【栃木・宇都宮】看護師が転職したい人気病院ランキング！評判や給料を比較

2035年まで医療需要が増加すると予測されている栃木県。前々から都市部と地方の医療格差が差し迫った課題として叫ばれており、新病院建設や地域医療連携などを進めてきましたが、現在でも一部地域では格差がまだ是正されていない状況にあります。

特に宇都宮市には栃木県内の病院の30％が集中しており、大病院や新築移転した都市部の病院へと人材も偏りがちです。

栃木県内で転職をお考えの皆さんも、そうした県央・宇都宮市周辺地域への就職を考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は宇都宮市の病院を中心に、看護師に人気の病院をランキング付けして紹介します。

福利厚生、働き甲斐、得られるスキルなど様々な観点に着目して、自分に合った病院を見つけてみてください。

栃木・宇都宮の看護師が転職したい人気病院ランキング８院

栃木県内にある全１０７病院を、経営力、病床の稼働数、離職率、給料、サービス残業、看護師の口コミなどを総合的に分析し、ランキング形式で紹介します。

病床数の少なさと離職率と年収の悪さは比例しているため、診療所やクリニックはランキング外としています。

１位：自治医科大学付属病院

 
北関東医療圏の柱となる高度急性期病院

1974年に開院以来、診療科と病床数を増やしながら規模を拡大してきた自治医科大学附属病院は、子ども医療センターや総合周産期母子医療センターの開設など2000年代に入ってからも更に地域の医療ニーズに応えた進化を遂げ、北関東圏を支える病院の一つとなりました。

最近では栃木県の地域医療構想に基づき、同院が中心となって連携病院間で手術連携を行える体制を整えています。

また、2018年10月には救命救急センターやICUを拡張し、HCUを新設した新館南棟を開設予定。高度な救命処置が必要な患者に対し、更に安全な医療環境を整備します。

患者だけでなく職員からも支持される病院づくりを行う

固定チームナーシング方式を採用している自治医科大学附属病院看護部では、「何が患者のために一番いいか」をスタッフみんなで考えながら患者に寄り添った看護を展開しています。

その満足度の追求は患者目線だけではなく、スタッフにも安心してやりがいを感じながら働いてほしいとの考えのもとで、職員満足度を高められるような制度・施設の充実に努めています。

例えばテニスコートやボルダリングジムのついた運動施設を設置したり、月3,500円まで食事料を補助したり、メニューが豊富で「餃子の日」のような遊び心たっぷり職員食堂を開設したり。職員が長く働き続けたいと自発的に思えるような職場づくりを行っている病院です。

2018年の新棟開設に伴い、助産師・看護師の有資格者、手術室や集中治療部などで勤務経験者を積極採用中です。

自治医科大学付属病院の基本情報

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２位：獨協医科大学病院

 
ドクターヘリで北関東医療圏の3次救急に貢献する病院

自治医科大学附属病院と同年の1974年に開院した獨協医科大学病院は、31診療科・18センターを構え、特定機能病院として地域医療の中核を担っています。

1990年には栃木県指定機関として認知症疾患医療センターを開設、1997年には国および県の要請を受け総合産期母子医療センターを開設、2002年には厚生労働省指定の救命救急センターを開設するなど中核病院としてふさわしい進化をし続けています。

全症例数は全国7位、ドクターヘリの出動件数も全国で位と高く、北関東自動車道の壬生インターチェンジからほど近い立地の良さも影響して、栃木県全域だけでなく埼玉県、福島県までをもカバーし北関東圏の三次救急医療を支えています。

特色の異なる附属3病院の中で自分の看護を高められる

獨協医科大学には、関連病院として獨協医科大学病院・埼玉医療センター・日光医療センターの3病院があり、3病院共通の教育プログラムと各病院の特徴を活かしたオリジナル教育の組み合わせて人材を育成しています。

また、各看護師のキャリアアップを目的とし、本人の意思も考慮しながら、数年勤務した後に他病棟または他院へと異動するジョブローテーション制度も導入しています。

働く場を変えることで新しい分野でのやりがいを発見したり、看護の新しい視点を発見したり、長期的な視点で看護師一人ひとりがジェネラリストとして成長できる制度です。

獨協医科大学病院の基本情報

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３位：栃木県立がんセンター

 
栃木県におけるがん診療の中核的病院

2016年4月から地方独立行政法人として新たなスタートを切った栃木県立がんセンターは、都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受け、栃木県のがん医療水準の向上・均一化における取りまとめ的な役割を担う、その名の通りがん診療に特化した病院です。

2017年度の手術件数は1,802件、腹腔鏡下手術や腹腔鏡下小切開前立腺悪性腫瘍手術などの高度な手術を多く実施しています。

また、地方独立行政法人への移行と同時期にがんリハビリテーションセンターも開設しています。

がん看護に集中したい人におすすめの病院

2016年に看護キャリア開発システムを導入した同院看護部では、ポートフォリオによる目標管理で自己実現できる人間性を育成し、専門職業人としてキャリア開発を支援することに力を入れています。

