【鹿児島・霧島】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

およそ162万人が住む鹿児島県は、本土と大隅諸島、奄美大島、徳之島などの離島から成り、離島を含めた敷地面積と有人島の総人口は日本一を誇ります。

しかしその割に県内の医療施設数は少なく、全体で90件程度しか病院がありません。

その上、8割以上の病院が鹿児島市を含む鹿児島保健医療圏に集中しているため、鹿児島県内の病院で転職を考えた場合、必然的に鹿児島市内の病院を選ばざるを得なくなってしまうのです。

そこで今回は、県内で転職を希望する看護師の方に向けて、鹿児島市内を中心に人気病院をランキング付けして紹介します。

自分の目指したい看護や経験したい診療科、将来の安定度など、様々な視点から病院を見比べ、長期的に働ける病院を探しましょう。

鹿児島・霧島の看護師が転職したい人気病院ランキング７院

鹿児島県内にある全９０病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：今給黎総合病院

 
機能分化し生まれ変わる創業80年の急性期病院

鹿児島県最大の民間病院である今給黎総合病院は、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院などの指定を受ける地域中核病院です。

交通局跡地整備事業に伴い、2020年に新規開業する複合施設「キ・ラ・メ・キテラス」内に移転すべく準備が進められています。

移転後、新病院は急性期中心、現病院は別館として回復期医療を中心に担い、機能分化を行う予定となっています。

私生活を犠牲にしない働き方を実現できる病院

同院の看護部ではワークライフバランスを重視しており、一人ひとりが私生活と両立しながら働ける職場環境づくりに力を入れています。

休日数を多く設定しているほか、月に1回定時終業を促す「ピタッとカエルデー」を実施し残業時間の削減にも取り組んでいます。

また、院内保育園では週に3回24時間保育を実施しており、病児保育にも対応しているため、子育て中の看護師でも安心して職場復帰できます。

今給黎総合病院の基本情報

今給黎総合病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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２位：大隈鹿屋病院

 
へき地の急性期医療を支えながら発展してきた病院

大隅半島の中心部にある大隅鹿屋病院は、1988年、循環器救急や新生児救急に対応できる病院が当時なかったことから建てられました。

現在では救急病院指定やがん診療指定病院に認定され、外来患者数約82,000人、救急搬入約2,100件を年間で受け入れる大規模な急性期病院に成長しています。

また、同院は高度先進医療の提供病院としての面も併せ持っています。

24時間対応可能な心臓カテーテルチームや大隅半島唯一の心臓外科チームを有し、年間1,300件以上の心臓カテーテル手術の実績があります。

充実した設備とグループのスケールメリットを活かした環境で学べる

徳洲会グループの一員である同院では、「生命だけは平等だ」の理念のもと、年中無休、24時間体制の医療を提供しています。

2014年のリニューアルに伴い、320列マルチスライスCTやハイブリッド手術室などの最新の医療機器・検査機器が導入され、より質の高い急性期医療が提供できるようになりました。

徳洲会グループで働くメリットとしては、グループ病院合同での研修会に参加できたり、僻地・離島看護、透析看護、移植看護などを所属病院以外の場で学べるなど、教育体制が充実している点が挙げられます。

大隈鹿屋病院の基本情報

大隈鹿屋病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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３位：鹿児島大学病院

 
唯一の大学病院・特定機能病院として県全域を支える

150年近い歴史を持つ鹿児島大学病院は、県内で唯一の大学病院であるのと同時に、ただ一つの特定機能病院でもあります。

鹿児島県における難治性疾患の最後の砦としての重い責務を背負い、地域医療と高度医療の両方を質の高い技術と研究、人材教育によって支えています。

年間の手術件数は8,000件以上、救急受入数は約2,300件と非常に多く、特に眼科と消化器内科での手術を多く手掛けています。

2017年度にはハイブリッド手術室の設置や手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入を行い、更に高度な医療が提供できる設備を整えました。

