【東京医科歯科大学病院】看護師から選ばれる３つの理由【年収や評判の実情】

この記事ではこういった疑問に答えます。

同院は、救命救急や腎臓疾患などに強みがある国内有数の大学病院です。つい先日、救命救急専門の新病棟が稼働したこともあり、救急患者の受け入れ件数において都内ナンバーワンを目指しています。

しかし、そんな国内有数の病院と言えども、働く上では良いことばかりではありません。実際に現場で働いている看護師の実情も紹介しますので、転職先選びの参考にしてくださいね。

東京医科歯科大学病院が看護師から選ばれる３つの理由

同院が看護師から選ばれる理由は、次の通り。

それぞれ解説します。

その１：救命救急・腎臓・口腔の３分野に強みがある

同院は、救命救急・腎臓・口腔の３分野に強みがあります。特定機能病院なのでどの分野でも高い医療機能を備えていますが、とくにこれらの３分野は学べることが多いでしょう。

なお、機能強化棟と呼ばれる救命救急専門の新棟で、業務拡大による看護師を多数募集しています。救急看護を学びたい人にとっては、最新設備の環境で働くことができます。

その２：ジェネラリストとしての下地を十分に作れる

同院では、ジェネラリストとしての下地を十分に作れる教育体制を整備しています。

大学病院だけあって研修医が手技を行うことは多くありますが、看護師がきちんと必要な手技を習得できるよう丁寧な指導が行われています。既卒で看護手技に不安があったり、より磨きをかけたいなら良い環境かと思います。

また、部署異動は希望が通りやすいので、学びたいことを学びたいタイミングで学ぶことができるでしょう。ついでに加えると、師長は短いスパンで異動をくり返すので、凝り固まった人間関係にはなりづらいです。

その３：条件が合えば全国の国立大学病院へ転院可能

同院では、条件が合えば全国にある国立大学病院に転院可能です。

国立大学病院は、全国に44の施設があります。おおよそひとつの都道府県ひとつ設置されていますね。もちろん希望先の人員状況や本人の力量にはよりますが、それでもキャリアを継続しつつ異動ができることは大きなメリットです。

東京医科歯科大学病院で働く看護師の様々な実情を調査

同院で働く看護師の実情を、５つの項目に分けて調査しました。

実情１：年収・給与の実情

年収に関しては、同規模の病院と比べて低い水準です。夜勤手当と賞与が低いです。

残業代は、自己申告制のためサービス残業になることが多々あるとのこと。師長によっては調整が入るので、残業そのものがなかったことになるケースもあるようです。

人事査定は、自己評価と師長からの評価で決まります。上位の３割ほどは一般昇給の他に特別昇給がありますが、大幅な昇給額ではありません。

実情２：教育・研修の実情

教育体制に関しては、前述したとおりラダー研修や勉強会など含めて成長できる環境が整っています。周りの看護師も上昇志向の人が多く、病院としてもラダー取得や院外研修への参加を推進しています。

ただし、レポートや勉強会の企画、委員会活動などの作業時間に追われて、プライベートは削られがちになってしまいます。

実情３：残業・離職率の実情

残業に関しては、毎日２時間、多くて４時間ほど。働き方改革として、せめて早朝出勤をなくす動きがあったのですが、結局先輩が早く出勤しているので下の人も早く出勤せざるを得ない状況とのこと。

離職率に関しては、データは公表していません。ですが、平均勤続年数が7.9年で、毎年150人前後の採用数なので平均通りかなと思います。ただ、最近になって職員の退職が続いているとの意見が多かったです。

実情４：福利厚生・育児支援の実情

福利厚生と育児支援に関しては、一般的なことは整備されています。

希望休は月に何回まで取れるか師長によって決まります。夏期休暇には最大で９日間の休みが取れるので、旅行に行く人が多いとのこと。

なお、病棟にママ看護師はそこまで多くありません。妊娠中でも夜勤は継続している人が大半で、育休明けの時短勤務でもみな残業をしています。

実情５：経営状況・赤字かどうかの実情

経営状況に関しては、前年50億円の純利益で、純資産1300億円にもなります。国立大学が法人化されて独自の経営責任を負うようになったことで、赤字から黒字に回復しました。

余談ですが、少し前に救急医育成を目的として、クラウドファンディングを行なっていました。目標額には届かなかったので計画はキャンセルになりましたが、使える予算が限られてるのかな？と心配になりました。

東京医科歯科大学病院が募集する看護師求人と採用試験

実際に募集している求人と試験内容は、以下の通り。

常勤職員の求人内容

同院では、夜勤ありの常勤のみを募集しています。中途採用は、実務経験３年以上が応募条件で、年30〜35人ほどの採用枠があります。

常勤職員の求人内容

常勤職員の採用試験

採用試験は、「一次：書類選考、二次：適性検査・面接（オンライン）」です。

二次試験である面接はZoonで行われるため、現地まで行く必要はないので助かります。また、説明会はオンラインで開催されるので、必ず参加するようにしてください。

新卒メインの採用を行なっているので、全体からしたら中途の採用枠は少数です。ただ、業務拡大による経験者を求めているので、実務経験がしっかりあれば不採用になる可能性は低いでしょう。