【茨城・水戸】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

約180の病院がある茨城県は、他の地方都市と同様に都市部とそれ以外の地域との医療格差があり、規模の大きい病院や大学病院などの多くは水戸市・土浦市・つくば市に集中しています。

茨城県内で転職を考えている皆さんは、今、どのような基準で病院を探そうとしていますか？

病床数、待遇、重点医療など、様々な視点があるでしょう。しかし、１病院ずつ調べても時間がかかるしハッキリとした違いも分からず、総合的な評価が下せずにいるのではないでしょうか。

そこで今回は、水戸市、つくば市の病院を中心に、転職者に人気の病院をランキング形式で紹介します。

ぜひ、今後の転職活動の参考にしてください。

茨城（水戸市・つくば市）の看護師が転職したい人気病院ランキング８院

茨城県内にある全178病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：筑波大学附属病院

 
研究学園都市つくばを象徴する、県内唯一の国立大学病院

茨城県でただ一つの国立大学病院かつ特定機能病院である同院は、県内で最も多くの病床数があり、高度かつ専門性の高い医療を提供しています。

全国に先駆けてチーム医療を実践してきた病院でもあるため、筑波大学と連携したレベルの高い人材教育と、職種関係なく協働し高め合う伝統が根付いている点が特徴です。

民間の資金や経営・技術能力を活用する「PFI事業」による再開発整備計画を進行中で、屋上ヘリポートの設置やICUの増床を行い、茨城県をリードする中核病院として更に進化を続けています。

ハード・ソフトの両面から支援を行い「つくばナース」を育成

同院の魅力は、何と言っても教育の質の高さとサポート体制の豊富さにあります。

設備面では高度医療技術シミュレーションラボによって救急蘇生や輸液管理などの臨床実践能力を高めることができるほか、250万冊以上の蔵書を備えた図書館が利用できます。

また、教育サポートの面においても、研究指導者が看護研究を支援してくれたり、複数の教育担当者が個人に合わせたオーダーメイドの指導を行ってくれたりと、非常に手厚い待遇を受けることができます。

筑波大学附属病院の基本情報

マイナビ看護師で内部情報を確認する

２位：日立総合病院

 
茨城県北部を支える高度急性期病院

株式会社日立製作所の企業立病院として産声を上げた同院は、がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院承認などの指定を受ける茨城県北部地区の中核病院です。

急性期疾患治療、がん専門治療、救命救急医療などの高度専門医療の提供を使命としており、１日約1,000名の外来患者を受け入れています。

2012年から進めていた本館工事が2016年７月末にようやく完成。県北地域初のハイブリッド手術室やヘリポートを設置し、より高度な急性期医療体制が整いました。

充実の子育て支援や福利厚生の下で安心して働ける

同院は子育て支援が充実しており、2010年に「ベストマザー賞 企業部門賞」を受賞している実績があります。

民間病院では珍しく、出産休暇は産前・産後共に８週間取得でき、育児休暇も最長３年間認められています。

また、自己啓発やリフレッシュ、医療など様々なジャンルから自由に選択してサービスを利用できる福利厚生制度「カフェテリアプラン」や、災害・病気罹患時に支給される各種見舞金制度などの福利厚生も整っており、生活不安やライフイベントとの両立に悩むことなく働ける病院です。

日立総合病院の基本情報

日立総合病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

３位：筑波記念病院

 
地域と共に発展を続ける、公的使命を帯びた民間病院

「誠意を以って最善をつくす」を基本理念とする同院は、循環器内科および脳外科を中核とした急性期病院として始まりました。

以降、時代の流れや地域のニーズに応じて一般病床・療養病床を増床、健診センターや救急センターを新設するなどの発展を続け、今では地域に欠かせない病院となっています。

急性期医療に力を入れる一方で、回復期リハビリテーション病棟を備えて高齢患者を幅広く受け入れており、2012年には茨城県の民間病院として初めて地域医療支援病院の認定を受けています。