オンでは主体的に看護力を発揮し、オフはきっぱり休める環境

同院の看護部ではパートナーシップ・ナーシング・システム（PNS）を採用し、二人三脚でお互いを補完し合えるシステムを構築しています。

糖尿病療養相談外来、がん看護外来など高い知識・技術を備えた看護師が看護専門外来を担当し、専門性を活かしたケア・相談を行っています。

診療内容は多岐にわたり、病床数も県内トップクラスに多いものの、残業時間は15時間と少なめ。私生活を犠牲にせずに働けることからスタッフの定着率も高くなっています。

鹿児島大学病院の基本情報

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４位：今村総合病院

 
旧今村病院分院が増床・機能拡充し急性期病院として更に進化

今村総合病院は1984年に今村病院分院として開院しました。2017年6月に診療科を拡大、新病棟を建設し現在の「今村総合病院」としてのスタートを切りました。

2017年8月には産科・婦人科・小児科を新たに開設し、24時間365日体制で高度専門医療を提供できる急性期総合病院として更なる進化を遂げています。

また、同院ではがん診療にも力を入れており、高精度放射線治療装置（トモセラピー）を導入したことで、悪性腫瘍に対する放射線治療も可能になりました。

病院と共に看護スタッフの働きやすさも進化

機能的で動きやすい新病棟では、スタッフステーションから病棟を360°見渡すことができ、患者もスタッフも安心して過ごせる空間が実現されています。

2018年にはこの造りを活かして、より効率的な動きとベッドサイドケアの充実を目指し、セル看護提供方式が導入される予定です。

また2014年度から導入されたパートナーシップ・ナーシング・システム（PNS）も看護部内で馴染んできており、今後はPNSを活かした更なる業務効率化や看護の質向上が期待されます。

今村総合病院の基本情報

今村総合病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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５位：鹿児島県立大島病院

 
奄美を100年以上支え続ける急性期病院

奄美市の名瀬港からバスで10分ほどの場所にある鹿児島県立大島病院は、へき地中核一次指定病院、災害拠点（地域災害医療センター）指定病院、地域がん診療連携拠点病院などの指定を受ける奄美群島の中核病院です。

2014年に救命救急センターを開設し、2016年12月にはドクターヘリの運航を開始。病院数の限られた奄美市における公立病院として、100年以上にわたり地域の医療と健康を支え続けてきました。

幅広い診療内容と看護の専門性向上で地域完結型医療を実現

同院では内科系、外科系、産婦人科、人工透析科などの診療科のほか、糖尿病専門外来やリウマチ専門外来、小児血液外来などの専門外来を開設しています。

そのため離島の病院とは言え総合病院・急性期病院として十分な幅広い経験を積むことができます。

認定看護師や助産実践能力習熟段階レベルVの認証を受けたアドバンス助産師も在籍しており、地域完結型の医療を提供するため、看護師が研鑽し合って看護の質を高める環境づくりが成されています。

鹿児島県立大島病院の基本情報

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６位：米盛病院

 
整形外科と救急科を高度に統合し生まれ変わった病院

米盛病院は1969年に開院以来、整形外科の治療に力を注いできました。

そして救急受入病院が少ない現状を受け2013年に救急科を新設、2014年9月に新築移転を行い、整形外科と救急科の強固な2つの柱を構える病院となりました。

移転に伴い、整形外科部門では処置ごとに分化したセンターを設置しハイブリッドORのオペ室を導入。また救急部門では、ERの充実やヘリによる救急搬送体制の整備、ICU・HCUの強化などを行い、両方の部門が移転により高度に進化を遂げました。

教育とワークライフバランスの充実に力を注ぐ

同院の看護部ではスタッフの育成に力を入れています。

併設された米盛ラーニングセンターではシミュレーター類を使った体験型の学習を行うことができ、資格取得奨励金制度、資格取得報奨金制度などの資格取得に関する支援制度も充実しています。

また、休日は月9日（1・5・8月は10日休、2月は8日休）と余裕をもって働ける体制が整っており、オンオフのメリハリをつけながら働くことができます。

米盛病院の基本情報

米盛病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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７位：相良病院

 
全国トップレベルの女性専門病院

相良病院は、乳腺科、甲状腺科、婦人科などを構える女性のための専門病院です。

全国でただ一つの、乳がんにおける特定領域がん診療連携拠点病院に認定されており、鹿児島の病院で初めてMR-PET検査を導入した実績を持ちます。

2020年春には地下1階、地上12階の「新相良病院」が誕生予定。更に先進的で全ての女性診療科をカバーしたトータルケアが行える病院へと進化を遂げようとしています。

女性疾患のエキスパートとして一から成長できる場

同院の乳腺科では年700件近くの乳がん手術が行われ、高い乳房温存率を誇っています。

また、個々のがんの進行度や個性に応じたオーダーメイドの乳がん治療も行っており、緩和ケア科と協力し患者の苦痛をできるだけやわらげるよう努めています。

入職後はそのような環境の中で、がん看護を一から学ぶことができ、乳がんをはじめとした女性疾患のエキスパートとして成長できます。

相良病院の基本情報

相良病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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ランキング外だが合わせてチェックしておくとよい病院

