病気の予防と健康管理!看護師から保健師になるには?全知識まとめ

保健師という職業があるのをご存じですか?実は今、数ある資格の中で保健師の数は年々増加しています。

日本看護学会の統計資料によると平成17年には4万6000人程だった保健師の数は平成27年度には5万9000人と、 10年間で1万人以上増えている 事が分かります。

保健師というと身近な所では保健室の先生や市役所などで働いている保健師さんがいますが、保健師は様々な所で活躍ができるお仕事です。

ここでは保健師の資格の取得方法や、活躍の場を知っていただければと思います。

保健師になるためには

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保健師になる場合、まずは看護師の資格を取得しなければなりません。看護の専門学校に行き、一度看護師の資格を取得してから、一年大学で学び保健師の資格を取る必要があります。

しかし最近の四年生大学では看護師の国家資格の受験の際に、保健師の資格を一緒に受験し、どちらも合格した時に保健師の資格が取得できます。

しかし看護の大学はここ10年程で急速に増えてきたもので、昔は大学はなかったため、今の40代以上の看護師さんは、看護師と保健師の資格を同時に取る方法はありませんでした。保健師になるために1年保健師学校に通って資格を取得されています。

保健師の合格率は?

厚生労働省の発表によると、 平成28年に行われた保健師国家資格の合格率は89.8% でした。 看護師資格の合格率は毎年90%前後ですので、特別保健師の資格を取得するのが難しいという訳ではないということになります。

保健師の職場ごとの仕事内容

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保健師は様々な場所で活躍しています。保健師を大きく分けると下の4つに分類されます。

行政保健師

都道府県にある保健所や市町村にある保健センターで働く保健師のことを指します。ほとんどの保健師さんは行政保健師として働いています。行政の元で働くため身分は公務員となります。

保健所も保健センターも仕事の内容は被っている事が多く、出産された方の家庭訪問や、子供の健診、障害者の支援や高齢者の健康診断があります。

都道府県で設置されているのが保健所で、市町村によって設立されているのが保健センターです。保健センターの方が比較的地域と密着型であり、個人により近く関わる事が出来ます。

病院保健師

大きな病院などでは、併設された健診センターや健康管理室で勤務する病院保健師さんがいます。
健診センターに来られた方の健診結果を元に、病気の予防の観点から生活指導を行う仕事が主な仕事です。

病院によっては訪問看護をしている場合もあり、看護師とは違う視点で健康指導をする場合もあります。

人手が足りない場合は保健師であっても、看護師の資格もあるため、実際に採血や血圧測定、心電図を撮る医療行為も行う事があります。

産業保健師

産業保健師とは民間の企業で働く保健師の事を指します。企業で働いているスタッフやその家族の健康管理が主な仕事で、健康診断の案内をしたり、健康診断の結果を伝え、スタッフの健康をサポートします。

平成27年度から50名を超える従業員がいる企業に対してメンタルヘルス対策としてストレスチェックを実施することが義務化されたため、ストレスチェックの業務も増えました。

学校保健師

学校保健師とは学校にいる保健師さんの事です。通っている学生の健康管理や精神的ケア、勤務されている先生の健康管理をしています。

保健師が人気の理由

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医療行為が少なく、身体的負担が少ない
病院で働く看護師さんは毎日病気の患者さんの採血や食事介助、体位交換、排泄の世話など様々な業務をする必要があり、仕事中はほどんど座る事も出来ず忙しい毎日を過ごしています。

それに比べ保健師さんとして働く場合は対象者さんは健康な方が多く、病気の予防を目的としているため医療行為が圧倒的に少なく、指導したりお話しを聞いたりという事が多くなるため、身体的負担が減ると眼が得られます。

ワークライフバランスが安定する
保健師さんとして働く場合、就職先は行政や企業、学校になるため、比較的土日が休みである事が多く、定時で帰れる事が多くなります。夜勤はなく、急な残業も考えられにくく、プライベートと仕事のオンオフが切り替えられやすく、ワークライフバランスが安定するため、働きやすい環境になります。

休み希望が出しやすい
保健師さんの中には子供がいる方もいらっしゃり、子供の急な病気や、家庭訪問などの行事のため休みを取らないといけない場合があります。

保健師の仕事は今すぐしないといけないという仕事が多くなく、勤務の変更が比較的容易に出来るためお母さんには人気です。

保健師の人気は身体的ストレスが少なく、さまざまなライフイベントに対して柔軟に対応しやすい環境であることが背景にあると考えられます。

保健師の求人情報

保健師は人気が高く、離職率も低い事から、求人が見つかりにくい場合があります。保健師の求人サイトに登録したり、こまめに募集状況の情報収集をするなど、常に色々なところにアンテナを張っておくことが大切です。

保健師になるには保健師の国家資格を取る必要があるため、少し努力は必要です。保健師の求人を探すのも容易ではないかもしれません。

しかし結婚や妊娠、子育てと長い人生の中で仕事を続けて行くには保健師という職業は人気がありますので、1度じっくり考えてみてください。