【岡山・倉敷】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

岡山県は医療の質が高いと言われ、医師数・看護師数も全国平均から見て多い県です。

しかし、その内訳を見てみると、岡山市や倉敷市のある県南東部・県南西部に病院の多くが偏在し、医療格差が発生していることが分かります。

それ以外の医療圏では、病院はあっても一部の診療科しか開いていなかったり、３次救急を受け入れていなかったりなど、病院機能が需要に追い付いていない現状が見られます。

そこで今回は、幅広い診療機能を備えた良質な病院が多く、転職需要も高い岡山市・倉敷市内を中心に、お勧めの病院をランキング形式で紹介します。

転職先を探すのに早すぎることはありません。今すぐに転職する予定がなくとも、将来的に良さそうな病院がないかどうか、今のうちからリサーチしておきましょう。

岡山市・倉敷市の看護師が転職したい人気病院ランキング９院

岡山県内にある全１６４病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：川崎医科大学附属病院

 
県内で最も多くの病床を有する特定機能病院

総病床数1,182床、地下２階・地上18階という県内最大規模を誇る川崎医科大学附属病院が１位にランクインです。

同院は特定機能病院、エイズ治療拠点病院、地域がん診療連携拠点病院などの指定を受けており、2018年には新たに、がんゲノム医療連携病院および岡山県難病医療協力病院に指定されています。

ベッドコントロールセンターに看護職員を配置して効率的な退院調整を行い、在院日数の短縮に役立てている点が特徴的で、地元の医療機関と連携しながら地域基幹病院としてシームレスな看護を提供しています。

外部からも受講生が訪れる、質の高い教育環境が魅力

近隣の専門学校や大学から広く学生を受け入れ、専門看護師教育課程や認定看護師教育課程の実習施設にも指定されている同院は、教育の質が高いことに定評があります。

院内にある臨床教育研修センターでは、職種の枠を越えてICLSや感染管理について学んだり、実際のものと同じ模擬病棟で現実に即した演習を行ったりすることができます。

また、2017年4月からは特定行為研修の指定機関としても認可され、10区分17行為の特定行為研修も実施しています。

川崎医科大学附属病院の基本情報

川崎医科大学附属病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で人気病院の求人を探す

２位：倉敷中央病院

 
「癒し」と「高水準医療」を兼ね備えた、緑と光あふれる病院

川崎医科大学附属病院に次いで多い1,166床の病床を有する同院は、1923年に設立された歴史ある急性期基幹病院です。

設計理念の一つである「病院くさくない明るい病院」の通り、院内には温室やステンドグラス、熱帯魚の泳ぐアクアリウムなどが配置されており、患者の心を和ませる空間づくりが成されています。

医療面では、地域がん診療連携拠点病院として質の高いがん医療の提供に努め、集学的治療および緩和ケアを提供しているほか、「がんサロン」を開催したり、がん治療と仕事の両立支援を行ったりするなどして、地域に根差した支援活動を行っています。

平均勤続年数10年、自分の思い描くキャリアプランを実現できる環境

同院では新卒・中途問わず、一人ひとりに応じた教育を行っています。

40名近い専門・認定看護師が在籍しているため看護部全体としての学習意欲が高く、高度な知識・技術を習得した看護師を「ハイレベルケアナース」として独自に認定し、模範としています。

専門・認定看護師を目指す場合は入学金・授業料を病院側が全額負担し、休職扱いで進学できるため、健康保険や復職時の心配なく資格取得に専念することができます。

こうしたバックアップ体制や個人に合わせたキャリアパスが整っているため、結婚や出産を経ても長く働き続けることができ、同院看護部の平均勤続年数は10年と長くなっています。

倉敷中央病院の基本情報

倉敷中央病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

３位：岡山大学病院

 
高度専門医療で県内の医療を支える「最後の砦」

「最後の砦」をミッションとする同院は、特定機能病院としての役割と教育病院としての役割を併せ持つ３次救急医療機関です。

一般診療科のほかに、低侵襲治療センター、小児医療センター、認知症疾患医療センターなどの疾患別センターを備え、専門性の高い高度医療を提供しています。

看護部門においても、ストーマ外来、造血細胞移植患者支援外来、臓器移植支援外来などの看護専門外来で専門・認定看護師が中心となって高い専門性を発揮し、他職種と連携しながら継続性のある看護に努めています。