その他の総合病院

県内の大半の病院が集中している鹿児島市内であっても、200床未満の小規模な病院がほとんどです。

幅広い診療科を持つ病院や高度急性期の病院、難病や重篤な疾患の看護ができる病院で働きたいと考えるなら、300床以上の大規模病院を選びましょう。

鹿児島市医師会病院（255床）

一般病棟のほかに緩和ケア病棟や地域包括ケア病棟を有するケアミックス型の病院です。

糖尿病外来・内分泌外来、セカンドオピニオン外来などの特殊外来も開設しており、予防医療から急性期、在宅支援まで幅広い分野で学べます。

夜勤は4人体制で負担が少なく、個人に合わせた多様な勤務形態やノー残業デーの導入も行っています。賞与が年2回2.6ヶ月と少ないのがマイナスポイント。

中央病院（219床）

救急告示医療機関、特定疾患治療研究事業委託医療機関などの指定を受ける2次救急病院です。

ハートセンターを備えており、多くの心臓カテーテル症例を有するなど循環器系の疾患治療に強みを持っています。

看護部では24時間託児所の完備や短時間正職員制度などの子育て支援に力を入れており、2018年3月に新設される女子寮の2・3階部分が保育園（託児所）となる予定です。

おぐら病院（216床）

鹿屋市にある2次救急病院で、鹿児島県がん診療指定病院、鹿児島県へき地医療拠点病院などの指定を受けています。

内科系・外科系のほか婦人科や精神科、リウマチ科なども開設しており、病院数の少ない肝属保健医療圏を支える存在となっています。

待遇面では月9休、年間休日数125日と休日が多めで働きやすく、賞与も年2回4．5ケ月分と多いのが魅力です。

その他の公的病院

公的病院では給与や休日数などの待遇は均一で、採用されれば皆、公務員待遇のもとで働けます。

しかし経営状況を見ると採算の合わない経営を行っている場合が多く、長期的な目で見た場合、公的病院だからといって将来が安定しているとは言い切れません。

そのため公的病院であっても、業務損益や経常利益を確認した上で転職先を選ぶようにしましょう。

下記の鹿児島医療センターと鹿児島市立病院は、看護師から人気のある病院ですが毎年赤字経常をしているため、転職先の候補としていた方は今一度よく考えてから求人応募しましょう。

鹿児島医療センター（370床）

経常損失-144,811,634
当期総損失-184,854,493

独立行政法人国立病院機構が運営する、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院などの指定病院です。

2018年4月から鹿児島逓信病院の医療機能が移転され410床へ増床、肝臓内科、腎臓内科、眼科が新たに加わります。

職員は国立病院機構共通の福利厚生を受けることができ、診療費の負担金を一部払い戻してもらえる短期給付制度や、出産・育児にかかわる勤務軽減制度を利用できます。

鹿児島市立病院（574床）

経常損失-1,970,073,000
当期総損失-3,813,213,000

がん診療連携拠点病院、小児救急拠点病院等の指定を受ける高度急性期病院です。2015年に新築移転を行い、乳腺外科、心臓血管外科、消化器外科などの診療科の新設と再編を行いました。

看護部ではPNSを導入し、看護の質向上と個人の負担軽減に努めています。在職者の平均年齢は37.3歳とやや高めで、30代以上の中途入職者でも馴染みやすい職場環境です。

病院数が少なく看護師充足傾向の鹿児島では求人の競争率が高い

鹿児島県内の病院数は全体で90件。病院の診療が行き届かない場所では診療所やクリニックがその役割を補っています。

そして、ただでさえ少ない病院は8割以上が鹿児島市周辺に集中しており、残りの2割足らずの病院が、8つの医療圏に分かれて点在しているのです。

一方、県内の就業看護師数の充足率を見てみると、1,311人と全国平均を多く上回っていることが分かります。

これは一見喜ばしいように見えますが、病院が偏っていることを鑑みると決して楽観できることではありません。

病院数に比例して看護師の求人も必然的に鹿児島市周辺に偏ってしまっているため、鹿児島市周辺以外の地域では、結局人手が不足しているのです。

また、元々の就職口自体も少ないため、鹿児島市周辺で就職したいと考えている場合、競争率が非常に高くなり就職しづらくなってしまうという二重の不利益が生じてしまっているのです。

鹿児島・霧島で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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