がん診療では特にチーム医療が重要となってくるため、他職種連携の要となるべく各センターの認定看護師が中心となって患者中心のがん医療・看護の質向上に貢献。栄養サポートチーム、褥瘡対策チーム、感染対策チームなどそれぞれのチームの中で看護師が力を発揮しています。

栃木県立がんセンターの基本情報

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４位：とちぎメディカルセンターしもづか

 
地域完結型の医療を図る栃木市の基幹病院

栃木市の中心部、栃木市役所からほど近い場所にある「とちぎメディカルセンターしもつが」は、3つの公的病院と民間病院を2013年に統合再編し2016年に新築移転、急性期治療を扱う病院として新しく生まれ変わったばかりです。

移転後は救急車搬送台数や救急患者数、手術件数が激増し、栃木県南地域の重要な拠点病院へと目まぐるしい進歩を遂げています。

急性期病院であると同時に開院時からの目的である地域完結型の医療を目指し、回復期・慢性期を扱う「とちぎメディカルセンターとちのき」と一体化した医療体制の構築を進めています。

業務に集中できる明るく開放的な病院

新築移転から間もない院内は清潔で風通しも良く、気兼ねなく意見を交わせる広いナースステーションや350円で利用できる明るい職員食堂、0〜3歳児まで受入可能な院内保育所などが用意されています。

グループ関連施設として回復期・慢性期を担う「とちのき」、在宅医療と連携し介護を担う「介護老人保健施設とちぎの郷」があり、希望すれば他の施設へ異動して異なるキャリアを積むことも可能です。

メディカルセンターしもづかの基本情報

メディカルセンターしもづかの求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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５位：新小山市民病院

 
地元に求められ愛される総合病院

1946年、24床の診療所としてスタートした新小山市民病院は、合併や地方独立行政法人化を経て現在の病院名に改称しました。

2014年に地域包括ケア病棟を設置、2016年には新築移転を行い、脳卒中センターも新たに開設して、より時代のニーズに応えた急性期病院・地域中核病院へと進化しました。

新病院では病床稼働率が100％を超える状態が続き、救急搬送件数も週80件程度と地元にとって無くてはならない病院としての存在感を強めています。

安定した経営と綺麗な病院で幅広い看護に携われる

業績の良さから2017年3月には全職員に対して院長から報奨金が支給されたという同院。基本給も高めで、今後も優良な経営が見込めます。

産科以外の診療科はほぼ備わっているため、新しい設備のもとで幅広い科の経験を積むことが可能です。

ワークライフバランス事業に参加しており、業務改善を繰り返しながら、より全職員が長く働き続けられる職場づくりを行っている病院です。

新小山市民病院の基本情報

新小山市民病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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６位：国際医療福祉大学病院

 
周産期医療と高度急性期医療で地域を支える病院

栃木県大田原市に本部を置く国際医療福祉大学のグループ病院の一つである同院は、県北地域の拠点病院として地域医療に貢献しています。

開院から一貫して高度な周産期医療システムの整備と不妊治療の運営に力を入れ、2011年には新たにバースセンターを開設しました。

2012年には栃木県がん治療中核病院に認定され、2013年には県北地域の悲願であった心臓外科手術をスタート。更に、最新型の手術支援ロボット「ダ・ヴィンチSi」による低侵襲手術の実施など、基幹病院として専門性の高い医療体制を整えています。

県北地域で唯一、PET-CT検査が可能な施設でもあります。

大学のネットワークを活かした教育プログラムで看護師を支援

国際医療福祉大学病院では看護の継続教育、生涯教育に力を入れています。

大田原キャンパスでの進学を費用面から手厚く支援しているほか、東京青山キャンパスではナースプラクティショナー養成分野などの大学院養成課程や認定看護管理者の育成講座、再就職支援のための学び直しプログラムなど様々な講座を受講することもできます。

またグループ関連病院間での連携を深め、看護の質の向上を図ることを目的とした看護研究会を年1回開催。毎年100名以上の看護師が参加しています。

国際医療福祉大学病院の基本情報

国際医療福祉大学病院の求人情報（参照求人サイト：マイナビ看護師）

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７位：菅間記念病院

 
「誰でも・いつでも・どこでも」を目指す地域に寄り添う病院

那須塩原駅から車で15分と緑豊かな場所にある菅間記念病院では、近隣に公的医療病院がないため、民間病院ではあるものの準公的病院として救急医療から在宅医療まで包括的な医療サービスを提供しています。

栃木県保健医療計画における役割を果たすべく、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病に関する機能別医療機関、2次・3次救急医療機関としての指定を受けているほか、2015年には待望の女性診療科・産科も新設されました。

