【石川・金沢】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

2018年4月時点でおよそ115万人が暮らす石川県。そのうち4割が住む金沢市は、北陸新幹線開通の影響もあり観光・商業共に好調で、北陸の経済の中心地として賑わっています。

そのため医療施設も金沢に多く集まっており、厚生労働省の「平成29年医療施設調査」によれば県内の病院のうち8割が金沢市周辺の石川中央・南加賀地域へ集中しているとのことです。

そこで今回は規模の大きい病院が多く転職需要も高い金沢市周辺の病院を紹介。私立大学病院や黒字経営の公的病院など、看護師が転職したい人気病院をランキング付けしました。

これから石川県内で転職を考えている看護師の方は是非参考にしてください。

石川・金沢の看護師が転職したい人気病院ランキング６院

石川県内にある全９５病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：金沢医科大学病院

 
電子化による効率・安全化を図る北陸地方初の特定機能病院

1974年に開院した金沢医科大学病院は、北陸地方で初めて特定機能病院の指定を受けた地域の基幹病院です。

現在は40もの診療科をようし、国内でも最大級のメディカルセンターとして質と難度の高い医療を提供しています。

2003年から2017年にかけて病棟をリニューアルし、高速ヘリカルCT装置などの先進機器を導入。開院当初から一人の患者の全病歴を1ファイルに収納し中央管理するシステムを採用しており、全部門電子カルテシステムを導入していることはもちろん、救急医療センターでは医用画像情報をLAN化し、夜間でもMRI・CT・CRなどの画像を電子カルテ端末から常時参照できるシステムを整備しています。

診療科が豊富なため自身のキャリアプランに合わせてステップアップが可能

病院内は中央棟と1〜3号棟に分かれ、900名以上の看護師が診療科・センター・外来などに分かれて勤務しています。

最も新しくできた新館には頭頸部外科病棟や血液・リウマチ膠原病科など専門性の高い部門から睡眠医学センターなど珍しい部門まであり、大学病院ならではの幅広い経験を積むことができます。

大卒初任給は272,400円（主要手当含）とやや高め。交代制看護業務手当、特殊勤務手当、超過勤務手当、死後処置手当などの各種手当も規定に基づき支給されます。

金沢医科大学病院の基本情報

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２位：浅ノ川総合病院

 
専門医療とがん診療にも力を入れる総合病院

救急医療、がん医療、地域連携を3本柱として地域医療に貢献する浅ノ川総合病院は、一般的な診療科目のほかに結石破砕治療センター、人工呼吸センター、超音波センター、てんかんセンターなどの特殊な治療センターをようし、専門性の高い医療の提供にも努めています。

2011年には石川県地域がん診療連携推進病院にも指定され、手術・化学療法・放射線治療、緩和ケア、がん相談支援などを行い地域のがん診療に貢献しています。

この病院ならではの珍しい手術設備あり

同院の定位放射線外科センターでは日本の病院で初めて導入した強度変調型定位放射線治療装置「ノバリス」や1997年に北信越で最初に導入したガンマナイフを使用した国内でも珍しい治療を行っており、他院にはない定位放射線手術の経験が積めます。

中途入職者向けの研修や院内の各委員会が主催するフィジカルアセスメント研修、糖尿病ケア研修なども活発に開催されており、自身の深めたい分野の看護を追求できる環境が整っています。

浅ノ川総合病院の基本情報

浅ノ川総合病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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３位：金沢大学附属病院

 
リニューアル工事が完成し機能性を更に高めた病院

金沢県内のみならず北陸の基幹病院としての責務を担う金沢大学附属病院は、重度疾患に対する高度な医療提供と優れた医療人の育成に力を入れる超急性期の総合病院です。

院内は2016年7月にリニューアル工事を終えたばかりで、病棟・中央診療棟・外来診療棟が三位一体となった、より機能性をアップした病院へと生まれ変わりました。

患者本位の看護を具体的に実践。国家公務員としての待遇で働ける

金沢大学附属病院看護部では、質の高い患者を大切にした看護、生涯学習、ホスピタリティの探求を理念としています。

その体現として身体抑制のゼロ化や褥瘡発生を有意水準以下に減らすなどの実績を積み、患者に寄り添い苦痛を緩和する看護を実現しています。

採用された場合は金沢大学職員となるため、給与は国家公務員の基準に準じて定められます。年次有給休暇は40日まで繰り越しでき、1年間で最高60日付与。

交通費は交通機関利用で最大55,000円、自動車等利用で最大31,600円支給など福利厚生は手厚い方であると言えます。

金沢大学病院の基本情報

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４位：恵寿総合病院

 
医療過疎地の能登を技術とITネットワークで支える病院

恵寿総合病院は1934年に開院以来、病院が少ない能登地域の医療を支える存在として発展を続けてきました。

2013年に本館を新築し自然光を多く取り入れた明るい院内は、外来から検査、会計に至るまでITシステムによる効率化・合理化を導入した近代的な造りになっています。

また、国内でもいち早くITによる医療連携に力を入れてきた病院でもあり、情報網を利用して問い合わせに専門職員が応答するコールセンターを開設しています。

他にも、他の医療機関との間で電子カルテ閲覧や画像転送を行える連携通信網を整備するなど、先駆的な試みで地域医療を牽引してきました。

いい仕事をしよう！いい人生しよう！

恵寿総合病院では「いい仕事をしよう！いい人生しよう！」の合言葉のもと、一人ひとりが生き生きと働ける職場づくりに力を入れています。

例えば、勤務年数ごとに5〜7日のまとまった休暇が取れる「フリープラン休暇」や、後で常時フルタイム正職員に変更もできる短時間正職員制度の導入など。

2交替か3交替を選んで働くこともでき、ワークライフバランスを重視した多様な働き方が選べる病院です。

恵寿総合病院の基本情報

恵寿総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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５位：石川県立中央病院