看護方式の切り替えや職員の自治活動で職務満足度を向上

同院では2013年からPNS（パートナーシップ・ナーシング・システム）を導入しています。

それにより看護の安全性が向上したほか、看護師間のコミュニケーションが活発になったり、業務を効率化することで超過勤務が減少したりなどの効果を上げています。

また、在職の看護師たちが労働環境の改善や福利増進を図る自治会を組織し、ワークライフバランスの充実や職員同士の交流に努めている点も特徴的です。

2016年度のアンケートで7割以上の人が「看護職員を大切にする組織である」と答えているように、様々な改善活動によって職員の満足度が年々高められていることが分かります。

岡山大学病院の基本情報

岡山大学病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

４位：川崎医科大学総合医療センター

 
2016年末に誕生、最新医療機器を備えた未来を担う地域医療支援病院

川崎医科大学附属病院と系列を同じくする同院は、2016年12月1日に新築移転を行い、川崎医科大学附属川崎病院から現在の名称へと変更になりました。

24時間365日体制の救急医療、地域医療支援病院としての地域包括ケアシステムの推進、高度最先端手術と質の高いがん診療、リハビリによる早期社会復帰の支援などを特徴としています。

中国・四国地方全体で数台しか導入されていない最新のPET／CTや、県内初の手術支援ロボット「ダ・ビンチXi」など最新鋭の医療機器を揃えており、地域の基盤を支える急性期総合病院として、現在も進化を続けています。

ゆとりある勤務体制で長く働ける

同院は超急性期の病院ですが、休みは比較的多く、有給を組み合わせて連休を取ることも可能となっています。

深夜勤の翌日も原則休みとなり所定外労働時間も月平均６時間程度と短いため、身体に負担を蓄積せずに働けます。

また、３交替の場合は夜勤時にタクシーカードを支給してもらえるので、病院から離れた場所に住んでいる人でも安心して臨むことができます。

川崎医科大学総合医療センターの基本情報

川崎医科大学総合医療センターの求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

５位：岡山ろうさい病院

 
11の疾患別センターで高い専門性を発揮

同院は、増加する労働災害への対応策として1955年に開設されました。

現在は総合病院として21の診療科を構え、急性期医療全般を担っていますが、一方で本来の役割である労災疾病の治療にも変わらず注力しています。

2006年には新たにアスベスト関連疾患分野の中核的協力病院として指定を受け、専門医療を展開しています。

そのほかにも消化器病センターや循環器病センターなど11の専門センターを設置しており、特に人工関節センターは国内トップクラスの手術件数を誇っています。

全国34病院のネットワークのメリットを享受できる

労災病院グループは全国で34病院を運営しており、グループ内病院で働く看護師は様々なメリットを受けることができます。

例えば、自分が働いている病院にはない分野を学びたいといった場合には、２〜３年の派遣交流制度を利用して一定期間だけ別のグループ病院で出向することが可能です。

また、結婚等で県外への転居を余儀なくされた場合は、転勤扱いで別のグループ病院へ移ることも可能となっています。

そのため、生活に大きな変化が生じた場合でも再び転職活動をする必要はなく、キャリアを継続したまま働くことができます。

岡山ろうさい病院の基本情報

岡山ろうさい病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

６位：岡山済生会総合病院

 
岡山で初めて地域がん診療連携拠点病院に指定

岡山県の中核病院の一つである同院は、「救急医療」「がん診療」「センター医療」「へき地医療」を４本柱として地域医療を支えている病院です。

2002年に県内で初めて地域がん診療連携拠点病院に指定されており、予防から治療、緩和医療まで一貫して行い、症例検討会なども活発に行っています。

2016年に、救急診療と外来を行う「岡山済生会総合病院」と外来診療を行う「岡山済生会総合病院附属外来センター」へと別れ、入外分離の病院となりました。

業務効率化で負担を減らし“思いやりのある看護”に専念できる環境

同院では20年前から一部の病棟にボランティアを配置しています。

また、院内物流管理システムを導入することで物品や薬品の管理も電子化し、人が院内を異動して輸送を行う無駄を省くことで効率化を行っています。

カルテももちろん、2000年代初頭から電子カルテシステムを導入。情報共有や入力を簡略化することで看護師が本来の業務に集中できる環境を整えています。

岡山済生会総合病院の基本情報

岡山済生会総合病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

７位：津山中央病院

 
一大医療基地を目指し、病院の大幅リニューアルを進行中

同院は、今後過疎化が進むと予測されている県北地域の高度急性期医療を担う存在であり、小児救急医療拠点病院やへき地医療拠点病院として指定されています。

2020年に向けて「日本に誇れる医療サービス空間の構築」を進行中で、2014年には天然温泉付きのフィットネス＆スパ、2016年には岡山大学と共同運営のがん陽子線治療センターを敷地内にオープンしています。