中途・ブランクありでもしっかりサポート

同院には青森から沖縄まで幅広い地域から入職者が集まっており、中途入職者も多いため、専用の研修制度が整っています。

経験が浅かったり、ブランクがある人にも丁寧な教育を行い、月に１〜２回コンスタントに研修会が行われているため、着実にステップアップしていける環境です。

4週9休以上、年間休日数121日と休みも多く設定されており、身体に負担をかけることなく働き続けることができます。

女性寮では毎朝無料で朝食を摂ることができるのも嬉しいポイントです。

筑波記念病院の基本情報

筑波記念病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

４位：水戸赤十字病院

 
急性期〜終末期までを包括的にカバー。90年以上の歴史を持つ赤十字病院

1923年に開院、水戸地区の急性期医療を担う中核病院として、地域医療に長年貢献してきた病院です。

2013年9月にロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術手術を開始。その後、腎臓がんや胃がん切除術へと領域を広げ、安全性のより高い高度先進医療の提供を行っています。

2015年4月には緩和ケア病棟を新設し、急性期医療だけでなく終末期まで一貫したケアを行える体制が整いました。

院内外・国内外で広く活躍できるワールドワイドな看護師に！

外来や病棟の看護師として、オペ室ナースとして、災害救護チームの一員として……。赤十字病院では、他の病院では経験しきれない多彩な経験を積むことができます。

全体的に「赤十字病院で働きたい！」という強い意志を持って入職して来る人が多いため、専門職業人としての高い意識やスキルを備えた看護師が多く、リーダーシップや主体性を発揮して看護に取り組める環境です。

病院側のサポート体制もしっかりしており、大学・大学院への進学支援や資格取得支援制度も整っていますので、自分の極めたい道がある人は積極的にチャレンジすると良いでしょう。

水戸赤十字病院の基本情報

マイナビ看護師で内部情報を確認する

５位：牛久愛和総合病院

 
幅広い患者・疾患に対応し、地域包括ケアの中心として発展

同院は、「救急医療」「予防医療」「高齢者医療」を軸とし地域を支えている茨城県南部の中核病院です。

健康増進施設や訪問看護ステーションを併設しており、予防から急性期、在宅医療までを包括的にカバーする体制を整備しています。

小児心理外来、アンチエイジング外来、脊椎外来などの特殊外来も多数開設しており、小児から高齢者までを広く受け入れる、地域に寄り添った病院として進化を続けています。

現在離職中の看護師でも安心。個人に合わせた教育や夜勤導入を行ってくれる

同院では、中途採用者一人ひとりの経験やブランク期間などを考慮して、個人のペースに合わせた研修を行ってくれます。

６ヶ月での自立を目安に記録・採血・注射等の研修を行い、夜勤も面談の上、本人の技術や家庭の事情を考慮して開始のタイミングを調整してくれます。

ママさんナースも多数在籍しており、育児を理由とする離職期間を経て入職している人も多くいるため、現在離職中の人でも安心して転職することができます。

牛久愛和総合病院の基本情報

牛久愛和総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

６位：水戸医療センター

 
救急・がん・循環器を重点医療に掲げる3次救急病院

同院は、茨城県庁から車で約10分ほどの場所にある独立行政法人（国立病院機構）の運営病院です。

「救急医療」「がん医療」「循環器医療」を三本柱とし、３次救急に対応。茨城県のドクターヘリの基地病院でもあります。

地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、茨城県基幹災害拠点病院などの指定を受け地域に広く貢献しており、初期臨床研修の教育基幹病院として、質の高い医療人の育成にも力を注いでいます。

スケールメリットを利用して長く賢く働ける

同院を運営する国立病院機構は日本最大の医療グループであり、看護師一人ひとりが「めざす看護」を実現するための幅広いフィールドとバックアップ力を備えています。

例えば、治験コーディネーターや退院調整看護師等になるための専門研修の機会を提供してくれたり、グループ病院に転勤して他領域の経験が積める制度が用意されていたりなど。