定着しやすくママナースも働きやすい環境

「時代に似合う看護体制の構築をする」をテーマに掲げる同院の看護部では、多職種連携・接遇の向上・地域と連携した退院支援などに力を入れ、通常の集合研修や院外研修のほかに海外研修制度等研修も行っています。

新人看護師だけでなく中途採用者やママナースへの支援も手厚いことから離職率も低く、休日も4週9休と多めです。

2015年からはドクターヘリ・栃木県防災ヘリの受け入れ運用も開始したため、今後ますますの発展が望める病院と言えるでしょう。

菅間記念病院の基本情報

菅間記念病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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８位：新上三川病院

 
整形手術と回復期リハビリテーションに特化した病院

宇都宮から車で30分ほどの場所にある新上三川病院は、北関東最大規模の回復期リハビリテーション病院です。

回復期を支援すべく自然採光を取り入れた院内は明るく、廊下やロビーも広く動きやすいスペースが確保されています。

急性期の整形外科診療も行っており、自治医科大学附属病院のバックアップのもと年間1,400件を超える手術実績があります。

残業は月5時間程度、私生活を大事にしながら仕事にも落ち着いて臨める

急性期病棟では手術も多く病院の中でも比較的忙しいことが予想されますが、手術室勤務でも看護師の当直や待機は無しと、既婚・育児中の人でも働きやすい環境です。

また同院では固定チームナーシング方式を採用しているため、残業も協力し合って減らす仕組みが作られています。

関東地方に全国にグループ施設をもつ「一般社団法人 巨樹の会」が運営していることもあり、給与・賞与も安定的で転職者からの人気も高い病院です。

新上三川病院の基本情報

新上三川病院の求人情報（参照求人サイト：レバウェル看護）

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ランキング外の公的病院

公的病院では一律で公務員待遇を受けることはできますが、赤字経営が続いていると将来は決して明るいとは言えません。

公的病院であっても経営状態はどうなのか、きちんと確認してから転職先を選ぶようにしましょう。

下記で紹介している病院は、看護師から人気のある病院ですが毎年赤字経常をしているため、転職先の候補としていた方は今一度よく考えてから求人応募しましょう。

足利赤十字病院（555床）

2011年の新築移転により災害時の収容人数を増やし、更に災害に強い病院へと生まれ変わった同院。2015年には赤十字病院として初めてJCIの認証も取得しています。

しかしながら、赤字経営に対する改善の見込みが現時点で立っていない点と、グループ病院である日本赤十字社医療センターが2018年に医師の残業について労働基準監督署から是正勧告を受けた点には留意しておきましょう。

平成31年に黒字経常を目標としているものの88,9億円の経常赤字で去年の決算と比べても経常収支の改善がないのが現状です。

栃木医療センター（350床）

経常損失-297,368,866
当期純損失-340,472,609

比較的軽度な急性期患者や、緊急性は低いけれど入院・手術が必要な患者への対応を行う2次、2.5次救急病院です。2014年の新病棟開設に伴い電子カルテの一斉導入も行われました。

運営母体が国立病院機構のため、福利厚生や給与・待遇は公務員に準じています。

行政の医療政策の一端を担っているため経営基盤は民間病院に比べて安定的ではありますが、直近の経常損失・当期純損失ともに赤字が続いていますので、継続して注意が必要です。

栃木にある全病院のうち約30％が宇都宮に集中！患者も宇都宮以外は他県へ流出傾向

栃木県内には現在107件の病院がありますが、そのうち30％が宇都宮市に集中しています。

そのため患者側も宇都宮から離れた地域に住む人は埼玉県や茨城県など近隣かつ設備の整った他県の病院へと流出傾向にあります。

栃木県では2018年に第7期保健医療計画の策定が予定されていますが、6期に引き続き地域完結型の医療提供に向けた体制強化と、今後更に増大が見込まれる慢性期・在宅医療のニーズに対する受け皿確保が求められるでしょう。

栃木・宇都宮で求人を探すなら転職エージェントの活用は必須

転職エージェントを活用することで、病院の内部情報を事前に確認できるので、ミスマッチを防ぎ、地雷病院を避けることができます。

また、年収アップや希望する診療科への配属交渉もしてくれるため、病院へ直接応募するよりも有利な条件で転職をすることができます。

大手転職エージェントですと「レバウェル看護・マイナビ看護師・ナースフル」が有名どころですが、特にオススメできるのが「マイナビ看護師」です。

実地調査に力を入れているので内部情報に詳しく、給与アップの実績も豊富なので、口コミ評価が高いことが特徴です。

ただし、ランキングで紹介した人気病院を含む条件の良い求人は、募集があると応募者が殺到するので、すぐに締め切りになってしまうケースが大半です。

そのため、たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、情報収集は怠らず、すぐに行動できるよう準備しておく事が転職で失敗しないためのコツです。

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