 
1月に新築移転したばかりの高度急性期病院

心筋梗塞や脳卒中などの重篤な患者に対応する救急医療の提供、リスクの高い周産期医療、がん医療など、時代の求めに応じた高度な医療を展開してきた石川県立中央病院。

2018年に新病院へと移転したばかりで院内は新しく、ハイブリッド手術室の新設や高度集中治療センターの増床、MRIなど最新の高度医療機器の整備を行ったことで更に強固な高度専門病院となりました。

更に働きやすい仕組みづくりのため2交代制を試験導入中

北陸地方を中心に入職者が集まる同院看護部は、19の病棟と手術部・外来・救急外来・透析部門に分かれて看護師が配置されています。

現在一般病棟では2交替制が試験的に導入されており、職員が働きやすい勤務形態を模索中です。

産前・産後にはそれぞれ8週間以内の休暇を取得でき、産後休暇終了後には子供が3歳になるまで育児休暇を取ることも可能です。職場復帰後も深夜・時間外勤務の制限や入園等祝金などの支援があります。

石川県立中央病院の基本情報

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６位：金沢城北病院

 
無差別平等の理念を掲げ、住民のために歩んできた病院

一般急性期・回復期リハ病棟・医療療養病棟・医療療養病棟・地域包括ケア病棟をもつ城北病院は、戦後間もない頃「医療にめぐまれない人々に安くて親切な医療を」との思いから建てられた病院です。

2020年までに建て替えを行い、緩和ケア病棟の新設や救急病棟の増床を計画しています。大規模災害時でも検査や治療が継続できる構造の病院へと生まれ変わる予定です。

最期まで患者に寄り添う「あきらめない看護」を実践

全面建て替え前の慌ただしい時期ではあるものの、休日は比較的多く、子育て中のナースでも継続して働きやすい環境です。

ブランクがある場合でも復職支援やキャリア開発プログラムを用いた継続教育プログラムを用意していたりと、中途採用者にも優しい教育体制が整っています。

ナイチンゲール看護論をベースにした患者に最期まで寄り添う看護の在り方には患者・患者家族からも定評があり、目の前の患者にじっくりと向き合った看護がしたい人には適した病院と言えます。

金沢城北病院の基本情報

金沢城北病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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ランキング外だが合わせてチェックしておくとよい病院

その他の総合病院

多くの病院が集まっている県南地域でさえ、400床以上の病院は少ないのが現状です。

芳珠記念病院（320床）

同院は一般病床と療養病床のケアミックス型病院であり、石川県地域がん診療連携推進病院、全日病・災害時医療支援活動指定病院などの指定も受けています。

女性職員の育児休業取得率100％に加え、男性職員の育児休業取得などの実績が評価され、2015年8月に優良な子育てサポート企業である証の「プラチナくるみんマーク」を県内で初めて取得しています。

大卒看護師の基本給が161,750円と低い水準のため、生涯賃金で他の病院と比べる大きな差になります。また、未だに電子カルテではなく手書きカルテなのはマイナスポイントです。

その他の公的病院

下記の金沢医療センターと公立能登総合病院は、看護師から人気のある病院ですが毎年赤字経常をしているため、転職先の候補としていた方は今一度よく考えてから求人応募しましょう。

金沢医療センター（554床）

経常損失-90,382,067
当期純損失-122,746,888

独立行政法人 国立病院機構が運営する同院は、1873年に創設。がんと循環器・血管疾患を中心に総合的高度医療に取り組みつつ、地域の中核病院としての機能も果たしています。

看護部の平均年齢は約30歳と若めですが、昨年度の離職率は8.0％と年々減少傾向にあります。福利厚生や給与・待遇は公務員に準じており、年間休日も120日と多めです。

公立能登総合病院（434床）

経常利益＋129,996,000
当期純損失-143,395,000

七尾市にある同院は、能登地区唯一の救命救急センターをもつ周辺地域を支える急性期病院です。救急医療、災害医療をはじめ、がん医療や精神医療にも力を入れ、産婦人科も備えています。

放射線治療システム、自動調剤・払出・搬送システム、シンチレーションカメラなどの高度な医療機器も備えており、県北地域で高度な専門医療・看護を学びたいと思っている人にはお勧めです。

石川県全人口の約40％が金沢市に集中！医療施設も同様

石川県の人口のうち8割近くが金沢市を含む県南に集中している一方で、残り2割の人々が住む県北の能登地域では年々過疎化・高齢化が進む一方人口の偏りに伴った医療格差の拡大も深刻になっています。

石川県では1987年以降「石川県医療計画」の策定と対策の実施を進めてきましたが、まだまだ是正されていないのが現状で、特に県北の救急医療と精神医療の受け皿不足は喫緊の課題となっています。

石川・金沢で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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