皮膚疾患への感染リスクも高まるので衛生管理や感染管理をしっかり意識して仕事が行えなければなりません。

また、医療行為以外の雑務や、処置・診療補助などの単調な業務内容が多いので、ゆったり働きたい方や手技に自信のない方に向いていている分野といえます。

皮膚科で働く看護師の給料とキャリアパス

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皮膚科の分野では日勤のみの業務が多いため、一般的に夜勤をこなす病棟勤務者よりは給与もその分低くなります。

2017年の皮膚科求人全体からみると、平均して月収19~25万円が相場です。

各病院・クリニックの経営母体によっては手当の金額や賞与も大きく違いがありますが、残業がほとんどないことを考えると一般の診療科目よりは比較的低めになるといえます。

一方、美容皮膚科であれば、自由診療で保険適用外の医療を提供しているので月収も幾分高い設定になります。

年収でいえば一般の皮膚科よりは50万円程度高くなる傾向にあります。また、営業ノルマ次第で給与がアップする場合もあります。

キャリアアップのための資格としては、 皮膚・排泄ケア認定看護師 があります。

資格取得には看護師としての実務経験が5年以上、その内、入院施設のある病院の専門領域で3年以上の実務経験が必要となります。

さらに専門の学校へ通学、審査に合格することで取得できます。認定看護師を優遇している病院に就職すれば年収アップも可能です。病棟での皮膚疾患ケアを学びたい方には取得するメリットは大きいといえます。

皮膚科で働く看護師の口コミ

「クリニック勤務だと夜勤や残業がほとんどないので、健康的に働くことができています」

「重症患者もいなく、回復も目に見えてわかる分野なので患者さんの笑顔を見れることが嬉しいです」

「季節によって流行する皮膚疾患があると患者数が増えてとても忙しくなるので大変」

「難しい医療行為がほとんどなく単調な作業が多いのでやりがいを感じにくいです」

「ダニなどの感染症には1度は感染したことがあるので、そういった被害を受けるリスクがネックです」

身体的・精神的な負担が少なく、夜勤や残業のある他の分野に比べると健康的に働ける環境といえます。

一方で、皮膚科特有の感染症に罹患してしまったり、流行疾患への対応に追われるなど一時的に大変な思いをされている方もいらっしゃるようです。

皮膚科(病院・クリニック)の選び方と注意点

病院クリニック01

入院病床のある皮膚科の求人はクリニックに比べると少なく、皮膚科求人も全体の求人数の3分の1となっています。

また、病院とクリニックのそれぞれで待遇や特徴にも違いがありますが、就職先を選ぶ際にはどのような点を重視すればよいのかポイントをみていきましょう。

一般的な皮膚科、または美容皮膚科

一般の皮膚科であれば、さまざまな皮膚疾患の患者が訪れるため診察も季節によっては忙しくなる時期があるようです。

また、残業もほとんどない分野ですので、給与面では平均して月収も低めとなります。

業務内容も複雑なものはなく、ゆったりと働けるので精神的・身体的にも負担が少なく働けます。

また、 美容皮膚科では、疾患を持つ患者でなく美容を目的としたお客様が訪れる場所なので、接客対応も必要となります。

行う施術もさまざまな機械を扱うことになるので、看護師としてのスキルよりは美容機器を扱うスキルが身に付きます。

場所によっては、顧客を増やし、より多くの施術を行ってもらうためのノルマが課せられたりするようなので、就職先として選択する場合にはその点に注意するとよいでしょう。

クリニックか病院か

皮膚科の分野では総合病院の外来はあっても、入院病棟もあるというところは少ないようです。

入院を必要とする患者が少ないため、病棟を閉鎖する場所も少なくありません。

そのため、大きい病院の皮膚科で働きたいと考えている場合には、まずその病院に皮膚科の診療科があるのか、入職して部署希望はできるのかを知っておかなくてはなりません。

皮膚科に限定して働きたいのであれば、認定看護師などの資格があるほうが部署希望も優遇されます。

一方、クリニックでは日勤のみでの勤務となるので、身体的な負担も少なく育児中の方やプライベートの時間を大切にしたい方には最適な環境です。

業務内容も診療補助や処置など、複雑な作業もないのでブランクがあり、手技に自信のない方でも働きやすいといえます。

給与や福利厚生などの待遇面はどうか

給与面では全体的にみると一般平均より低めの傾向にありますが、病院への勤務であれば福利厚生や手当も充実しているので幾分の給与アップが見込めます。

求人情報を見る際には基本給に加えて、その他の手当や賞与、福利厚生はどの程度充実しているかもしっかりとチェックするとよいでしょう。

皮膚科の求人を探すなら看護師専門の転職サイトを活用しよう

病院での求人は少なく、クリニックや外来での募集が多い皮膚科分野ですが、就職活動するにも求人情報を見る際に重視したい内容を1件ずつチェックしていくのはなかなか大変ですよね。

できれば、人間関係や職場の雰囲気、残業は本当にないのかなど気になる内部事情も知りたいところです。

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【まとめ】他の分野でも活躍できるスキル

皮膚疾患は私たちの生活の非常に身近なもので、ほとんどの方が一度はお世話になっている分野だと思います。

業務内容は病院に比べるとゆったりとしたイメージですが、皮膚科の分野で働くにもさまざまな知識は必要ですし、患者への指導や説明にもスキルを要します。

それらの知識や技術は他の診療分野でも役に立ちますし、家庭においても活用できるので、働くメリットも大きいのではないでしょうか。

求人先は外来やクリニックがほとんどなので、日勤業務を希望される方には最適な環境といえます。
複雑な医療行為を行うこともなく、ブランクのある方や未経験の方でも働きやすい場所なので、求人条件を良く調べたうえで自分に合った職場を選びましょう。