出産・育児・介護にかかわる休暇・休業はグループ全体として規定されており、傷病手当金や高額医療費の補助などの共済組合による福利厚生も整っています。

水戸医療センターの基本情報

水戸医療センターの求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

レバウェル看護で内部情報を確認する

７位：筑波メディカルセンター病院

 
救急医療・がん医療に重点を置く、県内初の地域医療支援病院

同院は、県南・県西地域の救急患者に対応することを目的に、茨城県医師会、周辺郡市医師会、茨城県、筑波大学附属病院、筑波大学の協力によって建てられたつくば市唯一の３次救急指定病院です。

急性期に特化した役割を担い、救急医療とがん医療の2点に力を入れて地域医療を支えています。

県内で初めて地域医療支援病院の承認を受けた病院でもあり、かかりつけ医と連携しながら地域完結型医療へ貢献しています。

身体・精神両面の健康を病院がサポート

同院では看護師の働きやすい環境整備に力を入れており、2014年1月に夜勤・交代制の勤務時間を変更しました。

夜勤時間を短くし、更に看護部の増員を行ったことで全体の負担を減らし、私生活とのバランスが取れた職場づくりを実現しています。

併設されている健康増進センターを利用できたり、メンタルサポートとして専任の心理相談員を配置したりするなどの配慮もされており、心身共に健康を保ちながら働くことのできる職場です。

筑波メディカルセンター病院の基本情報

筑波メディカルセンター病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

８位：茨城県立中央病院

 
ほぼ全ての診療科に対応可能な県唯一の県立総合病院

同院は県立病院の中では唯一の総合病院であり、中でも特に「がん診療」「救急医療」「災害医療」の3つに重点を置いています。

救急車・ドクターヘリを合わせた救急搬送件数は年間5,000件超。また、一時休止していた産科の診療を2015年に再開し、2017年度は125件のお産を取り上げています。

ほぼ全ての診療科に対応し、地域災害拠点病院、へき地医療拠点病院、難病医療拠点病院などの拠点病院としての指定も受けている同院は、まさに県を代表する医療機関であると言えます。

エキスパートナースが多数在籍。６つの専門分野を極めることができる

同院には２分野の専門看護師と15分野の認定看護師、そして診療特定看護師が所属しており、専門性を高めたエキスパートが非常に多い環境です。

そのエキスパートたちが一部講師を務め、「褥瘡対策」「ストーマケア」「がん看護（緩和ケア）」「がん看護（化学療法・周手術期）」「退院指導」「生活習慣病指導」の６分野において研修会を開催しているため、より高度な実践力を身に付けることができます。

認定看護師の資格取得に関する研修費および研修期間中の給与・賞与は全額保障されるため、これから資格を取りたいと考えている人にはおすすめです。

茨城県立中央病院の基本情報

マイナビ看護師で内部情報を確認する

JA茨城県厚生連６病院への転職は危険？

JA茨城厚生連は、土浦協同病院の新築移転費用の目測を100億円以上誤ったことなどから経営難に陥っています。

この経営難から県内６病院の大幅なボーナスカットを提示したことにより、６病院800人がストライキを行ったり、水戸共同病院の病院整備計画を白紙に戻したりしているのです。

赤字額は改善傾向にありますが、JA茨城県厚生連への転職を考えていた看護師は、もう少し様子を見た方が無難と言えるでしょう。

まとめ：茨城県内の公立病院は現状避けたほうが無難

転職したいと思えるような病院は見つかりましたでしょうか。

記事の中でも述べた通り、茨城県の県立病院は赤字状態が続いています。

また、つくば市立病院も経営悪化で閉院してしまうなど、「公立病院＝公務員で安定」という神話は通用しなくなっているのが現状です。

ですから茨城県で転職先を探す場合は、極力民間の病院や大学病院、一度経営改善の手が入り、経営が別団体に移管されている病院などを選ぶのが良いでしょう。

しかし、それらの病院でも経営が悪化してしまう可能性はあります。常にニュースや口コミをチェックし、最新の情報を入手するように心がけておきましょう。

茨城（水戸市・つくば市）で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

マイナビ看護師で人気病院の求人を探す