2019年には最先端装置が導入された手術室も完成予定で、今後も更に発展し岡山県を代表する病院へと成長していくでしょう。

県内トップレベルの先端環境と丁寧な教育で急性期看護のスペシャリストに

同院ではスーパーICUを設置したり、医療・看護支援の効率化を図る情報共有システム「ユカリアタッチ」を全国で初めて導入したりするなど、先進的なソフト・ハードの充実に力を入れています。

そのため、最先端の環境下で急性期看護を集中して学びたい人には最適と言えます。

中途採用者研修があるため、入職してすぐに現場に放り出されてしまうこともなく、院内外の研修を通して業務に慣れながら自分を高めていくことができます。

津山中央病院の基本情報

津山中央病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

レバウェル看護で内部情報を確認する

８位：岡山市立岡山市民病院

 
2014年、経営体制を一新し再スタート

同院は、経営の悪化に伴い2014年4月に経営形態を地方独立行政法人へ移行、翌2015年に現在のJR北長瀬駅付近へ新築移転を行い生まれ変わりました。

院内では来院する患者・家族への配慮や災害時の緊急連絡用として、院内に無線LAN環境を整備。2016年には大災害に備えてDMATを結成し、いざという時でも地域を支えうる病院としての体制づくりに努めています。

救急医療、教育・人材育成、災害対応に加え、地域医療ネットワークの構築に力を入れている病院です。

真新しい病院で気分も一新、看護師同士で支え合い業務に専念できる

同院では固定チームナーシングとデイパートナー方式の混合型での看護を行っており、看護師が２人１組でお互いをフォローしながら、チームで一貫した看護を行うことが可能となっています。

建てられてからまだ数年しか経っていないため、院内では古さによる暗い雰囲気や閉塞感を感じることなく、ホテルのような広く明るい病棟で業務に専念することができます。

また、完全週休2日制を採用している点もプラスポイントです。

の基本情報

レバウェル看護で内部情報を確認する

９位：岡山医療センター

冒頭文

 
地域に根差し地域に開かれた、県南東部の中核病院

同院は、独立行政法人 国立病院機構が運営する急性期総合病院です。

地域医療支援病院、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院などの指定を受けており、2017年には、がん専門薬剤師研修病院としても新たに指定されました。

地元のケーブルテレビに毎月看護師が出演することで予防医療に貢献し、地域住民とのつながりをより強固なものにしている点が特徴的です。

岡山市からの委託を受け、地域包括ケア病院として岡山市立金川病院の運営も行っています。

ブランクがあっても安心、個人のペースを尊重し成長を促してくれる

同院では病棟に必ず１人クラークが配置されており、電話応対やカルテ入力などを分業することで看護師の負担軽減と業務効率化を図っています。

教育面では、西日本最大級の研修センターを有しており、24時間365日いつでもシミュレーショントレーニングを行うことが可能です。

また、中途入職者にもプリセプターが付くため、ブランクがあり復職に不安を抱えている人でも安心です。

岡山医療センターの基本情報

岡山医療センターの求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

マイナビ看護師で内部情報を確認する

まとめ：知名度や区分に惑わされずに、自分の目で病院を選ぼう！

以上、岡山県内のオススメの９病院について紹介しました。

将来的な安定を考えて職場を選ぶと、まず浮かぶのが公的病院という人は多いと思います。

しかし、地方の公的病院で独立行政法人化や合併をしている病院が年々増えている現状を見ると、決して安定的とは言えないことが分かると思います。

公的な性格が強いがために採算が合わなくなり、結果、老朽化を直す予算も取れずにスタッフの賞与がカットされてしまうような公的病院もありますので、公的病院と言えど楽観視はせずに、経営状態にも注意して将来の安定性を見極めましょう。

あなたにピッタリの転職先が見つかることを願っています！

岡山市・倉敷市で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

マイナビ看護師で人気病院の求人を探す